# 音楽技術の学びを実作へ、女性制作者を結ぶ国際ネットワーク

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/erin-barra-of-we-make-noise-on-amplifying-women-s-impact-in-music/
- 公開日: 2026.03.06 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: クリエイター中間層（https://andown.space/topics/creator-middle-class/）、レーベル2.0（https://andown.space/topics/label-2/）
- フック: 教室の先に、作品と仕事への接点

> 女性や多様なジェンダーの制作者に音楽技術を開くWe Make Noise。2026年3月、同団体は教育や交流に加え、EMPIREを通じた作品の流通を進めていた。見えてきたのは、技術を教える場を、制作実績と職業上のつながりを得る場へと接続する動きだ。ただし、収入や雇用への効果はまだ示されていない。

## 技術を教える場から、作品を送り出す場へ

音楽制作への入り口を開くだけでなく、その先で作品を発表するところまでつなぐ。2026年3月、Hypebotが紹介した非営利団体We Make Noiseの活動には、そんな兆しがあった。対象は女性と、既存の男女の枠に収まらない多様なジェンダーの制作者たちだ。

教育者でプロデューサーのエリン・バラが2013年に始めた活動は、女性や少女にビート制作や音楽制作を教える小さな取り組みだった。それが複数の大陸に数十の支部を持つネットワークへ広がった。技術を習得する場所と、仲間や仕事上の接点に出会う場所が、同じ活動の中に置かれている。

紹介時点では、EMPIREによるディストリビューションを通じて、新たな作品の発表も進められていた。バラのシングル「Feels So Good」に加え、同月後半には20組が参加するコンピレーション『We Make Noise Vol. 1』を予定。教育を受ける人としてだけでなく、作品を世に出す制作者として参加者を見せる取り組みである。

## 数十の支部と、実際の制作クレジット

背景にあるのは、音楽技術を担う人々のジェンダーの偏りだ。Hypebotは、プロデューサー、エンジニア、ビートメイカー、開発者が依然として男性に大きく偏ると説明する。ただし記事には、その比率や地域別の統計はない。ここで確認できるのは、偏りの正確な規模ではなく、それに対する活動の具体的な構成だ。

支部の形は一様ではない。学生がボランティアで運営するグループもあれば、主要な音楽拠点で、より組織的なプログラムを行う支部もある。各地域に合わせた講習や催しを持ち、教育と協働を共通の軸にする。ひとつの教室を大きくするのではなく、土地ごとに異なる入り口を設ける構造である。

その先にあるのがWMN Sessionsだ。複数日にわたるソングライティング・キャンプで、作家やプロデューサーが実績のあるアーティストと共同制作する。参加者にはキンブラらが含まれる。狙いは交流だけではない。新曲を作り、職業上の関係を築き、実際にリリースされる作品の制作クレジットを得る機会につなげることにある。

オンラインのWe Make Noise Hubも、教育、助言、コミュニティの支援を担う。記事ではAbleton、Splice、BandLabなどとの連携が紹介されている。一方で、有給の仕事につながった人数や参加者の収入は示されていない。支部や参加者の広がりと、生活を支える成果とは、分けて見る必要がある。

## 成果を、実績と所属感の両方で捉える

バラは活動の成果を、仕事や制作実績の獲得だけでは測らない。意思決定が行われる部屋や、機会が生まれる会話の中に、自分もいてよいと思えること。その自信や所属感も、外から見える成果と並ぶものとして説明している。技術を知っていても現場との接点を持てない、という隔たりに目を向けた考え方だ。

この時点から先の1〜3年を考えると、注目点は、教育、共同制作、作品流通の接続が継続するかにある。発表作品が次の協働相手との接点になり、そこで得た関係が別の制作へ続く可能性はある。ただし、記事だけでは、その循環がすでに安定した仕事や収入を生んでいるとは言えない。

また、今回の発表を新しいレーベル契約のモデルと呼ぶのも早い。EMPIREとの契約条件、権利の帰属、利益の分配は明らかではない。見えているのは、非営利の教育ネットワークが、外部の流通機能と接点を持ったことだ。制作者を支える役割が、教室、共同制作の場、流通の担い手にまたがっている。

## 日本から見る、支援の切れ目

日本からこの事例を見る際、国内との人数や制度の優劣は比較できない。出典には日本の状況を示す情報がないからだ。一方、支援の対象を「学ぶ機会」だけで捉える場合と、「作品を作り、実績を持ち、次の現場に接続する過程」として捉える場合の違いは読み取れる。

スターではない制作者が活動を続けられる層は、講習の参加者数だけでは見えない。We Make Noiseの事例は、教育の先に制作クレジットと作品の流通を置き、さらに所属感も成果として扱っている。仕事として持続するかは未確認だが、その手前にある接続を具体的に組み立てる動きは、すでにそこにあった。

## 要するに

- We Make Noiseは、音楽技術の教育を共同制作や作品発表へつないでいる。
- 2026年3月には、EMPIREを通じた新作の発表と20組参加の作品集が紹介された。
- 仕事や収入への効果は未確認だが、制作実績と所属感をともに支える構造が見える。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Hypebot「Erin Barra of We Make Noise on Amplifying Women's Impact in Music」 (2026-03-07) https://www.hypebot.com/erin-barra-of-we-make-noise-on-amplifying-womens-impact-in-music/
   > "Sometimes that impact is tangible and measurable — whether someone earns a credit, lands a job, or gains a new opportunity."
   > 訳: その成果が、具体的で測定できることもある。誰かが制作クレジットを得たり、仕事を獲得したり、新しい機会を手にしたりする場合だ。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **Splice** / Splice: 楽曲制作に使う音声素材を提供するサービス。検索やダウンロードの動向は作り手の関心を映すが、完成曲の再生数や一般の聴取者数を直接示すものではない。 https://andown.space/glossary/splice/
- **コンピレーション** / Compilation: 複数のアーティストの楽曲を、地域やジャンルなどのテーマで集めた作品。収録曲の紹介だけでなく、特定の音楽シーンを外へ伝える役割も持ち、媒体はレコードやCDに限らない。 https://andown.space/glossary/compilation/
- **ソングライティング・キャンプ** / Songwriting Camp: 作詞家、作曲家、プロデューサーらが集まり、共同で楽曲を作る制作の場。異なる地域や世代の接点にもなるが、参加人数だけでは完成曲数や商業的成果は分からない。 https://andown.space/glossary/songwriting-camp/
- **ディストリビューション** / Distribution: レーベルなどの音源や商品を、配信サービスや販売店へ届ける流通業務。契約によっては、宣伝や販売促進、技術面の支援まで含むことがある。 https://andown.space/glossary/distribution/
- **音楽制作**（おんがくせいさく） / Music production: 曲の発想を、演奏、録音、編集などを通して聴ける形にまとめる活動。教育では、演奏技能に限らず、音を選び組み立てて表現する学びも含み得る。 https://andown.space/glossary/music-production/
- **制作クレジット**（せいさくくれじっと） / Recording credits: 楽曲や録音の制作に関わった人と、その役割を示す情報。歌い手だけでなく、演奏や録音などの担い手を知り、別の作品へ進む手がかりにもなる。 https://andown.space/glossary/recording-credits/

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