# アムステルダムの旧刑務所に2年限定の文化会場が開設へ

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/former-bijlmerbajes-prison-to-reopen-as-amsterdam-cultural-venue-bajes-n/
- 公開日: 2026.10.19 / 更新 2026.10.19
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: アート×音楽（https://andown.space/topics/art-x-music/）、ローカル・シーン復権（https://andown.space/topics/local-scene/）
- フック: 街の更新の合間に、文化の居場所

> アムステルダムの旧刑務所の一部が、クラブナイト、コンサート、展覧会を受け入れる文化会場Bajesとして再開する。3つの空間、総収容人数2,900人。周辺開発が続く間の約2年間という期限と、既存クラブからの継承に、都市の更新と文化活動が同じ場所で並走する具体的な仕組みが見える。

## 踊る場所と展示する場所を、同じ敷地に

アムステルダムの旧Bijlmerbajes刑務所の一部が、文化会場Bajesとして再開する。Resident Advisorによると、開設は2026年10月。3つの空間でクラブナイト、コンサート、展覧会などを開催し、総収容人数は2,900人となる。刑務所全体の再開ではなく、旧施設の一部を使う計画だ。

最初のプログラムは、10月21日から25日までのAmsterdam Dance Eventに合わせて行われる。出演者にはAvalon Emerson、Alarico、Interplanetary Criminal、Ogazónらが名を連ねる。大きな音楽イベントの期間に、新しい会場の使い方を提示する形である。

ここで見える兆しは、刑務所がクラブになるという用途の転換だけではない。踊る夜、演奏を聴く時間、作品を見る機会が、同じ運営のもとに置かれることだ。ただし、展覧会の内容や音楽との共同企画は記事に示されていない。現時点で確認できるのは、異なる文化活動を受け入れる器が用意されるという点までである。

## 空白地ではなく、既存の活動を引き継ぐ

この複合施設は2016年まで刑務所として使われていた。その後、敷地内では2023年にLevenslang Amsterdamが開業。今回、その会場は閉鎖され、空間はBajesのKetelルームになる。新会場の登場は、文化活動のなかった場所への進出というより、すでにあった活動の組み替えとして読むほうが正確だ。

運営にも連続性がある。Bajesを担うのは、Levenslangの運営母体De Eeuwige Jeugdのメンバーを中心に、Bulb AgencyとArtists for Presidentが加わる新チームだ。場所だけでなく、運営に携わってきた人々の一部も引き継がれる。ローカル・シーンの足場が、会場名の変更とともに全面的に失われるわけではない。

一方で、長期存続が確約された施設ではない。市が認めたのは一時的な営業許可であり、周辺のBajeskwartier開発が進む間、今後約2年間の運営が見込まれている。3空間と2,900人という規模は、恒久施設の数字ではなく、この限られた時間に使える受け皿の大きさを示している。

## 2年間で問われる、複合会場の使われ方

開設の背景として記事が示すのは、周辺開発の進行と、その間の営業を認める市の許可である。これが暫定利用の条件だ。開発が終わるまで土地や建物を待機させるのではなく、その途中に文化活動の時間を設ける。ただし、市が許可した詳しい理由や契約条件、資金計画までは報じられていない。

今後1〜3年を見るうえで、まず焦点になるのは、開設時の音楽プログラムの後に、3つの空間がどう使われるかだ。展覧会とクラブナイトが単に別々に並ぶのか、観客や企画が行き来するのか。同じ会場に置かれることで接点が生まれる可能性はあるが、空間を共有するだけで表現の交流まで成立するとは限らない。

また、約2年という期間は、運営や企画の蓄積を考える際の区切りになる。活動が続いたとしても、現在の場所に残れるかは別の問題だ。記事には営業許可の延長や移転先の説明はない。ほかの都市への広がりを語るより前に、開発途中の場所で生まれた活動を、その期限とともに見る必要がある。

## 日本から見ると、建物より先に運営の接続

日本から読む際、旧刑務所という建物の来歴や、2,900人という規模に目が向きやすい。ただ、日本の遊休施設活用や営業許可との制度比較は、この記事だけではできない。ここで具体的に読み取れるのは、市の一時的な許可、周辺開発、既存会場の継承という条件が、一つの計画に重なっていることだ。

音楽と現代アートの接点も、完成した成果ではなく、これからの運用にある。展覧会を含む複合会場という構想と、すでに出演者が示されたクラブ企画。その間には、まだ埋まっていない余白がある。Bajesは、都市の更新が終わる前にも文化の居場所を設けられることと、その居場所には期限があることを、同時に示す事例である。

## 要するに

- 旧刑務所の一部に、音楽と展覧会を受け入れる3空間の文化会場が開設される。
- 既存会場の空間と運営メンバーの一部を引き継ぎ、約2年間の活動が見込まれている。
- 文化活動の継続と場所の恒久的な確保は、別の課題として残っている。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Resident Advisor「Former Bijlmerbajes prison to reopen as Amsterdam cultural venue Bajes · News ⟋ RA」 (2026-10-06) https://ra.co/news/86126
   > "The venue has been granted a temporary operating licence by the municipality and is expected to operate for the next two years while the surrounding Bajeskwartier development continues."
   > 訳: 会場は市から一時的な営業許可を受けており、周辺のBajeskwartier開発が続く間、今後2年間の運営が見込まれている。
   確認日: 2026-10-19

## 用語

- **Amsterdam Dance Event** / Amsterdam Dance Event: アムステルダムで開かれる、電子音楽の公演や業界向けの交流を含む催し。略称はADE。記事では、Rabanneがパーティーを展開する機会として登場する。 https://andown.space/glossary/amsterdam-dance-event/
- **ローカル・シーン** / Local scene: 特定の街や地域で、出演者、会場、運営者、聴き手の関係から形づくられる音楽活動のまとまり。ジャンルだけでなく、集まる場所や活動を続ける条件も含めて捉える言葉。 https://andown.space/glossary/local-scene/
- **暫定利用**（ざんていりよう） / Temporary use: 本来の開発や次の用途が始まるまで、土地や建物を別の目的で使うこと。利用期間の限定を指し、建物が簡素な仮設構造であることを必ずしも意味しない。 https://andown.space/glossary/temporary-use/

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