# SMとテンセント、中国向け育成と管理を北京の合弁に集約

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/sm-entertainment-and-tencent-music-establish-beijing-joint-venture-ste-w/
- 公開日: 2026.09.02 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: K-POP以後（https://andown.space/topics/after-kpop/）
- フック: 舞台の輸出から、育成の現地化へ

> SM EntertainmentとTencent Musicが北京に合弁会社STEを設立した。中国語圏向けの新人育成と既存アーティストの現地管理を同じ器に置き、Super Junior-MのZhoumiがCEOを担う。韓国で作った作品や公演を届けるだけでなく、現地で育て、活動を支える仕組みを組む動きだ。

## 輸出先に、育成と管理の拠点を置く

韓国の制作会社と中国の配信企業が、北京にアーティストを育てる器をつくった。SM Entertainmentが8月27日に発表したTencent Music Entertainment Groupとの合弁会社、STEである。中国本土を含む中国語圏市場に向けて、アーティスト開発とマネジメントを担う。

新たな中国のアイドルグループを、2〜3年以内にデビューさせる準備を進めているという。STEはオーディションを実施し、デビュー後の中国国内での管理も引き受ける。完成したグループを海外へ送り出すだけではない。人材を選ぶ段階から現地での活動までを、一つの事業として結ぶ構想だ。

CEOには、Super Junior-Mで約20年活動してきたZhoumiが就いた。SMによると、中国子会社での役員経験も持つ。舞台に立ってきた人物の知識と、会社を運営する経験。その両方を、中国語圏での事業に接続する人事である。

## 配信網と資本関係が、育成へつながる

STEの仕事は新人だけではない。NCT DREAMのレンジュン、WayVのヤンヤンとシャオジュンについて、中国語圏でのマネジメントを独占的に担う。SMは、より精緻な現地向け宣伝と芸能活動の支援を掲げる。新人の成長を待つ一方で、既存アーティストの活動も支える二本立てだ。

Tencent Musicは、QQ Music、Kugou Music、Kuwo Musicを運営する中国最大の音楽ストリーミング事業者であり、カラオケサービスのWeSingも持つ。提携相手は単なる出資者ではない。日々の音楽接触を支えるサービスの運営主体である。ただし、これらのサービスとSTEの育成や宣伝をどう連動させるかは、記事では具体化されていない。

資本面の接近も先行していた。2025年5月、Tencent MusicはHYBEが保有していたSM株9.38%を取得し、第2位株主になった。取得額は2433億5000万ウォン、当時の換算で1億7700万ドル。同月には両社が協力体制の構築に向けた覚書を交わしている。STEは、その関係をアーティストの育成と管理を担う組織へ進める動きと読める。

背景には市場の拡大と、公演をめぐる制約が併存する。記事が引用するIFPIの集計では、中国は2025年に録音音楽市場で前年比20.1%成長し、ドイツを抜いて世界4位となった。一方、韓国勢の中国公演は2016〜2017年ごろから非公式に制限されていると報じられてきた。STEの設立だけで、その制約が解けたとはいえない。

## 次の数年で試される、現地で育つIP

SMはこの動きを、地域ごとにIPを育てる戦略の中に置いている。共同CEOのDmitry YJ Takは1月、中国ではTencent Music、タイではTrueと協力し、日本では複数の相手と協議中だと説明した。SMの創作上の個性を保ちながら、現地に響くIPをつくるという考え方である。

Tencent Music側にも並行する動きがある。2月にはJYP CHINA、CJ ENMと、中国語圏でのアーティスト開発と管理に取り組むONECEADを設立。5月にはThe Black Labelの8000万ドルの資金調達を共同主導した。韓国音楽企業との関係を、配信にとどまらない領域へ広げている。

この先1〜3年で焦点になるのは、STEが掲げる育成と現地管理を、実際の活動へどう結びつけるかだろう。新人のデビュー予定は2〜3年以内。その前にも既存アーティストの支援を通じ、運営のあり方が見える可能性がある。ただし、オーディションの規模、制作体制、収益の分け方は記事では明らかでない。他地域への展開を見通すにも、まだ材料は限られる。

## 日本から見る、協議と事業化の距離

日本について同じ段階の計画が示されたわけではない。記事で確認できるのは、SMが複数のパートナーと協議しているという説明までだ。中国では合弁会社、責任者、担当する既存アーティスト、デビューの目安が示された。この具体性の差が、地域戦略の進み方を映している。

ここから読み取れるのは、K-POPの展開先が増えることだけではない。制作の個性を保ちながら、育成と日常的な活動支援を現地に置く試みである。誰が歌うかに加え、誰が育て、誰がその土地で活動を支えるのか。STEは、その役割分担を会社の形にした事例だ。

## 要するに

- SMとTencent Musicは、北京のSTEに中国語圏向けの新人育成と現地管理を置いた。
- 約20年の活動歴を持つZhoumiがCEOを担い、既存アーティスト3人の管理も始動する計画だ。
- K-POPの制作力を現地の育成・運営体制につなぐ試みが、合弁会社という形を取った。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Music Business Worldwide「SM Entertainment and Tencent Music establish Beijing joint venture STE, with Super Junior-M’s Zhoumi as CEO」 (2026-09-03) https://www.musicbusinessworldwide.com/sm-entertainment-and-tencent-music-establish-beijing-joint-venture-ste-with-super-junior-ms-zhoumi-as-ceo/
   > "STE will develop and manage artists for the Greater China market, and says it’s preparing a new Chinese idol group for a debut within two to three years."
   > 訳: STEは中国語圏市場向けにアーティストの育成と管理を行い、2〜3年以内のデビューに向けて、新たな中国のアイドルグループを準備しているという。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **IP**（アイピー） / Intellectual Property: 知的財産のこと。エンターテインメントでは、作品やキャラクターなど、権利に支えられて商品化や他分野への展開の核となるものを指す場合がある。 https://andown.space/glossary/intellectual-property/
- **アーティスト開発** / Artist development: 才能の発掘から活動の方向づけ、観客との関係づくりまで、アーティストのキャリアを継続して育てる仕事。今回の買収では、地域に蓄積された専門性として重視されている。 https://andown.space/glossary/artist-development/
- **ストリーミング** / Music streaming: ネットワーク経由で音源を受信しながら再生する提供方式。音楽市場では有料契約や広告などに支えられるが、市場収入と個々のアーティストの受取額は同じ指標ではない。 https://andown.space/glossary/music-streaming/
- **覚書**（おぼえがき） / Memorandum of Understanding: 当事者間で確認した方針や協力の枠組みなどを書面にしたもの。名称だけでは法的拘束力や具体的な許諾の有無は決まらず、条文や合意の対象によって意味が変わる。 https://andown.space/glossary/memorandum-of-understanding/
- **合弁会社**（ごうべんがいしゃ） / Joint venture: 複数の企業などが共同で出資して運営する会社。出資比率は所有の割合を表すが、具体的な経営権や業務分担は契約などの条件によって異なる。 https://andown.space/glossary/joint-venture/
- **資金調達**（しきんちょうたつ） / Financing: 事業を運営し、発展させるために必要な資金を確保すること。融資、出資、助成などでは返済義務や契約条件が異なるため、方法を区別して読む必要がある。 https://andown.space/glossary/financing/

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