# エイベックス、米国で1億ドルの楽曲権利取得計画

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/avex-music-unveils-100-million-catalog-acquisition-expansion/
- 公開日: 2026.04.27 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: カタログ・ゴールドラッシュ（https://andown.space/topics/catalog-rush/）、音楽の金融化（https://andown.space/topics/music-as-asset/）
- フック: 作る力と持ち続ける力の接続

> 米Avex Music Groupが、今後12か月で楽曲カタログや音楽出版会社などを取得する1億ドル規模の計画を発表した。初期案件は「Lose Control」の共作者Infamousの楽曲群。2026年4月末に見えたのは、日本の音楽企業が創作支援と長期の権利保有をつなぎ、米国のカタログ市場へ踏み込む動きである。

## 新曲を育てる会社が、過去の楽曲も持つ

新しい曲を生み出す事業と、すでに聴かれている曲を持ち続ける事業。その距離を縮める計画が、2026年4月末に公表された。ロサンゼルスを拠点とするAvex Music Groupは、今後12か月でカタログや企業の取得に1億ドルを投じる計画を発表。「初期コミットメント」と位置づけ、長期戦略の第1段階だと説明した。

最初の案件は、プロデューサー兼ソングライターのInfamousが持つ音楽出版カタログの取得である。リル・ウェインとの仕事で知られ、テディ・スウィムズの「Lose Control」も共同作詞・作曲、共同プロデュースしている。個別の取得額や契約の細部は明らかにされていない。

ここにある兆しは、過去のヒット曲を買うことだけではない。新曲の創作段階から関わる企業が、長期の権利保有にも事業を伸ばすことだ。親会社エイベックスは、音楽出版を越えたカタログ事業の拡大にも言及した。ただし、今回公表された初期案件は音楽出版の権利であり、録音物そのものの権利を取得したという発表ではない。

## 1億ドルの内側にある、出資と借入

資金計画は、出資5,000万ドルと、最大5,000万ドルのノンリコース融資を組み合わせるものだ。資金調達はCity National Bankが支援する。1億ドルすべてがすでに取得に使われたわけではなく、借入部分にも「最大」という条件が付く。発表された投資枠と、実際に成立した取引額は分けて読む必要がある。

ノンリコース融資とは、返済原資や貸し手が回収できる範囲を、原則として特定の事業や資産などに限定する仕組みである。楽曲の権利を取得する計画に借入を組み込む点に、音楽を保有資産として扱う側面が見える。ただし本件では、担保や金利、返済条件までは示されていない。どの程度の収益やリスクを見込む設計なのかは、公表情報だけでは判断できない。

今回の動きには前段がある。エイベックスは2024年、米国部門を通じてS10 Entertainmentに出資。翌年にはS10 Music Publishingを買収し、Brandon SilversteinをAvex Musicのトップに据えた。今回のカタログ取得は、その音楽出版事業の延長にある。創作支援と権利保有を別々に始めるのではなく、既存の事業基盤から広げる構図だ。

## 買い手から買い手へ、権利が動く市場

取得対象には、有力な音楽出版カタログだけでなく、音楽出版会社や文化的に重要な著作権も挙げられた。個々の楽曲を買う道と、会社ごと取得する道。その両方が示されている。ただし、会社の取得によって人材や契約関係をどこまで引き継ぐのか、具体的な計画はまだ公表されていない。

もう一つの手がかりは、親会社が買い手同士の二次的な取引の広がりに触れたことだ。権利は必ずしも、作者から最初の取得者へ移るだけではない。いったん取得された楽曲群が、別の保有者へ渡る市場も視野に入っている。これはチケットなどの再販売ではなく、楽曲の権利を保有する主体が替わる取引である。

この時点から1〜3年を見渡すと、注目点は、取得総額だけでなく保有後の運営にもある。創作支援と既存曲の管理を同じ事業の中でどう結ぶのか。長期保有という説明が、今後の取得先や運営体制にどう表れるのか。今回の発表は、その接続を試す枠組みと読めるが、投資枠がどこまで実行されるかは未確定だ。

## 日本から見ると、国内曲の買収とは違う

日本から読む際に区別したいのは、日本企業による計画であっても、今回示された舞台は米国だという点である。東京に本社を置くエイベックスの傘下で、米国の音楽出版事業を基盤に、海外で知られる書き手の楽曲を取得する。国内の楽曲権利を買い集める計画とは異なる。

この出典だけで、日本市場全体との規模や制度の違いは比較できない。それでも、日本の音楽企業の海外展開を、作品を送り出すことだけでは捉えきれない事例ではある。創作に関わる拠点を持ち、資金を組み、権利を長く保有する。その複数の役割が一つの計画に重なったことが、発表時点で確認できる変化である。

## 要するに

- Avex Music Groupは、12か月で1億ドル規模のカタログ・企業取得を進める計画を示した。
- 出資と借入を組み合わせ、創作支援から長期の権利保有へ事業を広げる構想である。
- 初期案件は成立した一方、個別価格や資金条件、今後の取得先には未公表の部分が残る。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Digital Music News「Avex Music Unveils $100 Million Catalog Acquisition Expansion」 (2026-04-28) https://www.digitalmusicnews.com/2026/04/27/avex-music-catalog-expansion/
   > "This initial $100 million represents the first phase of a broader, long-term commitment to building a scaled global catalog business"
   > 訳: この初期の1億ドルは、規模を備えたグローバルなカタログ事業を構築する、より広範で長期的な取り組みの第1段階に当たる。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **カタログ** / Music catalog: アーティストなどが持つ楽曲群や、それに関わる権利のまとまり。投資の文脈では、作品の知名度だけでなく、将来どれだけ収入を生むかという観点から取引される。 https://andown.space/glossary/music-catalog/
- **カタログ取得**（カタログシュトク） / Catalogue acquisition: すでに発表された楽曲などの作品群について、権利や事業上の持ち分を取得する取引。何を取得するかは契約ごとに異なり、作品に関わるすべての権利を得るとは限らない。 https://andown.space/glossary/catalogue-acquisition/
- **ノンリコース融資** / Non-recourse financing: 貸し手が返済を求めたり回収したりできる範囲を、原則として特定の事業や資産などに限定する融資。借り手の事業全体に無制限に返済を求める仕組みとは異なる。 https://andown.space/glossary/non-recourse-financing/
- **音楽出版**（おんがくしゅっぱん） / Music publishing: 歌詞やメロディーなど楽曲の著作権を管理し、利用の許諾や収益につなげる事業。特定の録音物を扱う権利とは区別され、契約によって管理や保有の範囲が異なる。 https://andown.space/glossary/music-publishing/
- **資金調達**（しきんちょうたつ） / Financing: 事業を運営し、発展させるために必要な資金を確保すること。融資、出資、助成などでは返済義務や契約条件が異なるため、方法を区別して読む必要がある。 https://andown.space/glossary/financing/
- **著作権**（ちょさくけん） / Copyright: 楽曲や歌詞などの創作的な表現を保護する権利。出典は楽曲・歌詞・録音の保護と声のブランドを守る試みを区別し、商標を追加の手段として位置づけている。 https://andown.space/glossary/copyright/

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