# K-POPの上位5組に再生45%、人気が集中する輸出モデル

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/k-pop-s-paradox-why-bts-fans-aren-t-k-pop-fans/
- 公開日: 2026.10.13 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: K-POP以後（https://andown.space/topics/after-kpop/）
- フック: 作品への熱と、隣へ渡らない耳

> BTSや『KPop Demon Hunters』の成功は、K-POP全体への関心にどこまでつながっているのか。Trapitalが紹介した集計では、上位5組が世界の音声再生の45%を占めた。個々の作品やグループを強く支持する仕組みと、その外へ聴取を広げる仕組み。その違いが、輸出モデルの次の論点として見えてくる。

## 大きな成功の隣に、何が届くのか

BTSは巨大な存在になった。『KPop Demon Hunters』も広く届いた。だが、その人気がK-POP全体へ波及しているとは限らない。米メディアTrapitalが取り上げたのは、輸出の成功そのものではなく、成功の隣にある音楽へ、聴き手が移っていくのかという問題だ。

記事で紹介された集計によると、2025年のK-POPの世界のオーディオストリームは、上位5組に45%が集中した。BLACKPINK、BTS、KPop Demon Hunters、Stray Kids、TWICEである。特定の名前が世界で知られることと、ジャンルの幅が聴かれること。その間に、距離がある。

兆しは、K-POPの人気が衰えたことではない。この記事の数字だけでは、成長や縮小は判断できない。見えてきたのは、世界へ届く力を測る際に、スターの規模だけでなく、そこから別のアーティストへ関心が渡るかも問われ始めていることだ。

## 45%が示す集中と、示さないこと

集計を手がけたのは、経済学者のWill Pageと、韓国のKreatorsNetworkで最高データ責任者を務めるJeongbeom ‘JB’ Kim。Trapitalは、音楽の人気が上位に偏るのは一般的だとしたうえで、ほかのジャンルと比較している。カントリーの上位5組は世界の音声再生の19.9%、ロックは6.1%だった。

ラテン音楽の上位5組についても6%という数字が挙がる。ただし、本文ではここだけ「需要」と記され、音声再生と同じ定義かは確認できない。また、ジャンルへの分類方法や集計対象の詳細も、提示された記事本文にはない。数値は集中の強さを考える材料だが、厳密な比較には留保が残る。

さらに、上位への集中は、聴き手が別のグループを聴かないことを直接証明する指標ではない。少数の巨大な作品が、ほかも聴く人々を含めて大量に再生される場合もある。「BTSのファンはK-POPのファンではない」という記事の見立てと、45%という集計結果は、分けて受け取る必要がある。

では、なぜこの集中を問題にするのか。記事は、アイドルシステムがジャンル内の発見より、個別のアーティストへの忠誠を育てる設計になっていると論じる。韓国の人口動向も背景に挙げるが、本文ではその数値や作用は示されていない。ここで具体的に読み取れるのは、強い支持を生む仕組みと、支持の行き先を増やす仕組みは同じではない、という論点である。

## 次の輸出モデルは「回遊」も問われる

TrapitalはNetflixをたとえに使う。『House of Cards』が好きなのか、それとも、その作品を含むNetflixが好きなのか。入口となる作品への愛着が、ほかの作品を選ぶ理由へ変わる。そのような関係がK-POPにも育つのか、という問いだ。

記事の書き手は、自分の子どもが『KPop Demon Hunters』の「Golden」を繰り返し求めても、Stray KidsやTWICEへの関心にはつながっていないと記す。一家庭の経験であり、市場全体の証拠ではない。それでも、作品の大ヒットとジャンル・ファンダムの形成を切り分ける、具体的な場面になっている。

今後1〜3年の論点として浮かぶのは、K-POPの次を狙う輸出モデルが何を成功と呼ぶかだ。世界的な一組を育てることに加え、その一組を入口に、別の音楽が発見されるか。育成システムや作品の届け方を語る際に、この観点が広がる可能性がある。ただし、記事は回遊を促す施策の成果までは報告していない。新しい仕組みがすでに成立した、という話ではない。

## 日本からは、輸出の単位が見える

日本から読むときに注意したいのは、これは日本国内の支持の集計ではなく、世界の再生をめぐる議論だという点だ。ロックの上位5組にはMrs. Green Appleも含まれている。日本のアーティスト名が世界規模の比較に現れる一方、その成功が日本発のほかの音楽への関心につながったかは、この記事からはわからない。

この違いを保つと、輸出の単位が見えてくる。海外で聴かれるのは一曲なのか、一組なのか、それとも複数の表現を結ぶシーンなのか。日本と韓国の市場を同じ構造とみなす根拠は、この記事にはない。それでも、個別の成功と周囲への広がりを別々に見る視点は共有できる。そこにあるのは、成功の大きさだけでは捉えられない、音楽の届き方である。

## 要するに

- 紹介された集計では、K-POPの上位5組が2025年の世界の音声再生の45%を占めた。
- Trapitalは、個々のアーティストへの支持とジャンル全体への関心の間に隔たりがあると論じている。
- 世界的なヒットの規模と、そこから別の音楽へ関心が広がることは、異なる論点として浮かんでいる。

## 出典（エビデンス）

1. [論評] Trapital「K-Pop's Paradox: Why BTS Fans Aren’t K-Pop Fans」 (Tue, 19 Ma) https://trapital.substack.com/p/k-pops-paradox-why-bts-fans-arent
   > "K-pop is a brand in the mainstream conversation, but the way that you associate with the bands is you’re not looking around."
   > 訳: 一般的な議論の中でK-POPはひとつのブランドだが、グループとの関わり方を見ると、ほかへ目を向けているわけではない。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **アイドルシステム** / Idol system: 出演者の育成、グループの形成、作品制作やファンとの関係づくりを組み合わせる事業の仕組み。この記事では、個別のアーティストへの支持を育てる面が論点となる。 https://andown.space/glossary/idol-system/
- **オーディオストリーム** / Audio streams: 音声配信サービスで楽曲が再生された回数を指す。同じ人の繰り返し再生も含むため、聴き手の人数や支持の広がりとは区別して読む必要がある。 https://andown.space/glossary/audio-streams/
- **カントリー** / Country music: 米国で形成されたポピュラー音楽のジャンル。曲調や歌詞だけでなく、放送、業界団体、聴き手の文化を含む広い領域で、内部には多様な背景や政治的立場がある。 https://andown.space/glossary/country-music/
- **ジャンル・ファンダム** / Genre fandom: 特定の一組だけでなく、ジャンルそのものに関心を持ち、複数のアーティストを探して聴くような支持のあり方。再生規模だけでは、その存在や強さは測れない。 https://andown.space/glossary/genre-fandom/

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