# HYBE、ガールズグループ専業の新レーベルABDを設立

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/hybe-taps-pledis-jiwon-no-seventeen-producer-sung-soo-han-for-new-girl-g/
- 公開日: 2026.05.11 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: K-POP以後（https://andown.space/topics/after-kpop/）、レーベル2.0（https://andown.space/topics/label-2/）
- フック: 育成の経験を、新しい器へ移す

> HYBEがガールズグループ育成に特化したABDを設立した。PLEDISで経験を積んだ経営・制作の人材を配し、2026年後半の初グループのデビューを計画する。海外でも新たなグループの発掘が進むなか、制作の経験を別の組織へ移し、異なる個性につなげようとするレーベル設計が見える。

## 新しいグループより先に、育成の器をつくる

2026年5月8日、HYBEはガールズグループ育成に特化した新レーベル、ABDの設立を発表した。名称は「A Bold Dream」の略。最初のグループは同年後半のデビューを予定する。5月11日付のMusic Business Worldwideが伝えた段階では、メンバーや楽曲ではなく、誰が運営し、誰が制作を担うのかが示されている。

社長に就くのは、傘下のPLEDISでアーティスト企画責任者を務めたノ・ジウォン。経営全般と戦略を担う。一方、SEVENTEENなどを手がけたプロデューサーでPLEDIS創業者のハン・ソンスが、音楽、コンセプト、パフォーマンスにまたがる制作全体を率いる。経営と制作の担当を分けた布陣だ。

兆しは、アーティスト開発の経験を、新しい専門組織へ移している点にある。既存レーベルで次のグループを送り出すだけでなく、ガールズグループに焦点を絞った別の器を設ける。ただし、ABDの育成方法や契約条件は記事では明かされていない。専業化が何を変えるかは、まだ制作体制の輪郭として見える段階である。

## 独立した判断と、グループの資源

HYBEはABDの設立を、複数のレーベルを傘下に置くマルチレーベル戦略の一環と位置づける。狙いとして掲げるのは、他と異なる知的財産と芸術的な個性の創出だ。規模を一つの作風へ集約するのではなく、異なる制作単位を増やすという説明である。

その前提には、買収後も制作の判断を各レーベルに残すという考え方がある。HYBEは2020年にPLEDISの過半数株式を取得した。ハンは2024年の同媒体の取材で、PLEDISは創作の自由を持つ独立したレーベルとして活動し、HYBEの資源も活用していると説明していた。

2026年4月の取材でも、HYBE側はアーティスト固有の個性と独立した意思決定を尊重し、最終判断はレーベルにあると述べている。これは会社側が説明するクリエイティブ・コントロールのあり方であり、実際の権限配分を外部から検証した結果ではない。ABDの具体的な決裁権限まで公表されたわけでもない。

事業の規模も拡大している。HYBEの2026年第1四半期売上高は6983億ウォンで、前年同期比39.5%増。同社の第1四半期として過去最高となった。ただし、この数字だけで新レーベル設立の資金的背景や採算は判断できない。確認できるのは、売上拡大と制作組織の新設が同じ時期に進んでいることだ。

## 海外での発掘と、国内での専門化が並走する

同時期のHYBEは、K-POPの方法論を韓国外へ展開するため、海外でのオーディションも進めている。4月にはインドで新しいガールズグループを探す全国規模の募集を開始。Geffen Recordsとの提携では、KATSEYEに続くグループの人材探しが前年に日本で始まっていた。ABDだけを見ていては捉えにくい、育成拠点と対象市場を広げる動きである。

その背景を示す例がKATSEYEだ。記事によれば、Spotifyの月間リスナーは3200万人を超え、最初のEP2作品の合計販売枚数は100万枚に達した。ただし、聴取者数と販売枚数は異なる指標であり、この実績が別のグループにも再現されるとは限らない。海外展開への関心を支える一例として読むのが妥当だ。

今後1〜3年の見通しとして注目されるのは、制作経験の共有と、各グループの違いをどう両立させるかである。ABDの専門化と海外での発掘は並走しているが、ABD自体が海外拠点や現地育成を計画しているとは記事にない。両者を同じ事業とみなすことはできない。広がり得るのは、共通の資源を使いながら、制作の単位を分けるという組織の発想だ。

## 日本から見ると、輸出先だけではない

日本との接点は、完成したグループの受け入れにとどまらない。HYBEとGeffen Recordsによる次のグループの人材探しは、日本を起点に始まっていた。日本での動きが国境をまたぐ人材発掘であるのに対し、ABDで示されたのは、韓国で蓄積された経営・制作経験を新しい組織へ移す設計だ。

ここから日本の育成制度全体との優劣までは語れない。ただ、K-POPの海外展開を楽曲や出演者の移動だけで捉えると、レーベルという制作の器の変化を見落とす可能性がある。2026年5月時点で見えていたのは、経験を共有することと、別の個性をつくることを、組織の構造で両立させようとする動きだった。

## 要するに

- HYBEはガールズグループ育成に特化したABDを設立し、経営と制作の責任者を配置した。
- 既存レーベルの経験を新しい組織へ移す動きと、海外での人材発掘が並走している。
- 共通の資源を使いながら異なる個性を育てるという、レーベル設計の試みが見える。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Music Business Worldwide「HYBE taps PLEDIS’ Jiwon No, SEVENTEEN producer Sung Soo Han for new girl group label ABD」 (2026-05-11) https://www.musicbusinessworldwide.com/hybe-taps-pledis-jiwon-no-seventeen-producer-sung-soo-han-for-new-girl-group-label-abd/
   > "Guided by a deep understanding of both artists and fans, the new label aims to pursue the intrinsic joy of music while exploring new possibilities and expanding the horizons of K-pop"
   > 訳: アーティストとファンの双方への深い理解を指針に、新レーベルは音楽そのものの喜びを追求しながら、新たな可能性を探り、K-POPの地平を広げることを目指す。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **アーティスト開発** / Artist development: 才能の発掘から活動の方向づけ、観客との関係づくりまで、アーティストのキャリアを継続して育てる仕事。今回の買収では、地域に蓄積された専門性として重視されている。 https://andown.space/glossary/artist-development/
- **クリエイティブ・コントロール** / Creative control: 作品の内容や表現について、制作者が判断できる権限。制作資金の提供や作品の所有権とは別の論点で、どこまで裁量を持てるかは契約によって異なる。 https://andown.space/glossary/creative-control/
- **マルチレーベル** / Multi-label: 一つの企業グループが複数のレーベルを持つ体制。制作方針や担当アーティストを分けながら、資金や事業基盤を共有できるが、各社の裁量は組織によって異なる。 https://andown.space/glossary/multi-label-strategy/
- **月間リスナー**（げっかんりすなー） / Monthly listeners: 月単位でアーティストを聴いた人の規模を示す指標。Spotifyでは熱心に繰り返し聴く人も、一曲だけ接した人も含まれ、来場や購入の意思を直接示す数字ではない。 https://andown.space/glossary/monthly-listeners/

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