# ソニー音楽のフィジカル収入41%増、配信と並ぶ成長

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/sony-music-posts-solid-q1-26-growth-amid-physical-gains/
- 公開日: 2026.05.08 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: 兆しの初動（数ヶ月〜1年）
- テーマ: フィジカル回帰（https://andown.space/topics/physical-comeback/）
- フック: 聴くことと持つことが伸びる

> ソニーの2026年1〜3月の音楽業績で、レコードやCDなどのフィジカル収入が前年同期比41%増となった。同時にストリーミング収入も16.7%増えている。配信からモノへの交代ではなく、両者が同時に伸びる構図だ。5月の決算報道から、その広がりと数字だけでは見えない境界を読む。

## 配信が伸びる横で、モノも売れる

音楽を聴く手段が配信へ移ることと、音楽をモノとして買うことは、必ずしも逆方向には動かない。2026年5月に報じられたソニーの音楽業績には、その並走が表れている。1〜3月のレコード、CD、カセットを合わせたフィジカル収入は378.7億円。前年同期から41%増えた。

Digital Music Newsによると、これは2017年以来の高い四半期実績である。一方、録音音楽のストリーミング収入も16.7%増の2252.8億円となった。フィジカルの伸びは配信の縮小と引き換えではない。規模の大きな配信が成長を続ける横で、モノの販売がそれ以上の率で伸びた。ここにあるのは、聴き方の交代というより、収入源が複数の方向へ伸びる兆しだ。

ただし、同じ人が配信と購入を使い分けたかどうかは、この決算からは分からない。購入者の人数や動機も示されていない。「所有したいファンが増えた」という説明は可能性にとどまる。確認できるのは、異なる形式の収入が同じ四半期に増えたという事実である。

## 41%増を、記録と集計の内側から読む

今回の数字は、ソニーの会計年度では第4四半期に当たる。映像作品やモバイルアプリなどを含む「ビジュアルメディア&プラットフォーム」を除いた音楽収入は、4754.9億円で前年同期比22.7%増。録音音楽の配信収入はその約47.4%を占める。フィジカルは高成長でも、収入規模では配信が大きく上回っている。

比較の基準にも留意したい。2017年10〜12月には、チケットとCDを組み合わせたバンドルがフィジカル収入を押し上げ、436.6億円に達したという。今回の378.7億円はそれを超えていない。「配信時代の最高水準に近い」という評価であり、無条件の過去最高ではない。販売方法の異なる時期を比べるとき、金額の記録と購入の実態は分けて読む必要がある。

さらに、41%増はレコード、CD、カセットの合算である。出典には形式別の内訳も、販売数量と単価の変化もない。したがって、レコードだけの復調とも、購入枚数が41%増えたとも言えない。どの作品がフィジカル増収をどれだけ担ったかも、この報道では特定できない。伸びの大きさは明瞭だが、その中身にはまだ空白がある。

## 単独の復活ではなく、収入の複線化

同じ四半期には、公衆向けの演奏利用、映像への楽曲利用、ライブ、物販などを含む「その他」も55.1%増の990.2億円となった。対照的に、着信音を含むダウンロード収入は約18%減の61億円。デジタル全体が一様に伸びているわけでも、モノだけが伸びているわけでもない。利用や購入の形式ごとに、異なる動きが現れている。

今後数年を考えるうえで、この複線性は一つの手がかりになる。配信収入を保ちながらフィジカル販売も積み上げる構図が続けば、両者を対立させない事業の組み立てが広がる可能性がある。ただし、今回の四半期だけでは継続性を判断できない。作品の発売時期や販売方法による変動と、持続的な需要とを見分けるには、続く決算や形式別の情報が必要になる。

会社側の見通しも、全面的な拡大を約束するものではない。次年度の音楽部門売上は、おおむね横ばいを予想している。値上げが続くなかで配信は成長する一方、ライブと物販は減収の見込みだという。ただし、この予想には映画公開時期の影響を受ける映像・プラットフォーム事業も含まれる。フィジカル単独の将来予測としては読めない数字である。

## 日本から見ると、円建てでも国内市場ではない

日本から読む際の境界は、円で示された業績と、日本国内の市場動向との違いにある。この集計は日本だけの販売を切り出したものではない。国内のCDやレコードの売れ行きと同じ動きだと受け取ることも、逆に海外だけの現象と片づけることも、この資料からはできない。

それでも、読み取れることはある。配信の成長が続く大手音楽企業で、フィジカルも収入を増やしている。モノとして買われる音楽は、配信に置き換わる前の名残としてだけでは説明しきれない。どの形式が、どの地域で、どんな売り方によって伸びたのか。その内訳が見えてくれば、今回の増収が持つ意味も、より具体的になる。

## 要するに

- ソニーのフィジカル収入は前年同期比41%増となり、配信収入も同時に伸びた。
- 形式別の内訳や購入動機は不明で、レコード単独の復調とは断定できない。
- 見えているのは、配信とモノの販売が並走する収入構造である。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Digital Music News「Sony Music Posts Solid Q1 '26 Growth Amid Physical Gains」 (2026-05-09) https://www.digitalmusicnews.com/2026/05/08/sony-music-earnings-q1-2026/
   > "Rounding out the recorded side, Sony Music identified near-record streaming-era revenue (regardless of quarter) of $241.73 million/¥37.87 billion (up 41% YoY) for vinyl, CDs, and cassettes during Q1."
   > 訳: 録音音楽部門ではさらに、第1四半期のレコード、CD、カセットの収入が2億4173万ドル/378.7億円(前年同期比41%増)となり、四半期を問わず配信時代の最高記録に近い水準だったことをソニーミュージックが示した。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **ストリーミング** / Music streaming: ネットワーク経由で音源を受信しながら再生する提供方式。音楽市場では有料契約や広告などに支えられるが、市場収入と個々のアーティストの受取額は同じ指標ではない。 https://andown.space/glossary/music-streaming/
- **バンドル** / Bundling: 複数のサービスや機能を、一つの料金や契約にまとめて提供すること。利用者への特典だけでなく、各サービスへの収益配分や権利処理にも関係する。 https://andown.space/glossary/bundling/
- **フィジカル** / Physical release: レコードやCDなど、物理的な媒体で発売される音楽商品を指す言葉。音源に加えて装丁や手に取る体験を持ち、店頭販売や収集とも関わる。 https://andown.space/glossary/physical-release/

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