# 配信2億5300万曲、再生の裾野と収益の境界線

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/music-streaming-platforms-now-host-quarter-of-a-billion-tracks/
- 公開日: 2026.01.14 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: クリエイター中間層（https://andown.space/topics/creator-middle-class/）、ストリーミング2.0（https://andown.space/topics/streaming-2/）
- フック: 増える作品と、届く作品の距離

> 2025年末、音楽配信サービス上の楽曲は2億5300万曲に達した。その88%は年間再生数が1000回未満。一方、1000回以上に届く曲も増えている。2026年初に公表された集計から見えるのは、作品の供給過多だけではない。聴かれる裾野の拡大と、収益を受け取る条件のせめぎ合いである。

## 曲は増えた。届く曲も増えている

2026年初、音楽ストリーミングの供給量と、実際に聴かれる量の隔たりが数字になった。Music Business Worldwideが1月15日に伝えたLuminateの年次報告によると、2025年末に配信サービス上にあった楽曲は2億5300万曲。前年から3790万曲増え、1日平均10万6000曲が届けられた計算になる。

そのうち1億2050万曲は、年間再生数が10回未満だった。100回未満が全体の73%、1000回未満が88%。ただ、ほとんど聴かれない曲が増えただけではない。年間1000回以上に達した楽曲も、前年より190万曲増えている。供給の膨張と、聴かれる作品の裾野の拡大が同時に起きていた。

ここにある兆しは、配信への参加と、再生、収益化が別々の段階になりつつあることだ。曲を届けられることは、聴き手に届くことと同じではない。そして聴かれても、その回数によっては音楽使用料の支払い対象にならない仕組みがある。

## 供給の入口と、支払いの境界線

変化は供給元にも表れている。大手音楽企業と傘下の独立系配信部門が扱った楽曲は、2025年の新規納入数の3.8%。前年の8%から割合を落とした。独立系や自主配信が96.2%を占める。ただし、これは納入曲数の比率であり、再生や売上のシェアではない。自主配信の大きさを、そのまま収益上の優位とは読めない。

記事はこの供給増について、業界の一部が生成AI音楽や自動投稿の広がりと結びつけていると伝える。Deezerでは2025年11月までに、完全にAIが生成した曲の受け入れが1日5万曲、日次投稿の34%に達した。一方、Spotifyは同年、スパム的な楽曲を7500万曲超削除した。両社の数字は対象が異なり、世界全体のAI比率を示すものではない。

供給が増えるなか、Spotifyは2024年初め、直近12カ月で1000回以上再生された曲を音楽使用料の支払い対象とする条件を導入した。導入時の同社説明では、再生の99.5%はすでにこの水準を超える曲に集まっていた。対象外の曲に配分されていた分を、支払い対象の曲へ回す設計である。

Deezerも、大手音楽企業と組む配分モデルで、月間1000回以上の再生と500人以上の異なる聴き手を持つアーティストへの配分を優遇した。これに対し、TuneCoreを傘下に持つBelieveは、新進アーティストの報酬を既存の人気アーティストへ移す不公平な仕組みだと批判する。再生の少ない曲をどう扱うかは、効率化だけでは決着しない。

## 「中間」の拡大は、生活の安定とは別

再生は依然として少数の楽曲に集中している。年間100万〜5000万回の54万1000曲が、世界のオーディオ再生の49.4%を占めた。全楽曲の約0.2%で、再生のおよそ半分。一方、年間1000万回以上に達した楽曲は6800曲増えて6万5600曲となり、10億回に達した楽曲は33曲から29曲へ減った。最上位だけが一様に伸びたわけではない。

この時点から先の1〜3年を見ると、試されるのは曲数の拡大だけでなく、増えた作品をどう発見につなげ、どこから報酬を払うかという設計だろう。支払い基準をさらに上げる意見も記事には登場する。ただ、1000回以上に届く曲が増えた事実から、音楽家の生活が安定したとは言えない。集計単位は楽曲であり、個人の収入や制作費は示されていない。

## 日本から見る、同じ数字の違う意味

日本から読む際には、世界の供給構造と国内の状況を分ける必要がある。この報告には、日本だけの投稿数や再生分布、音楽家の収入は示されていない。世界で自主配信が納入数の大半を占めることを、日本の音楽市場の構成にそのまま置き換えることはできない。

それでも、国内から海外の聴き手へ曲を届ける場合、参加する先にはこの大きな供給の層がある。読み取れるのは、再生の裾野が広がる動きと、支払い条件によって収益の入口が区切られる動きの併存だ。スターではない音楽家の可能性を測るには、曲数や再生数だけでは足りない。その隔たりが、2026年初の数字には表れていた。

## 要するに

- 2025年末の配信曲数は2億5300万曲に達し、88%が年間1000回未満の再生だった。
- 一方、年間1000回以上再生された楽曲は、前年より190万曲増えた。
- 再生の裾野が広がるなか、配信各社による支払い条件の設計が争点になっていた。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Music Business Worldwide「Music streaming platforms now host quarter of a BILLION tracks.」 (2026-01-15) https://www.musicbusinessworldwide.com/quarter-of-a-billion-tracks-now-sit-on-music-streaming-services-where-does-it-end/
   > "There were 253 million music tracks sitting on audio streaming services at the close of 2025."
   > 訳: 2025年末、オーディオ・ストリーミングサービス上には2億5300万曲の音楽が存在していた。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **ストリーミング** / Music streaming: ネットワーク経由で音源を受信しながら再生する提供方式。音楽市場では有料契約や広告などに支えられるが、市場収入と個々のアーティストの受取額は同じ指標ではない。 https://andown.space/glossary/music-streaming/
- **音楽使用料**（おんがくしようりょう） / Music royalties: 音楽の利用に伴い、権利を持つ側へ支払われる対価。会場が利用許諾のために払うお金と、個々の作り手に分配される金額は、分けて捉える必要がある。 https://andown.space/glossary/music-royalties/
- **生成AI音楽**（せいせいエーアイおんがく） / Generative AI music: 学習したデータの特徴をもとに、AIが楽曲や歌声、録音などを生成する技術や、その生成物。生成できることと、利用や公開の権利が認められることは別の問題となる。 https://andown.space/glossary/generative-ai-music/

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