# ライブ・ネイション、Robloxで観客をフェスの作り手に

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/live-nation-wants-fans-to-build-their-own-festivals-on-roblox/
- 公開日: 2026.07.24 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: フェス再設計（https://andown.space/topics/festival-redesign/）、音楽×ゲーム（https://andown.space/topics/music-x-gaming/）
- フック: 空き地から始まる音楽との接点

> ライブ・ネイションがRobloxで展開するのは、公演を見るだけでなく、ステージや売店、トイレまで配置するフェス運営ゲームだ。2026年7月24日時点で、正式な告知前から380万回の訪問を記録。実在のフェスや出演者、協賛企業との接続を通じ、遊ぶ時間と現地へ出かける体験を結ぼうとしている。

## 観客席ではなく、空き地を渡す

音楽のゲーム体験は、ステージを見ることだけではない。ライブ・ネイションとLivewireによる「Music Festival Tycoon」は、プレイヤーに何もない土地を渡す。そこにステージ、飲食店、物販店、トイレを置き、出演者をブッキングする。音楽フェスを訪れる側から、組み立てる側へ。小さな役割の移動が、この企画の出発点だ。

舞台はRoblox。利用者が多様なゲームや体験に参加するプラットフォームである。Music Allyの2026年7月24日付記事によると、このゲームは同週に告知されたが、実際には数か月前から静かに公開されていた。制作を担うSawhorse Interactiveが公開に向けて調整する間に、訪問数は380万回に達していた。

ここで渡されるのは、完成済みの企業の展示空間ではない。プレイヤー自身が配置し、運営するための部品だ。Music Allyも、企業色の強い拠点をつくる別の道と比較し、Robloxの遊び方に沿った音楽体験として評価している。ただし、それは同誌の評価であり、継続的な成功が確認されたという意味ではない。

## 380万回の訪問と、現実への接続

なぜフェスの主催企業が、運営を遊ぶゲームをつくるのか。記事が伝える狙いの一つは、Robloxの若い利用者と接点を持ち、現実のフェスへの来場を促すことだ。公演の告知をゲーム内に掲示するだけでなく、会場をつくる行為そのものに、実在のフェスの要素を組み込んでいる。

その最初の接続先がLollapaloozaである。プレイヤーは同フェスのメインステージ、マスコット、公式の物販スタンドを、自分の仮想フェスに加えられる。さらにKポップグループのCortisも登場。解除して使えるアバター、グループを冠したステージ、仮想空間でのパフォーマンスを通じ、Lollapaloozaでの米国フェス初出演を告知する仕組みだ。

企業との接点もある。ライブ・ネイションは、現実のフェスを支える協賛企業が、この仮想の遊び場にも支出を広げることを期待している。こうしたブランド・アクティベーションは、広告を見る時間ではなく、遊びに参加する時間にブランドとの接触を置く試みと読める。ただし、記事は協賛契約の成立や金額を示していない。

380万という数字にも境界がある。これは訪問回数であって、異なる利用者の人数や、課金した人数ではない。現実のチケット購入につながった規模も不明だ。告知前から接触があった事実と、その接触が事業として何を生むかは、分けて見る必要がある。

## 広がる余地は、遊び続ける理由にある

この時点から先の1〜3年を考えると、注目点は仮想会場の大きさより、運営する遊びがどこまで続くかにある。Music Allyも、数日あるいは数週間遊んだ後に十分な奥行きが残るか、利用者が定着してお金を使うか、ブランドが参加するかは、まだ判断できないとしている。

実在のフェスのステージや出演者を、プレイヤーが使える要素として加える構造には、別の公演や企画へ接続できる可能性がある。もし遊び続ける理由を保てるなら、単発の仮想公演とは異なる、繰り返し音楽に触れる場所になり得る。ただし、追加展開の計画や、その効果が記事で確認されたわけではない。

試されているのは、来場への一本道ではなく、複数の接点だ。仮想の会場をつくる。出演者を知る。現実のフェス名に親しむ。その先にゲーム内の支出や現地への来場があるかもしれない。だが、遊ぶ人が必ず現地へ向かうとは限らない。ゲームとしての満足と、フェス事業への効果の両方が問われている。

## 日本から見ると、宣伝と遊びの境目

日本からこの事例を見ると、「海外のフェスを仮想空間に再現した」という説明だけでは、その違いを捉えきれない。完成した会場に観客を招くのではなく、会場をつくる権限の一部をプレイヤーに渡しているからだ。トイレや売店まで含む運営の要素が、音楽との出会いを支える遊びになっている。

一方、この記事だけでは、日本の若い利用者にも同じ入口が機能するか、現地来場との距離がどう異なるかは分からない。確認できる兆しは、興行企業がゲームを告知の置き場所としてだけでなく、観客が手を動かす場として使い始めたことだ。フェスを知る入口に、見ることに加えて、つくることが置かれている。

## 要するに

- ライブ・ネイションは、Robloxでプレイヤーが自分のフェスを組み立てるゲームを展開した。
- 実在のフェスや出演者を遊びに組み込み、現地来場や協賛との接続を試している。
- 告知前の訪問数は380万回だが、継続利用や収益への効果はまだ確認されていない。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Music Ally「Live Nation wants fans to build their own festivals on Roblox」 (2026-07-24) https://musically.com/2026/07/24/live-nation-wants-fans-to-build-their-own-festivals-on-roblox/
   > "Players start with a blank field, and have to build stages, food stalls, merch stands and toilets while booking artists."
   > 訳: プレイヤーは何もない土地から始め、出演者を手配しながら、ステージ、飲食店、物販店、トイレをつくっていく。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **Roblox** / Roblox: ユーザーが制作したゲームや体験を公開し、他の利用者が遊べるプラットフォーム。音楽施策では、専用空間の制作と既存ゲームへの参加を区別して見ると理解しやすい。 https://andown.space/glossary/roblox/
- **ブッキング** / Booking: 出演者の手配や出演予約を指す言葉。主催者と演奏家の間で日程、料金、演奏内容などを調整する仕事を含む。予約件数は、出演者数や観客数とは異なる指標である。 https://andown.space/glossary/booking/
- **ブランド・アクティベーション** / Brand activation: 展示やイベント、店頭企画などを通じ、ブランドとの接点を具体的な体験にする施策。認知だけでなく参加や購入につなぐ設計を含むが、実施だけで効果が証明されるわけではない。 https://andown.space/glossary/brand-activation/

---
この記事の写真は出典記事の空気感をもとに AI で生成したイメージです。引用の際は上記の出典を一次資料として参照してください。
