# Duetti、独立系音楽の権利購入に2億ドルの新規資金

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/duetti-secures-200m-in-fresh-financing-led-by-50m-series-c-equity-invest/
- 公開日: 2026.01.21 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: カタログ・ゴールドラッシュ（https://andown.space/topics/catalog-rush/）、音楽の金融化（https://andown.space/topics/music-as-asset/）
- フック: 作品を丸ごと手放さない資金の道

> 2026年1月、音楽投資会社Duettiが2億ドルの新規資金調達を発表した。注目点は規模だけではない。独立系の音楽制作者から権利の一部を購入し、販売促進も担う事業に、証券化による資金が流れ込んでいる。著名作品の買収だけでは見えにくい、音楽の金融化の広がりを当時の情報から振り返る。

## 独立系の権利に、資本市場への入口

2026年1月、音楽投資会社Duettiが2億ドルの資金調達を明らかにした。兆しは、その金額だけにあるのではない。独立系の音楽制作者が持つ権利の一部を買い取り、販売促進や管理も提供する事業が、証券化を繰り返し利用する段階に入っていたことである。

同社は2022年の設立以来、40カ国以上のアーティスト、ソングライターなど1,100組超と取引してきた。対象は、既存楽曲などをまとめたカタログ。その全所有権ではなく一部を購入する仕組みだ。作品を丸ごと売却する以外にも、権利を資金に換える道が用意されている。

ただし、権利の一部を売ることは、借入とは異なる。売却した範囲の将来収益を手放す選択でもある。記事には個別の価格や契約期間、制作者に残る権限の詳細はない。「柔軟な契約」という同社の説明と、制作者にとっての有利不利は、分けて読む必要がある。

## 2億ドルをつくる三つの資金

今回の内訳は、The Raine Groupの成長投資ファンドによる5,000万ドルの株式出資、1億2,500万ドルの私募による証券化、既存融資枠の2,500万ドル拡大である。異なる性質の資金を組み合わせ、設立以来の調達総額は6億3,500万ドル超となった。株式による調達は、そのうち1億ドル超を占める。

証券化は今回が2回目だ。同社は2024年10月、主に独立系アーティストのカタログを裏付けとする初の資産担保証券の取引を完了したと説明する。既存作品が生む収益を資金の裏付けにし、その仕組みを継続利用する方針である。資金提供者と個々の制作者の間に、多数の権利を扱う事業基盤が置かれている。

資金需要を示すのは購入件数だけではない。Duettiによると、原盤権に加え、楽曲そのものに関わる音楽出版権へ対象を広げ、月80件超の契約を結んでいる。65人のチームを擁し、2025年の契約の30%超は米国外だった。新たな株式出資は、技術基盤、販売促進サービス、国際事業の拡張に充てるという。

周辺でも資金供給は増えていた。Pipelineは2億ドル超を確保したと発表し、beatBreadは2020年の創業以来、1,700件の資金提供契約で1億ドル超を投じている。提供条件はそれぞれ異なるため単純比較はできないが、独立系音楽に資金を届ける事業が、複数社で拡張していることは読み取れる。

## 購入後の運用までが事業になる

Duettiは権利を購入するだけではない。音楽配信サービス上で、合計500万人超のフォロワーを持つ3,000件超のプレイリストのネットワークを通じ、販売促進も行うとしている。権利への投資と、聴かれる機会を増やす仕事が、一つの事業に組み込まれている。

同社が資金の使途に独自データベースや評価システムの整備を挙げるのも、その延長にある。多数の作品を見つけ、価値を評価し、購入後も管理する。個別の大型買収とは違い、小さな権利の集積を扱うには、その反復を支える仕組みが要る。ただし記事には、評価の精度や販売促進の実績を検証できる数字は示されていない。

この時点から1〜3年を見渡すと、対象地域や権利の種類が広がる可能性がある。すでに米国外の契約と音楽出版権への進出が、その足場になっている。一方、証券化で得た資金が、制作者の受取額や契約条件の改善にどこまで結びつくかは未確認だ。調達規模の拡大と、制作者への利益は同じ指標ではない。

## 日本から見る、権利と資金の距離

日本からこの事例を見る際、まず留保したいのは比較の範囲である。出典には日本での契約件数や同種サービスの普及状況がなく、米国より進んでいる、遅れているとは言えない。確認できるのは、米国を拠点とする会社が、国境を越えて独立系の権利購入を積み重ねているという動きだ。

そこから見えるのは、音楽の金融化が著名作品の高額売却だけでは捉えきれないこと。権利の一部、購入後の販売促進、多数の作品を評価する技術が結びつき、独立系制作者の資金への接点を増やそうとしている。その入口の広がりと、手放す収益の範囲を、同時に読む必要のある局面だった。

## 要するに

- 独立系音楽の権利の一部を購入する事業に、2億ドルの新規資金が集まった。
- Duettiでは、権利購入と販売促進に加え、証券化の継続利用が進んでいた。
- 資金の入口は広がっているが、個々の制作者への利益は調達額だけでは測れない。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Music Business Worldwide「Duetti secures $200m in fresh financing, led by $50m Series C equity investment from The Raine Group」 (2026-01-22) https://www.musicbusinessworldwide.com/duetti-secures-200m-in-fresh-financing-led-by-50m-series-c-equity-investment-from-the-raine-group/
   > "The company has worked with more than 1,100 artists, songwriters, and other music creators across over 40 countries, purchasing portions of their music catalogs while providing marketing and management services."
   > 訳: 同社は40カ国以上のアーティスト、ソングライター、その他の音楽制作者1,100組超と取引し、カタログの一部を購入するとともに、マーケティングや管理のサービスを提供してきた。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **カタログ** / Music catalog: アーティストなどが持つ楽曲群や、それに関わる権利のまとまり。投資の文脈では、作品の知名度だけでなく、将来どれだけ収入を生むかという観点から取引される。 https://andown.space/glossary/music-catalog/
- **音楽出版**（おんがくしゅっぱん） / Music publishing: 歌詞やメロディーなど楽曲の著作権を管理し、利用の許諾や収益につなげる事業。特定の録音物を扱う権利とは区別され、契約によって管理や保有の範囲が異なる。 https://andown.space/glossary/music-publishing/
- **音楽制作**（おんがくせいさく） / Music production: 曲の発想を、演奏、録音、編集などを通して聴ける形にまとめる活動。教育では、演奏技能に限らず、音を選び組み立てて表現する学びも含み得る。 https://andown.space/glossary/music-production/
- **原盤**（げんばん） / Master recording: 音楽の録音そのものや、その元となる録音物を指す言葉。権利を論じる際は、録音に関する権利と、テープなど現物の所有を区別する必要がある。 https://andown.space/glossary/master-recording-rights/
- **資金調達**（しきんちょうたつ） / Financing: 事業を運営し、発展させるために必要な資金を確保すること。融資、出資、助成などでは返済義務や契約条件が異なるため、方法を区別して読む必要がある。 https://andown.space/glossary/financing/
- **資産担保証券**（しさんたんぽしょうけん） / Asset-backed securities: 資産から生じる収入などを裏付けとして発行する証券。音楽分野では権利収益に関わる資金調達で登場するが、株式の発行や権利そのものの売却とは仕組みが異なる。 https://andown.space/glossary/asset-backed-securities/

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