# 8年ぶりのザ・エックス・エックス公演、3人のソロ曲も合流

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/here-s-what-happened-at-the-xx-s-first-show-in-eight-years/
- 公開日: 2026.04.05 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: 兆しの初動（数ヶ月〜1年）
- テーマ: ライブ・ブーム（https://andown.space/topics/live-boom/）
- フック: 別々に育った曲が、同じ舞台へ

> ザ・エックス・エックスがメキシコシティで、トリオとして8年ぶりにステージへ戻った。演奏されたのはバンドの代表曲だけではない。各メンバーのソロ曲も組み込んだ公演には、別々に蓄積した作品をバンドの共有財産として開き直す兆しがある。新作の正式発表に先行した、この復帰の組み立てを読む。

## 復帰の舞台に、別々の時間を持ち寄る

2026年4月3日、ザ・エックス・エックスがメキシコシティのPepsi Center WTCに立った。ロミー、ジェイミー・エックス・エックス、オリヴァー・シム。3人そろっての公演は8年ぶりだった。Pitchforkによると、披露したのはバンドと各自のソロ活動のカタログから選んだ19曲。復帰の舞台は、休止以前の姿をそのまま再現するだけのものではなかった。

冒頭は「Crystalised」、締めくくりは「Infinity」。バンドの作品を軸にしながら、その間にロミーの「Enjoy Your Life」、シムの「GMT」、ジェイミーの「Loud Places」などが置かれた。別々の名義で育てた曲が、同じトリオの演目になる。ここに見えるのは、バンドへの帰還とソロ活動の継続を、必ずしも対立させない公演の形だ。

バンドはこの公演を「次の章」と予告していたという。ただし、その新しさは新曲の数だけでは測れない。既存曲を誰と、どの名義の舞台で演奏するか。作品そのものの追加とは別に、作品同士の関係を組み替える動きがあった。

## 19曲がつなぐ、バンドと個人のカタログ

選曲は『xx』『Coexist』『I See You』にまたがる。長く待った聴衆がバンドを再びたどれる構成でありながら、ソロ曲も一人だけの例外ではなく、3人それぞれから採用された。とりわけジェイミーの作品が多く取り上げられたと、記事は伝えている。

象徴的なのは「Waited All Night」だ。ジェイミー名義のこの曲には、もともとロミーとシムも参加している。公開されたセットリストでは「On Hold」のリミックスと並べて記載され、その次に「On Hold」が続く。ソロとバンドの境界は、曲名の並びの中ですでにつながっていた。

この時点で、『I See You』に続く作品の正式発表はない。一方、記事は2023年から制作が進められているとの報道や、2026年に公開されたスタジオ映像に触れている。つまり復帰公演は、新作の発売発表を起点にしたものではない。すでに存在する複数のカタログを使い、次の活動への入口をつくった形である。

なぜこの選曲だったのか、メンバーの説明は記事にない。ただ、8年という間隔を経た復帰で、バンドの過去だけでなく個人の作品も披露できる条件があったことは分かる。離れていた時間を空白として扱わず、演奏できる曲の蓄積として舞台に持ち込む。その構成が、今回の「次の章」を具体的なものにしている。

## メキシコの3公演から、フェスの舞台へ

今回のステージは、メキシコシティで行われる3公演の最初に当たる。さらに、Lollapalooza、Primavera Sound、Outside Landsではヘッドライナーとしての出演が予定され、Coachellaへの出演も控える。復帰は一夜だけの出来事ではなく、複数の舞台へ続く日程の入口に置かれていた。

その先で注目されるのは、この構成がどこまで持ち運ばれるかだ。バンドの代表曲を待つ人と、各メンバーのソロ作品から関心を持った人が、同じ公演に接する可能性がある。ただし、来場者の内訳や聴衆の重なりを示す数字はない。ソロ曲を入れたことが集客を広げた、とまでは言えない。

今後数年の見通しとして考えられるのは、新作の有無だけでなく、既存曲の組み合わせ自体が公演を更新する手段になる可能性だ。個人名義の曲をバンドで鳴らす選択が続けば、ソロ活動は本体からの離脱ではなく、戻る舞台の演目を豊かにする時間にもなり得る。今回確認できるのは、その実例が復帰初日に現れたというところまでである。

## 日本から見ると、復帰の単位が変わる

日本からこの出来事を読む際にも、「バンドの再始動」と「メンバーのソロ活動」を別々のニュースとして受け取るだけでは、この公演の特徴を捉えきれない。今回のセットリストでは、その区分を残したまま曲が一つの流れに置かれている。名義を統合するのではなく、複数の名義を同じステージに載せる方法だ。

出典は日本との市場比較も、公演収益や動員数も示していない。したがって、国内でも同じ効果が生まれるという話ではない。読み取れるのは、復帰の価値が「以前のバンドに戻ること」だけに限られないという点だ。メキシコシティで開かれたのは、3人が別々に過ごした時間まで含めて、バンドを聴き直せる舞台だった。

## 要するに

- ザ・エックス・エックスは、8年ぶりのトリオ公演に各メンバーのソロ曲を組み込んだ。
- 新作の正式発表に先立ち、既存のカタログを横断する19曲で復帰の舞台を構成した。
- メキシコシティの公演に続き、複数の大型フェスへの出演が予定されていた。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Pitchfork「Here’s What Happened at the xx’s First Show in Eight Years」 (2026-04-06) https://pitchfork.com/news/heres-what-happened-at-the-xxs-first-show-in-eight-years/
   > "The band also covered songs from all three members’ solo repertoires, including Romy’s ”Enjoy Your Life” and Sim’s “GMT.”"
   > 訳: バンドは3人全員のソロのレパートリーからも楽曲を演奏し、ロミーの「Enjoy Your Life」やシムの「GMT」も取り上げた。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **カタログ** / Music catalog: アーティストなどが持つ楽曲群や、それに関わる権利のまとまり。投資の文脈では、作品の知名度だけでなく、将来どれだけ収入を生むかという観点から取引される。 https://andown.space/glossary/music-catalog/
- **セットリスト** / Setlist: ライブで演奏する曲を順番に並べた一覧。出演者の進行用資料を指すほか、公演後に観客が実際の演奏順や変更点を書き残した記録としても使われる。 https://andown.space/glossary/setlist/
- **ヘッドライナー** / Headliner: 公演やフェスの中心的な出演者として掲げられるアーティスト。各日や各ステージに置かれる場合があり、必ずしも最後の出演者とは限らない。 https://andown.space/glossary/headliner/
- **リミックス** / Remix: 既存の録音をもとに、音の構成や響きなどを変えて別の版を作ること。本記事では速度や音程の変更を含む広い意味で使われ、制作や公開に必要な許諾は利用条件によって異なる。 https://andown.space/glossary/remix/

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