# 米国の創作者数百人が求める、AI学習の許諾と対価

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/hundreds-of-us-creators-tell-big-tech-stealing-isn-t-innovation/
- 公開日: 2026.01.23 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: 兆しの初動（数ヶ月〜1年）
- テーマ: AI生成音楽（https://andown.space/topics/generative-music/）、著作権の再発明（https://andown.space/topics/copyright-remix/）
- フック: 契約の先に残る、分配の見えなさ

> 2026年1月23日、CMUは米国の創作者・実演家数百人が、生成AIの学習に許諾を求める声明に署名したと報じた。声明は技術そのものを否定せず、契約を通じた共存を示す。一方、音楽業界では契約の不透明さへの批判も出ており、権利者と創作者が同じ側に立ち続けるとは限らない兆しがあった。

## 拒否ではなく、許諾を求める声明

2026年1月23日、米国の創作者・実演家数百人が「Stealing Isn’t Innovation(盗用はイノベーションではない)」という声明に署名したと、CMUが報じた。求めているのは、既存作品を生成AIの学習に使う企業が、創作者や著作権者から許諾を得ること。無断利用を米国著作権法のフェアユースで正当化する姿勢への異議である。

署名者は音楽家だけではない。俳優、脚本家、作家も加わる。音楽分野ではCyndi Lauper、MGMT、REMらが名を連ねた。主催するHuman Artistry Campaignは、米国のレコード業界を起点とし、より広いメディア・娯楽分野から支持を得る国際的な取り組みだ。権利者に加え、創作者や実演家を代表する団体も関わっている。

ただし、声明が示すのはAI開発の全面的な拒否ではない。すでにライセンス契約や提携を選ぶAI企業に触れ、ほかの企業にも同じ道を求めている。技術の発展と創作者の権利は両立できる、という立場だ。対立の焦点をAIの存在そのものではなく、作品を使う際の条件に置いている。

## 数百人の連帯と、契約をめぐる温度差

この声明が出た背景には、異なる動きの併存がある。CMUによれば、音楽業界を含め、一部のAI企業は権利者と契約を結び始めていた。一方、許諾なしに既存コンテンツを利用する企業も多く、技術業界の弁護士やロビイストは、AI企業の著作権上の義務を軽くする判例や法改正を求めていた。契約を進める動きと、契約の必要性を争う動きが並んでいたのである。

記事が示す署名規模は「数百人」で、正確な人数や契約金額は記されていない。したがって、声明から市場全体の変化を数量で測ることはできない。それでも、異なる職種の創作者が、AI企業に許諾と支払いを求める点で足並みをそろえたことは確認できる。

その連帯には、別の境界もある。AI企業の義務を問う場面では、企業としての権利者と、創作者・実演家の利害はおおむね一致する。しかし、契約によって業界へ資金が入る段階では、必ずしも一致しない。CMUは、UdioやSunoなどとの契約内容が不透明だとして、各地の音楽創作者団体が大手レコード会社への批判を強めていると伝えている。

## 許諾の次に、何が見えるようになるか

ここに、当時の兆しがある。争点は「学習に使ってよいか」だけでは収まらず、「誰が条件を決め、その中身を誰が知れるのか」にも及び始めていた。契約の成立は、創作者と権利者の間にある問題まで自動的に解消するわけではない。ただし、個々の契約条件や分配の実態は記事から確認できず、不透明さへの批判と、不公正な分配が立証されたことは分けて読む必要がある。

この時点から数年先を見るなら、ライセンス契約が広がるほど、許諾の有無に加えて、契約の説明や対価の扱いが問われる可能性がある。これは契約を通じた共存が進む場合の論点であり、進展が確定しているわけではない。声明自体も、権利者と創作者の間の透明性を扱ってはいない。直接の対象はAI企業と、技術企業に有利な著作権法改正を検討する米国の立法者だ。

外に向けた共同歩調と、内側の利害調整。その二つが同時に必要になる構図が見える。AI企業との契約が増えたかどうかだけでは、創作者にとって何が変わったのかを十分に捉えられない。許諾を得たという事実と、その契約がどこまで説明されるかは、別の観察点として残る。

## 日本からは、二つの関係を分けて見る

日本から読む際、まず区別したいのは議論の法的な舞台である。声明が異議を唱えるフェアユースは米国法上の枠組みであり、日本の学習利用を同じ言葉だけで判断することはできない。また、この記事は日本の契約状況や創作者への分配を扱っていない。米国で報じられた対立を、日本でも同じように起きている事実として読む根拠はない。

一方、AI企業と権利者の関係、権利者と創作者の関係を分ける視点は、日本からも読み取れる。前者で合意ができても、後者の納得まで確認できるとは限らない。2026年1月の声明が照らしたのは、作品の利用を契約へ移す道と、その先にも説明の課題が残るという、二層の変化である。

## 要するに

- 米国の創作者・実演家数百人が、生成AIの学習利用に許諾と支払いを求めた。
- 声明はAIそのものを拒まず、ライセンス契約を通じた共存を示した。
- 一方、音楽業界では契約の透明性をめぐり、創作者団体から権利者企業への批判も出ていた。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] CMU（Complete Music Update）「Hundreds of US creators tell big tech: “stealing isn’t innovation”」 (2026-01-23) https://completemusicupdate.com/hundreds-of-us-creators-tell-big-tech-stealing-isnt-innovation/
   > "America’s creative community is the envy of the world and creates jobs, economic growth and exports"
   > 訳: 米国の創作コミュニティは世界がうらやむ存在であり、雇用、経済成長、輸出を生み出している。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **フェアユース** / Fair Use: 米国著作権法で、利用の目的や性質などに照らし、権利者の許諾なしでも著作物の利用が認められる場合があるという原則。AI学習への適用は争われている。 https://andown.space/glossary/fair-use/
- **ライセンス** / Licensing: 一定の条件のもとで利用を認めること。声や姿の複製では、誰が何に同意したのかが重要で、楽曲や録音を使う許可とは区別して考えられる。 https://andown.space/glossary/licensing/
- **ロビー活動** / Lobbying: 企業や団体が、政策や行政判断に自らの意見を反映させようと働きかける活動。活動の存在だけで違法とはいえず、手段や手続きの検証とは区別が必要。 https://andown.space/glossary/lobbying/
- **生成AI**（せいせいエーアイ） / Generative AI: 学習したデータのパターンをもとに、音声や画像、文章などを生成する技術の総称。音楽では作曲、歌声、演奏など、使われる工程によって役割が異なる。 https://andown.space/glossary/generative-ai/
- **著作権**（ちょさくけん） / Copyright: 楽曲や歌詞などの創作的な表現を保護する権利。出典は楽曲・歌詞・録音の保護と声のブランドを守る試みを区別し、商標を追加の手段として位置づけている。 https://andown.space/glossary/copyright/

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