# ライブ会場の環境対応、再生可能電力と建物評価の接続

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/here-s-a-list-of-every-100-sustainable-energy-leed-certified-music-venue/
- 公開日: 2026.01.28 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: 兆しの初動（数ヶ月〜1年）
- テーマ: サステナブル・ツアー（https://andown.space/topics/sustainable-touring/）
- フック: 公演の外側で変わる会場の条件

> ライブの環境負荷を、出演者の移動だけでなく、会場の建物と通年の電力調達から捉える動きがある。2026年1月のHypebotは、再生可能電力の利用と建物の環境認証に取り組む施設を紹介した。ただし、認証取得済みと取得を目指す施設は混在する。その違いから、会場の環境対応を測る物差しが見えてくる。

## 公演の日だけでは測れない環境負荷

ライブの環境対応を、会場そのものの条件として捉える動きがある。2026年1月29日付のHypebotは、再生可能エネルギーの利用と、建物の環境性能を評価するLEED認証に取り組む音楽・文化施設を紹介した。照明や音響を使う公演中だけでなく、空調や水の使用、通年の運営までを視野に入れた整理である。

兆しは、電力の調達と建物の評価が接続されていることだ。省エネルギー設備を入れることと、使う電力を再生可能な由来に切り替えることは同じではない。両方を組み合わせれば、会場の環境対応を単独の設備や宣言ではなく、運営の仕組みとして捉えられる。

ただし、記事の見出しをそのまま施設の共通条件と受け取ることはできない。掲載例には、認証取得済みの施設だけでなく、取得を目指すクラブや、別の認証制度を使うアリーナも含まれる。一覧が示しているのは、同じ到達点ではなく、異なる経路で進む取り組みである。

## 「100%」と認証が示すもの

LEED認証は、米国グリーンビルディング協会が開発した建物の環境評価制度だ。エネルギー効率、水、資材、室内環境、長期的な運営などを評価し、達成状況に応じた認証段階を設ける。音楽会場では、空調や音響に関わる資材、廃棄物の処理、交通アクセスまで関わり得る。再生可能電力の利用だけを証明する制度ではない。

具体例が、収容人数65,000人のAllegiant Stadiumである。記事によると、2023年にLEED Goldと再生可能エネルギー100%による運営を実現した。大規模公演を受け入れる施設でも、建物の効率と電力調達を組み合わせる取り組みが成立している。

一方、スタブロス・ニアルコス財団文化センターは、運営・維持管理を対象とするLEED Platinum v4.1を取得。電力のおよそ24%を敷地内の太陽光発電で賄い、残りも再生可能な電源から調達するという。「100%」は、敷地内で全量を発電することと同義ではない。記事は調達手段として、現地発電のほか、電力購入契約や検証済みの再生可能エネルギー証書も挙げている。

この区別は重要だ。電力の由来、建物の効率、施設全体の排出量は別々に確認する必要がある。再生可能電力100%という説明だけで、観客や出演者の移動を含む公演全体の排出がなくなるわけではない。記事が挙げる照明、音響、ツアーの物流、空調も、それぞれ負荷の発生源である。

## 広がるのは単一の認証ではなく評価の層

取り組みの段階にも幅がある。Pacha Ibizaは2025年に再生可能エネルギー100%での運営を発表した一方、記事時点ではLEED Gold以上の取得を目指している。Climate Pledge Arenaは再生可能エネルギー100%で運営し、別の機関によるネットゼロカーボン認証を得ている。いずれも、LEED取得済みという同じ箱には入らない。

既存建築への展開も見える。PHI Centreは、1861年にさかのぼる歴史的建築を改修したLEED Gold認証の施設だと紹介される。ただし、本文には同施設の再生可能電力100%を裏付ける具体的な説明はない。ここから読み取れるのは、建物の保存と環境性能の改善を組み合わせる経路である。

この時点から数年先を考えるなら、広がり得るのは一つの認証への統一より、複数の条件を重ねて示す方法だろう。新築、既存施設の改修、通年の電力調達では、選べる手段が違う。アーティストや観客、政策側が環境負荷を注視するなか、施設が何を達成し、何を目標にしているかを分けて示すことの意味が増す可能性がある。ただし、記事には導入率や費用の比較はなく、普及の速度までは判断できない。

## 日本から見ると、会場を比べる物差し

日本からこの動きを読む際、まず留意したいのは、記事が日本の会場との比較資料を示していないことだ。海外が一律に先行しているとは言えない。むしろ参考になるのは、認証の有無だけでなく、その対象が設計・建設なのか運営なのか、電力をどう調達しているのかを分ける視点である。

サステナブル・ツアーを考える範囲も、移動手段から、到着先の建物と日常の運営へと広がる。出演者が入れ替わっても残る会場の設備と契約。その条件を変える取り組みが、複数の公演を支える基盤になり得ることが、この記事から読み取れる光である。

## 要するに

- 再生可能電力の調達と建物の環境評価を組み合わせる会場の取り組みが紹介された。
- 掲載施設には認証取得済み、取得途上、別制度の利用という違いがある。
- ツアーの環境対応を、移動先の施設と通年の運営から捉える視点が見える。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Hypebot「Here's a List of Every 100% Sustainable Energy LEED Certified Music Venue」 (2026-01-29) https://www.hypebot.com/heres-a-list-of-every-100-sustainable-energy-leed-certified-music-venue/
   > "It evaluates buildings across categories such as energy efficiency, water use, materials, indoor environmental quality, and long-term operations."
   > 訳: エネルギー効率、水の使用、資材、室内環境の質、長期的な運営といった項目にわたって建物を評価する。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **LEED認証**（リードにんしょう） / Leadership in Energy and Environmental Design certification: 建物やその運営の環境性能を第三者が評価する認証制度。電力だけでなく、水、資材、室内環境なども扱い、再生可能電力100%の利用とは別の指標になる。 https://andown.space/glossary/leed-certification/
- **サステナブル・ツアー** / Sustainable touring: 移動や公演運営の環境負荷と、費用・時間・働き方などの継続条件を合わせて考えるツアーのあり方。鉄道利用はその一つの方法であり、それだけで持続可能性が決まるわけではない。 https://andown.space/glossary/sustainable-touring/
- **電力購入契約**（でんりょくこうにゅうけいやく） / Power Purchase Agreement: 発電事業者などから電力を購入するための契約。再生可能電力を確保する手段の一つであり、会場の敷地内に発電設備を置く方法とは区別される。 https://andown.space/glossary/power-purchase-agreement/

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