# アフリカと欧州を結ぶ音楽支援、巡回公演と担い手の移動へ

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/afrique-europe-appels-a-candidature-connect-create-date-limite-30-septem/
- 公開日: 2026.10.15 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: 国境なきヒット（https://andown.space/topics/borderless-hits/）
- フック: 作品と人が往復するための資金

> アフリカの作品が国境を越えるために、上演と、その周囲で働く人の移動を別々に支える。欧州連合が資金を拠出する「Connect & Create」で、二つの公募が発表された。助成の設計から見えるのは、欧州への紹介だけでなく、アフリカ域内の流通と両地域の協働を支えようとする動きだ。

## 舞台に立つ人と、舞台をつなぐ人

アフリカと欧州の文化交流を支える「Connect & Create」が、舞台芸術と音楽を対象とする二つの公募を出している。一つは作品の上演と巡回を支える枠。もう一つは、アーティストではない専門職の移動を支える枠である。いずれも締め切りは2026年9月30日。対象となる事業の実施期間は2027年2月から12月だ。

ここで目を留めたいのは、作品を届ける費用と、その流通を担う人々が出会う費用を分けている点だ。公演が実現することと、次の公演につながる関係が生まれること。その両方を支援対象に置いている。音楽の越境を、アーティストの渡航だけでは捉えない設計である。

行き先も欧州だけではない。プログラムは、サハラ以南のアフリカと欧州連合の間に加え、アフリカ大陸内での協働や交流、作品の流通を目的に掲げる。欧州に紹介されることだけを成功の尺度にしない回路が、制度の中に位置づけられている。ただし、今回の記事が示すのは募集の枠組みであり、採択や公演の成果ではない。

## 助成額が示す、二つの回路

Connect & Createは2025年に始まった。欧州連合が資金を拠出する「アフリカ・欧州文化パートナーシップ」のサハラ以南アフリカ部門にあたり、ゲーテ・インスティトゥートとエクスペルティーズ・フランスが、アンスティチュ・フランセとの連携で担う。公平性、包摂性、持続可能性は、事業が掲げる理念である。

作品の流通を支える公募では、採択事業に1万5,000〜3万9,500ユーロを助成する。対象は、アフリカの作品をアフリカと欧州で上演するための巡回公演や、大規模な国際催事でのプログラム編成だ。単に移動の機会を設けるのではなく、観客に届く上演の場までを支援対象にしている。

専門職のモビリティを支える公募は、1万〜2万ユーロ。アフリカまたは欧州のフェスティバル、商談会、見本市などで、両地域の非アーティストの専門職からなる代表団を受け入れる組織や催事が対象となる。代表団には少なくとも5つの国籍が含まれる必要がある。特定の二国間だけで閉じず、複数の国の担い手が接点を持つことを、応募条件に織り込んでいる。

## 一度の紹介から、関係の継続へ

プログラム全体では、サハラ以南アフリカの48カ国、欧州連合の27加盟国を拠点とするアーティストや専門職への支援を掲げる。2025〜2028年に複数の公募を行い、両地域のペアによる協力事業、専門職の交流、アフリカの作品の巡回、アフリカを拠点とする文化専門職の能力向上を後押しする構成だ。国際共同制作も支援の射程にある。

この先に広がり得るのは、単発の海外出演を超えて、上演先や協働相手との関係が継続する可能性である。専門職同士の出会いが次の企画につながれば、作品の移動と人の移動が互いを支えることになる。ただし、今回の二つの公募が、その継続まで保証するわけではない。採択される事業の内容と、その後の関係を見る必要がある。

また、対象地域の広さは、そのまま参加機会の均等さを意味しない。記事には国別の採択見込みや、公演先の内訳は示されていない。アフリカ域内と欧州向けの上演がそれぞれどれほど実現するのかも、まだ分からない。公平性という理念が具体的な移動経路にどう表れるかが、今後確かめられる部分だ。

## 日本から見る、ヒットの手前

日本からこの制度を読む際には、まず対象範囲の違いがある。記載された対象地域に日本は含まれず、日本向けの公募ではない。また、この記事だけから日本の支援制度との優劣を比べることもできない。それでも、作品の海外展開を考える材料として、上演費と専門職の交流費を別々に確保する設計は読み取れる。

国境を越えたヒットという観点では、これは売上や再生数の報告ではなく、その手前にある接点への投資の話だ。作品がどこで上演され、誰が受け入れ、次の相手とどう出会うのか。Connect & Createの公募が照らしているのは、そうした関係を資金面から支えようとする動きである。広がりの成否は、これからの上演と交流の中にある。

## 要するに

- Connect & Createは、作品の巡回と非アーティストの専門職の移動を別々の公募で支える。
- 支援の射程には、アフリカと欧州の往来だけでなく、アフリカ大陸内の流通も含まれる。
- 今回示されたのは、ヒットの実績ではなく、上演と協働の接点を増やすための制度設計である。

## 出典（エビデンス）

1. [一次] CNM（国立音楽センター）「Afrique-Europe | Appels à candidature Connect & Create (date limite : 30 septembre 2026)」 (Wed, 23 Se) https://cnm.fr/actus/afrique-europe-appels-a-candidature-connect-create-date-limite-30-septembre-2026/
   > "Le programme vise à encourager les dynamiques de collaboration, d’échange et de circulation dans le secteur du spectacle vivant et des musiques, tant au sein du continent africain qu’entre l’Afrique subsaharienne et les pays de l’Union européenne."
   > 訳: このプログラムは、舞台芸術と音楽の分野で、アフリカ大陸内およびサハラ以南アフリカと欧州連合諸国の間における協働、交流、流通の動きを促すことを目指している。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **モビリティ** / Cultural mobility: 文化分野で活動する人が、地域や国境を越えて移動し、制作・上演・交流などに参加すること。今回の公募では、アーティストではない専門職の移動と受け入れを指す。 https://andown.space/glossary/cultural-mobility/
- **国際共同制作**（こくさいきょうどうせいさく） / International co-production: 異なる国を拠点とする作り手や組織が、制作に関わる責任や資源を持ち寄ること。完成作の海外上演とは区別され、費用、役割、権利などの分担が重要になる。 https://andown.space/glossary/international-coproduction/
- **巡回公演**（じゅんかいこうえん） / Touring: 同じ作品や公演企画を複数の会場・地域で上演すること。移動だけでなく、各地の受け入れ先との調整や機材輸送なども伴い、作品を継続的に届ける回路となる。 https://andown.space/glossary/touring/

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