# HYBEとSpotify、映像トークで広げるK-POPの入口

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/hybe-and-spotify-ink-k/
- 公開日: 2026.03.09 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: K-POP以後（https://andown.space/topics/after-kpop/）、ポッドキャスト経済圏（https://andown.space/topics/podcast-economy/）
- フック: 楽曲の外にも、出会いの余地

> 2026年3月9日、HYBEとSpotifyによるビデオポッドキャストの提携が報じられた。所属アーティストだけでなく、異なる業界のクリエイターも迎える予定だ。見えていたのは、楽曲そのものに加え、制作の背景や語りを通じてK-POPとの接点を広げようとする動きである。

## 楽曲の隣に、語りの入口を置く

2026年3月9日時点で、HYBEとSpotifyが準備していたのは、K-POPを映像付きのトークへ接続する番組だった。Digital Music Newsによると、両社はビデオポッドキャストを立ち上げる提携を結び、3月23日の開始を予定していた。4月からはエピソードを段階的に公開し、HYBEのアーティストに加え、異なる業界のクリエイターも登場する計画である。

注目したいのは、出演者の範囲だ。所属アーティストだけで番組を閉じず、音楽の外側にも接点を設ける構成になっている。ただし、出演者名や各回のテーマは記事では明らかにされていない。異業種との共演がどのような内容になるかは、この段階ではまだ見えない。

それでも、提携の狙いは読み取れる。Spotify側が強調したのは、音楽の背後にある物語や創作の過程へ、ファンを近づけることだった。曲を聴く場所に、作り手の考えや経験に触れる入口を置く。ファンダムとの関係を、楽曲の再生だけに限らない形へ広げる試みである。

## 映像を作る力と、届ける規模

制作を担うのは、社内の制作部門HYBE Media Studioだ。同部門には、ドキュメンタリー、リアリティ番組、コンサート上映作品を手がけてきた実績がある。今回の発表は、音楽会社が初めて映像に進出するという話ではない。すでに持っている制作能力を、ビデオポッドキャストという別の形式へ展開する動きだ。

一方、届け先の規模としてHYBEが挙げたのは、Spotifyの7億5100万人のユーザーだった。これは同社の声明にある利用者数であり、新番組の視聴者数でも、K-POPファンの人数でもない。大きな利用者基盤へ接続できることと、その中で実際に番組が見られることは、分けて考える必要がある。

記事はこの提携を、Spotifyが音楽、ポッドキャスト、オーディオブックを扱うサービスとして競争する動きの一つに位置づけている。音楽を聴く行為と、関連する話を視聴する行為を同じ場所に収めるプラットフォーム・エコシステム。その中でHYBEは、楽曲とは異なる長さや語り口を持つコンテンツの供給者にもなる。

ただし、契約金額、広告の扱い、収益の分配、配信の独占性は記事に示されていない。確認できるのは制作と配信を結ぶ提携であり、その採算性や権利の設計までを評価できる段階ではない。

## 輸出するのは、歌だけではない

この時点から先の1〜3年を考えると、焦点になるのは、K-POPの海外展開に「語りの形式」がどこまで加わるかだ。楽曲やパフォーマンスに加え、創作の背景を継続的に届ける番組が、新しい接点になる可能性がある。今回の計画では、所属アーティスト以外のクリエイターを迎える余地も設けられている。

異なる分野の出演者が加われば、もともとK-POPを追っていなかった人が番組に出会う可能性もある。ただし、それは番組の内容や発見のされ方に左右される。利用者基盤の大きさだけで、新しい聴き手の獲得や楽曲の再生増を見込むことはできない。

もう一つの論点は、音声と映像の境界である。ビデオポッドキャストは、会話を聴く形式に、表情や身ぶりを見る体験を重ねる。HYBEが培ってきた映像制作と、Spotifyのポッドキャスト配信が接続することで、音楽会社の制作物がどこまで広がるかが試される。発表時点では、その接続が提示されたところだ。

## 日本から見る、所属の外へ開く構成

日本から読む際、国内との違いとしてまず見えるのは、市場全体の優劣ではなく、この提携の設計である。音楽会社の社内制作部門が番組を作り、世界に利用者を持つ配信サービスへ届ける。さらに、出演者を自社のアーティストだけに限定しない。制作の主体、届け先、出演者の範囲を分けて見ると、単なる告知番組とは異なる構想が浮かぶ。

出典には日本の同種番組や利用状況の比較がなく、国内に同じ動きがないとは言えない。ここで読み取れるのは、K-POPの国際展開が楽曲の流通だけでなく、その文化や創作過程を伝える番組へも伸びていることだ。音楽を知ってから人を知る経路に、人の語りから音楽へ向かう経路が加わろうとしている。

## 要するに

- HYBEは社内の映像制作部門を通じ、Spotifyでビデオポッドキャストを展開する計画を示した。
- 所属アーティストに加え、異業種のクリエイターも迎える構成が予定されていた。
- K-POPの国際展開に、楽曲だけでなく創作の背景や語りを届ける接点が加わる兆しである。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Digital Music News「HYBE and Spotify Ink K-Pop Video Podcast Series — As the Podcast Wars Escalate」 (2026-03-09) https://www.digitalmusicnews.com/2026/03/09/hybe-spotify-k-pop-podcast-video-series/
   > "This partnership with HYBE is about meeting that energy by bringing fans closer to the stories and creative journeys behind the music"
   > 訳: HYBEとのこの提携は、音楽の背後にある物語や創作の歩みにファンを近づけることで、その熱意に応えるものだ。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **ビデオポッドキャスト** / Video podcast: 会話やインタビューなど、ポッドキャストの番組形式に映像を組み合わせたコンテンツ。音声に加え、出演者の表情や身ぶりも届けられ、通常の動画配信との境界は明確ではない。 https://andown.space/glossary/video-podcast/
- **ファンダム** / Fandom: 特定のアーティストや作品への関心を共有する人々と、その間に生まれる文化や活動。購入だけでなく、交流、制作、情報交換などの参加も含む。 https://andown.space/glossary/fandom/
- **プラットフォーム・エコシステム** / Platform ecosystem: 配信基盤を中心に、利用者、制作者、番組や関連サービスが結びつく仕組み。個別コンテンツの人気だけでなく、既存の利用者との接点も競争力に関わるという見方を表す。 https://andown.space/glossary/platform-ecosystem/

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