# 南アジア音楽を世界へ、移住者圏を起点に新レーベル設立

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/republic-collective-strikes-joint-venture-with-ziza-inc-focused-on-break/
- 公開日: 2026.06.11 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: レーベル2.0（https://andown.space/topics/label-2/）、国境なきヒット（https://andown.space/topics/borderless-hits/）
- フック: 国より先に、聴き手のつながり

> 2026年6月11日、REPUBLIC CollectiveとZIZA Inc.が、南アジア系アーティストの世界展開を担う新レーベルを発表した。焦点は南アジアの域内市場だけでなく、各地に暮らす移住者とそのルーツを持つ人々。大手の合弁設立が続くなか、地域文化と世界の聴き手を結ぶレーベルの役割が見えてくる。

## 南アジアの外側にも、出発点がある

2026年6月11日、REPUBLIC Collectiveと、ニューヨークを拠点とするメディア・娯楽企業ZIZA Inc.が、新レーベルZIZA Recordsの設立を発表した。複数年にわたり世界を対象とする合弁会社で、南アジア系アーティストの育成と国際展開を担う。

特徴は、その入口である。優先するのは南アジアのディアスポラ、つまり移住者とそのルーツを持つ人々のなかから生まれる才能。とりわけ北米、英国、欧州、オーストラリア、中東ですでに支持を得つつあるアーティストに焦点を当てる。出身地域の音楽を外へ輸出するだけでなく、各地に根を下ろした文化を出発点に据える設計だ。

発表にあるのは、新人の契約獲得だけではない。既存の楽曲群であるカタログの開発と、世界の聴き手を増やす取り組みも並ぶ。兆しは、南アジア音楽への注目そのものより、その文化を国際市場へつなぐ仕事が、継続的な事業として組み立てられている点にある。

## 100億回の実績と、相次ぐ合弁

ZIZA Inc.を創業したシヴァム・マルホトラは、Malsonsの最高経営責任者も務める。記事によれば、同氏と関連企業はShubhやDhanda Nyoliwalaらと仕事をしてきた。ただし、両者が新レーベルに所属すると発表されたわけではない。これまでの関係と、今回の契約対象は分けて読む必要がある。

背景にはMalsons Venturesの成長がある。同社側は、世界で累計100億回を超える再生に貢献したと説明する。これは同社が示した実績であり、新レーベルの再生数でも、独立に検証された市場規模でもない。それでも、すでに聴取の蓄積がある領域で事業を始める、という今回の位置づけは読み取れる。

合弁の設立も単独の動きではない。Warner Music Groupは2025年4月、米国を拠点とする南アジア系アーティストを対象に5 Junctionを立ち上げた。Sony Music Entertainmentは2024年にD36との合弁を発表。Universal Music Group傘下でも、2024年1月のOriental Star Agencies買収や、2023年のDesi Trill Music設立が続いていた。各社の対象や方法は異なるが、南アジアと移住者圏を結ぶ事業への関心が重なっている。

## 新曲の輸出から、楽曲の使い道へ

ZIZA Recordsが示した手段は、世界への楽曲流通、マーケティング、そして映像や広告などで音楽を使うシンクである。さらにブランドとの提携、ライブ体験、市場をまたぐ共同制作も計画に含まれる。レーベルを、音源を発売する窓口だけでなく、楽曲とアーティストの接点を複数の場所へ広げる仕組みとして捉える構想だ。

ここでカタログが重視される意味は小さくない。新しいヒットを待つだけでなく、すでに存在する楽曲にも、別の地域や用途との出会いをつくれる可能性がある。ただし記事には、対象となる作品、契約条件、収益の配分は示されていない。活動の幅広さが、そのままアーティスト側の利益を保証するわけではない。

発表時点から今後数年を見るなら、焦点は、各地で得た支持を別の市場へつなげられるかにある。移住者圏での反応を足場に、共同制作や映像利用へ進む道筋は考えられる。一方、移住者圏の外にどれほど届くかは未確認だ。世界展開という目標と、実際の聴取の広がり。その間を埋める仕事が、これから試される。

## 日本から見ると、国別では捉えにくい地図

日本からこの発表を読むとき、「南アジアの国内ヒットが海外へ向かう」という図式だけでは捉えにくい。今回、優先対象として明記されたのは複数地域のディアスポラであり、日本は列挙されていない。日本市場との規模や制度の比較を示す資料もない。読み取れるのは、活動拠点、文化的なルーツ、聴き手の居場所を、同じ国にそろえない事業の組み方である。

これは、言語を越えたヒットがすでに生まれたという報告ではない。異なる土地に分かれた支持をつなぐために、大手の国際的な事業基盤と、南アジア音楽に関わってきた企業が組んだという発表だ。国境をなくすというより、国境をまたいで存在する文化に、流通と育成の仕組みを合わせようとする動き。その輪郭が、6月11日の時点で見えていた。

## 要するに

- 南アジア系ディアスポラの才能を優先する新レーベルが、複数年の世界規模の合弁として発表された。
- 育成だけでなく、既存楽曲の流通、映像利用、ライブなどを結ぶ事業が計画されている。
- 各地の支持を国際的な聴取へつなぐ仕組みづくりに、大手各社の動きが重なっている。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Music Business Worldwide「REPUBLIC Collective strikes joint venture with ZIZA Inc. focused on breaking South Asian artists globally」 (2026-06-12) https://www.musicbusinessworldwide.com/republic-collective-partners-with-ziza-inc-on-new-jv-focused-on-breaking-south-asian-artists-globally/
   > "REPUBLIC Collective has partnered with media and entertainment company ZIZA Inc. to launch ZIZA Records , a new label focused on developing and scaling South Asian artists on a global level."
   > 訳: REPUBLIC Collectiveはメディア・娯楽企業ZIZA Inc.と提携し、南アジア系アーティストの育成と世界規模での展開に注力する新レーベル、ZIZA Recordsを立ち上げた。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **カタログ** / Music catalog: アーティストなどが持つ楽曲群や、それに関わる権利のまとまり。投資の文脈では、作品の知名度だけでなく、将来どれだけ収入を生むかという観点から取引される。 https://andown.space/glossary/music-catalog/
- **コレクティブ** / Collective: 共通の関心や活動方針のもとで、DJや制作者、企画者などが協働する集団。法人や固定メンバーの団体とは限らず、選曲や催しの運営を共同で担う場合もある。 https://andown.space/glossary/collective/
- **シンク** / Sync: 映画や広告などの映像に音楽を合わせて使用すること。楽曲が物語や場面と結びつき、発売時とは異なる観客へ届く接点になり得る。使用には関係する権利の確認が伴う。 https://andown.space/glossary/sync/
- **ディアスポラ** / Diaspora: 故郷や祖先の土地を離れて各地に暮らす人々と、そのつながりを指す概念。美術では、移動先と出自の双方から歴史や帰属を捉える視点として用いられる。 https://andown.space/glossary/diaspora/
- **合弁会社**（ごうべんがいしゃ） / Joint venture: 複数の企業などが共同で出資して運営する会社。出資比率は所有の割合を表すが、具体的な経営権や業務分担は契約などの条件によって異なる。 https://andown.space/glossary/joint-venture/

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