# ドメイン、音楽と映像に投じる7億6800万ドルのファンド

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/after-teaming-up-with-sony-music-publishing-to-acquire-miranda-lambert-c/
- 公開日: 2026.03.25 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: カタログ・ゴールドラッシュ（https://andown.space/topics/catalog-rush/）、音楽の金融化（https://andown.space/topics/music-as-asset/）
- フック: 過去の楽曲から、次の創作へ

> 2026年3月、米投資会社ドメイン・キャピタルが、音楽や映画などに投資する第2号ファンドの募集完了を発表した。出資約束額は7億6800万ドル。ミランダ・ランバートの既存楽曲と将来作品を対象にしたソニーとの契約からは、過去の権利の取得にとどまらない、資本と音楽出版の接続が見える。

## 既存曲の取得から、将来作品の契約へ

2026年3月26日付のMusic Business Worldwideによると、米アトランタの投資運用会社ドメイン・キャピタル・グループは、第2号エンターテインメント・ファンドの募集を完了した。出資約束額は7億6800万ドル。対象は音楽だけではない。映画作品群、テレビ作品への収益参加を軸に、文学作品、舞台作品、スポーツにも配分する。

音楽分野で目を引くのは、ソニー・ミュージックパブリッシングのナッシュビル部門との関係だ。両社は同年1月、ミランダ・ランバートの既存楽曲のカタログ全体を取得するとともに、将来作品を対象にした契約も結んだ。過去の作品を買う取引と、これから生まれる作品に関わる契約。その二つが並んでいる。

ここにある兆しは、楽曲を金融資産として取得する動きが、音楽出版の継続的な仕事と接続していることだ。ただし、将来作品に関する権利の範囲や契約条件は記事に示されていない。創作への投資額や作家の取り分まで読み取ることはできない。

## 7億6800万ドルが求める、作品の収益

第1号ファンドは2022年11月に募集を終え、7億ドル超の出資約束を集めていた。第2号の規模はそれを上回る。ドメインによると、これまでに運用してきたエンターテインメント資産への出資約束総額は23億ドルに達する。今回の金額は実際に支払われた取得代金の合計ではなく、投資家が拠出を約束した資金である。

資金を託すのは企業年金や公的年金、保険会社、大学基金など。ドメインは、投資額に対する現金収入と、広い市場動向との相関の低さを重視すると説明する。これは同社の投資方針であって、収益の安定や元本の保全が保証されているという意味ではない。

なぜ作品群に資金が向かうのか。同社のピート・キアペッタは、配信環境の変化と世界的なコンテンツ需要を挙げ、ストリーミングや高速化した携帯端末が作品へのアクセスを容易にしたと述べる。作品が繰り返し利用される環境を、長期的な価値の根拠に置く説明だ。

一方、ファンドは音楽専用ではない。投資対象には映画『Sonic 3』やテレビ作品『Friends』なども含まれる。音楽の取得額や分野別の配分は開示されておらず、7億6800万ドルすべてが楽曲購入に向かうわけではない。複数分野の作品から収益を得る設計と、音楽市場への投資規模は分けて読む必要がある。

## 資金の隣に、権利を動かす機能

ソニーとの接点は今回が初めてではない。2022年5月には、両社がソングライターのアシュリー・ゴーリーのキャリアにまたがるカタログを共同で取得した。MBWは、その取引額を約4000万ドルと把握している。ランバートとの契約は、すでにある協業の延長線上に位置する。

さらにドメインは2020年、音楽出版社シー・ゲイル・ミュージックのカタログを取得していた。2025年10月には、ソニーのナッシュビル部門がシー・ゲイルおよびドメインと、世界規模の権利管理業務に関する提携を始めている。取得資金を用意するだけでなく、取得後に権利を管理する相手との関係が重ねられてきた。

この時点から先の1〜3年を見るなら、注目点は取得額の大きさだけではない。既存曲の取得、権利管理業務、将来作品の契約が、どのような組み合わせで続くかだ。投資会社と音楽出版社の協業が広がる可能性はある。ただし、今回の募集完了だけで、同じ形が市場全体の標準になるとは言えない。

## 日本から見ると、金額より契約の境目

日本からこのニュースを読む際、まず区別したいのは「楽曲」と「録音」の権利である。記事はランバートの取引を楽曲カタログの取得として伝える一方、ドメインが2022年に行ったイギー・アゼリアとの取引では、原盤と音楽出版の両方を明記する。同じカタログ取得でも、対象は一様ではない。

出典には日本市場との比較データがなく、同様の資金流入が日本でも起きるとは判断できない。それでも読み取れるのは、音楽への投資が、過去の作品の所有だけでなく、管理の仕組みや将来作品との関係まで含んで設計されていることだ。金額の見出しの奥にある、作品と資本の結びつき。その具体的な形が見え始めている。

## 要するに

- ドメインは音楽と映像などを対象に、7億6800万ドルの出資約束を集めた。
- ソニーとの協業には、既存楽曲の取得、権利管理業務、将来作品の契約が含まれる。
- 音楽への資本参加は、作品の取得だけでは捉えきれない形を取っている。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Music Business Worldwide「After teaming up with Sony Music Publishing to acquire Miranda Lambert catalog, Domain Capital closes $768M entertainment fund」 (2026-03-26) https://www.musicbusinessworldwide.com/after-teaming-up-with-sony-music-publishing-to-acquire-miranda-lambert-catalog-domain-capital-closes-768m-entertainment-fund/
   > "With this fund, we aim to build a diversified portfolio of high-quality assets that generate cash yield and preserve our investors’ capital under different market conditions."
   > 訳: このファンドでは、さまざまな市場環境のもとで現金収益を生み、投資家の資本を保全する、質の高い資産からなる分散されたポートフォリオの構築を目指す。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **カタログ** / Music catalog: アーティストなどが持つ楽曲群や、それに関わる権利のまとまり。投資の文脈では、作品の知名度だけでなく、将来どれだけ収入を生むかという観点から取引される。 https://andown.space/glossary/music-catalog/
- **カタログ取得**（カタログシュトク） / Catalogue acquisition: すでに発表された楽曲などの作品群について、権利や事業上の持ち分を取得する取引。何を取得するかは契約ごとに異なり、作品に関わるすべての権利を得るとは限らない。 https://andown.space/glossary/catalogue-acquisition/
- **ストリーミング** / Music streaming: ネットワーク経由で音源を受信しながら再生する提供方式。音楽市場では有料契約や広告などに支えられるが、市場収入と個々のアーティストの受取額は同じ指標ではない。 https://andown.space/glossary/music-streaming/
- **音楽出版**（おんがくしゅっぱん） / Music publishing: 歌詞やメロディーなど楽曲の著作権を管理し、利用の許諾や収益につなげる事業。特定の録音物を扱う権利とは区別され、契約によって管理や保有の範囲が異なる。 https://andown.space/glossary/music-publishing/
- **基金**（ききん） / Endowment: 特定の活動を長期に支えるために設ける資金のまとまり。今回の寄付では、大学生・大学院生向け実習制度を恒久的に支える財源として位置づけられている。 https://andown.space/glossary/endowment/
- **権利管理業務**（けんりかんりぎょうむ） / Rights administration: 権利者に代わり、楽曲の登録情報や利用に伴う使用料などを管理する業務。管理を受託することは、必ずしもその楽曲の著作権を所有することを意味しない。 https://andown.space/glossary/rights-administration/
- **原盤**（げんばん） / Master recording: 音楽の録音そのものや、その元となる録音物を指す言葉。権利を論じる際は、録音に関する権利と、テープなど現物の所有を区別する必要がある。 https://andown.space/glossary/master-recording-rights/

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