# ニューヨーク市長のラップ印税が映す、旧作と副収入の接点

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/nyc-mayor-mamdani-earned-over-1-600-in-rap-royalties-in-2025/
- 公開日: 2026.04.19 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: 兆しの初動（数ヶ月〜1年）
- テーマ: クリエイター中間層（https://andown.space/topics/creator-middle-class/）
- フック: 別の仕事が、過去の曲を照らす

> ニューヨーク市長ゾーラン・マムダニが、過去のラップ作品から2025年に得た音楽使用料は1,643ドルだった。選挙による注目が旧作の再生につながった一方、前年にも収入はあった。音楽だけで暮らせる額ではない。それでも、別の仕事を持つ人の作品が収入源として残り続ける姿が見える。

## 市長への注目が、昔のラップへ流れた

音楽家としての活動が短期間でも、作品からの収入まで同時に途切れるとは限らない。2026年4月19日付のDigital Music Newsは、ニューヨーク市長ゾーラン・マムダニが、過去のラップ作品から2025年に1,643ドルの音楽使用料を得たと報じた。金額は、同媒体が紹介したThe New York Timesの報道によるものだ。

マムダニは10代でラップを始め、20代にはYoung Cardamom、Mr. Cardamomの名で作品を発表した。扱った題材はナンから植民地主義まで。自らを「C級ラッパー」と呼んだ人物の旧作が、市長選への出馬を機に再び聴かれたという。新曲の発表ではなく、音楽の外で生じた関心が、過去の録音へ向かった。

ただし、選挙によって初めて収入が生まれたわけではない。州議会議員だった2024年にも、1,267ドルの音楽使用料を報告していた。ここにあるのは一度きりの話題だけではなく、本業とは別に残る小さな収入の線である。

## 再生の集中と、暮らしを支える額の隔たり

同記事が紹介するBillboardの集計では、マムダニがHABことアブドゥル・バー・フセインと制作した2016年の共同EP『Sidda Mukyallo』は、米国内の再生の74%が2025年に集中した。記事は選挙での勝利を受けた関心と結びつけ、同作のオンデマンド再生を5万8,000回と伝えている。

楽曲別では、HABとの「#1 Spice」が2025年に21万9,000回、2019年の「Nani」が24万3,000回のオンデマンド再生を記録した。バックカタログが、発表時とは違う文脈で入口を得た形だ。ただし、作品と楽曲それぞれの集計範囲はこの記事だけでは十分に分からず、数字を足して全体像とすることはできない。

収入の規模にも線引きが要る。2025年の州議会議員としての給与は13万1,296ドルで、記事は収入の大半がその仕事によるものだったとする。音楽使用料は生活の主柱ではない。また、権利の持ち分や支払元、対象期間の詳しい内訳は示されていない。再生回数と受取額を単純に割り、配信の単価を導く材料でもない。

## 旧作は、別の経歴とともに再発見される

この事例から見える兆しは、新曲を出し続けることとは別の場所にも、作品との接点が生まれるという点だ。マムダニの場合、政治家としての知名度が、その前に作った音楽を探す動機になったと見られる。作品の古さより、作り手を知った時機が聴き始める入口になっている。

その延長で今後数年に考えられるのは、複数就業する作り手の経歴と、残された作品との結びつきが可視化される可能性だ。別の仕事や活動で関心を集めたとき、過去の録音も再び収入を生む。今回の数字は、その経路が実際に存在することを示す。ただし、市長選ほどの注目を集めない音楽家にも同じことが起こるかは、この一例では分からない。

継続性もまだ判断できない。2024年と2025年の双方に収入があった事実は確認できるが、選挙後の関心がどれほど続くかを示すデータはない。旧作が収入源として残ることと、安定した所得になることは別である。スターではない音楽家の暮らしを考えるうえで、この違いは小さくない。

## 日本から見ると、成功談より収入の構造

日本から読む際にも、米国の再生回数や受取額を、そのまま国内の音楽家の目安にはできない。記事は日本との権利処理や収益分配の違いを扱っておらず、比較に必要な情報はない。公職の給与と音楽の収入が並んで示される、この報道固有の条件にも注意が要る。

それでも読み取れるのは、音楽だけで生活できるか、できないかという二択では捉えにくい収入の姿だ。別の仕事が暮らしを支え、過去の作品が少額を生み続ける。マムダニの例は、厚みのあるクリエイター中間層の成立を証明しない。一方で、職業が変わっても作品との経済的なつながりが残ることを、具体的な金額で照らしている。

## 要するに

- マムダニの過去のラップ作品は、2025年に1,643ドルの音楽使用料を生んだ。
- 選挙による注目が旧作の再生につながった一方、前年にも収入はあった。
- 本業と並存する作品収入は見えるが、それが安定した生活基盤になるかは分からない。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Digital Music News「NYC Mayor Mamdani Earned Over $1,600 in Rap Royalties in 2025」 (2026-04-19) https://www.digitalmusicnews.com/2026/04/19/nyc-mayor-rap-royalties-2025/
   > "But he actually had recent success as a rapper even before his mayoral run, reporting another $1,267 in royalties in 2024, while he was a member of the New York State Assembly."
   > 訳: だが実際には、市長選への出馬以前にもラッパーとして最近の収入実績があり、ニューヨーク州議会議員だった2024年にも1,267ドルの音楽使用料を報告していた。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **クリエイター中間層**（クリエイターちゅうかんそう） / Creator middle class: ごく少数のスターに限らず、創作を続けながら生活基盤を保てる人々を捉えるための概念。固定の所得階層や、今回の制度における正式な受給資格を指す言葉ではない。 https://andown.space/glossary/creator-middle-class/
- **バックカタログ** / Back catalogue: アーティストやレーベルが過去に発表した作品群。新作とは別に、既発作品がどれだけ聴かれ、買われ続けているかを見る際のまとまりとなる。 https://andown.space/glossary/back-catalogue/
- **音楽使用料**（おんがくしようりょう） / Music royalties: 音楽の利用に伴い、権利を持つ側へ支払われる対価。会場が利用許諾のために払うお金と、個々の作り手に分配される金額は、分けて捉える必要がある。 https://andown.space/glossary/music-royalties/
- **収益分配**（しゅうえきぶんぱい） / Revenue sharing: サービスなどで発生した収益の一部を、参加する制作者や権利者へ配分する仕組み。参加条件や対象となる収益によって、受け取れる範囲が異なる。 https://andown.space/glossary/revenue-sharing/
- **複数就業**（ふくすうしゅうぎょう） / Pluriactivity: ひとりの働き手が複数の仕事や分野に関わること。本調査では、年間に異なる契約形態、または異なる分野で契約を結んだ人を対象とし、同時並行の副業だけを指さない。 https://andown.space/glossary/pluriactivity/

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