# 音楽大手と独立系が提案、生成AI楽曲のチャート参加条件

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/majors-believe-bmg-concord-hybe-and-more-propose-chart-eligibility-rules/
- 公開日: 2026.07.29 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: AI生成音楽（https://andown.space/topics/generative-music/）、著作権の再発明（https://andown.space/topics/copyright-remix/）
- フック: 再生数の前に、制作の来歴を問う

> 音楽大手と独立系企業が、生成AIを使った録音を公式チャートに含めるための共通原則を提案した。人間主体の制作、適法なサービス利用、不正再生の排除、利用表示を結びつける内容だ。2026年7月29日時点で見えたのは、AIの使用そのものではなく、制作の来歴まで順位の条件にしようとする動きである。

## 順位に入る前に、制作過程を問う

売れた曲、聴かれた曲を並べるチャートに、制作過程を確かめる条件が提案された。2026年7月29日、音楽の3大メジャーにBelieve、BMG、Concord、HYBEなどの独立系企業が加わり、生成AIを使った録音の公式チャート参加資格について共通原則を示した。まだ世界共通の決定ではなく、集計団体や業界組織に検討を求める枠組みである。

条件は6つ。利用した生成AIサービスが適切に許諾され適法であること、実質的に人間が制作していること、再生数や順位の操作に懸念がないこと。さらに、著作権や人格に関する権利などの法令、利用サービスの規約を守り、配信先でAI利用を適切に表示することを求める。いずれかを満たさないと考える理由があれば、公式チャートに含めないという提案だ。

ここで引かれる線は、AIを使ったかどうかだけではない。人間主体の創作には利用の余地を残しつつ、無許諾のモデルや不正な再生で生まれた順位を、業界が顕彰する対象から外そうとしている。配信される資格と、チャートで評価される資格を分ける発想だ。

## 増える供給、まだ小さい再生比率

背景には、配信サービスへ届く楽曲の量がある。Deezerによると、6月に受け取った完全AI生成曲は1日約9万曲。ピーク日には新規搬入曲の50%を超え、初めて人間が作った曲を上回った。4月は1日7万5000曲、2025年1月の検出ツール導入時は1万曲だった。これは同社への搬入数であり、音楽市場全体の比率ではない。

一方、完全AI生成曲がDeezerの総再生に占める割合は1〜3%にとどまる。同社は、その種の曲の2025年の再生の最大85%が不正だったとも説明する。供給量の増加と、実際に聴かれる割合は別の話だ。今回の原則は創作の主体とともに、ストリーミング不正をチャートの信頼性に関わる問題として扱っている。

法的な境界も整備の途中にある。大手各社によるAI音楽企業への著作権訴訟が続く一方、和解やライセンス契約も進む。BelieveとTuneCoreは4月、無許諾のサービスで一部または全部が制作されたAI生成曲の配信を自動的に阻止すると公表した。今回の提案は、こうした入口での管理を、順位の認定にも接続するものと読める。

## 表示から参加資格へ、残る判定の幅

別の動きとして、RIAAとIFPIは配信上のAI表示を推進している。全面的なAI制作や主要な歌声・楽器のAI生成を示す区分と、人間中心の制作で一部にAIを使う区分を設ける構想だ。ただし、両団体は今回の共同発表には記載されていない。表示の取り組みと、チャート参加資格の提案は、関係するが同一ではない。

検出や表示の方法もそろっていない。Deezerはサービス側で検出して表示し、その検出ツールはBillboardでも使われている。Apple Musicの仕組みはレーベルや配信事業者の申告に依存する。AI利用を把握する方法が違えば、同じ参加条件を掲げても、確認できる情報に差が生じる可能性がある。

この先1〜3年の焦点となり得るのは、原則を実際の判定に移す作業だ。「実質的に人間が制作した」とはどの程度なのか。適法なサービスの利用を何で確認するのか。出典記事には、その具体的な基準や手続きは示されていない。世界各地の集計団体との協議を目指す提案だが、採用範囲や日程も確定していない。広がりを左右するのは、合意の数だけでなく、条件を確かめられる仕組みになりそうだ。

## 日本から見ると、問われるのは接続点

日本から読む際には、海外企業の共同提案を、そのまま国内の決定と受け取らない区別が要る。出典には、日本のチャート集計団体による採用や、国内のAI生成曲の搬入・再生比率は示されていない。Deezerの数字を日本へ当てはめることもできない。見えているのは、世界の関係団体に共通原則を働きかける動きである。

それでも、日本の楽曲が海外で配信され、チャートの対象になる場面には接点がある。提案が採用されれば、聴かれた回数だけでなく、使った制作サービスの許諾やAI利用の表示が評価の入口に関わる可能性がある。音楽の人気を測る仕組みに、制作の来歴を確かめる役割が加わろうとしている。7月末の時点でそこにあったのは、その接続をめぐる合意形成の始まりだ。

## 要するに

- 音楽大手と独立系が、生成AI楽曲のチャート参加資格に6つの共通条件を提案した。
- 人間主体の制作、適法な利用、不正排除、表示を一つの枠組みで扱っている。
- 世界共通の採用や具体的な判定方法は、まだ決まっていない。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Music Business Worldwide「Majors, Believe, BMG, Concord, HYBE and more propose chart eligibility rules for AI music」 (2026-07-29) https://www.musicbusinessworldwide.com/majors-believe-bmg-concord-hybe-and-more-propose-new-chart-eligibility-rules-for-ai-music/
   > "These principles would enable official charts to accommodate appropriate use of AI in the creative process whilst remaining an authentic celebration of human artistry."
   > 訳: これらの原則により、公式チャートは人間の芸術性を真正にたたえる場であり続けながら、創作過程での適切なAI利用を受け入れられるようになる。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **ストリーミング不正** / Streaming fraud: 実際の聴取ではない再生を人為的に生み出すなど、音楽配信サービスを操作して収益を得る行為。正当な再生に基づく収益分配や、サービスへの信頼を損なう。 https://andown.space/glossary/streaming-fraud/
- **ライセンス** / Licensing: 一定の条件のもとで利用を認めること。声や姿の複製では、誰が何に同意したのかが重要で、楽曲や録音を使う許可とは区別して考えられる。 https://andown.space/glossary/licensing/
- **生成AI**（せいせいエーアイ） / Generative AI: 学習したデータのパターンをもとに、音声や画像、文章などを生成する技術の総称。音楽では作曲、歌声、演奏など、使われる工程によって役割が異なる。 https://andown.space/glossary/generative-ai/
- **著作権**（ちょさくけん） / Copyright: 楽曲や歌詞などの創作的な表現を保護する権利。出典は楽曲・歌詞・録音の保護と声のブランドを守る試みを区別し、商標を追加の手段として位置づけている。 https://andown.space/glossary/copyright/

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この記事の写真は出典記事の空気感をもとに AI で生成したイメージです。引用の際は上記の出典を一次資料として参照してください。
