# Spotifyで年10万ドル超を生む層の85%が米国外

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/the-2025-royalty-numbers-are-in-loud-clear-updated-with-new-data-takeawa/
- 公開日: 2026.04.02 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: 兆しの初動（数ヶ月〜1年）
- テーマ: ストリーミング2.0（https://andown.space/topics/streaming-2/）
- フック: 世界的な知名度とは別の収益基盤

> Spotifyの2025年の集計では、年間10万ドル以上の音楽使用料を生んだアーティストが1万3800組を超えた。その年に10万ドルを超えた層の85%は米国外を拠点とする。2026年4月時点の開示から見えるのは、英語圏の世界的スターだけでは捉えきれない収益基盤の広がりだ。ただし、使用料と本人の手取りは同じではない。

## 収益の地図は、スターの地図と重ならない

世界中で名前を知られていることと、音楽から一定規模の収益が生まれること。その二つの間に、別の道筋が見えている。2026年4月2日付のMusic Ally掲載記事は、Spotifyの開示企画「Loud & Clear」に基づき、2025年に同サービスだけで年間10万ドル以上の音楽使用料を生んだアーティストが、1万3800組を超えたと伝えた。前年より約1400組多い。

注目したいのは、その所在地と活動歴だ。2025年に10万ドルを超えたアーティストの85%は米国外を拠点とし、過半数が2020年代にデビューしている。すでに知られた大物の収益が伸びた、という説明だけでは収まらない。比較的新しい活動者と、米国外の音楽が、この収益規模の内側に入ってきている。

ただし、ここでいう金額は、Spotify上で作品が生んだ使用料である。本人の口座にそのまま入る所得ではない。権利の持ち方や契約による分配、制作費などは、この数字からは分からない。「職業として成立する人が増えた」という同社の説明と、個々の生活が持続できるかという問いは、分けて読む必要がある。

## 支払総額の拡大と、多言語化の接点

背景には、支払総額そのものの拡大がある。同社によると、2025年の音楽業界への支払いは110億ドルを超え、前年比で10%超増えた。使用料のおよそ半分は、独立系アーティストとレーベルの作品が生んだという。これは独立系のアーティスト個人が半分を受け取ったという意味ではなく、企業や権利者を含む区分の数字だ。

言語とジャンルの広がりも示されている。2025年にSpotifyの世界トップ50へ入った楽曲の言語は16で、2020年の倍以上となった。年間使用料が1億ドルを超えるジャンルのうち、成長率が高かったのはブラジリアン・ファンクの36%、K-Popの31%、トラップ・ラティーノの29%など。チャートへの登場と、収益の伸びが並んで報告されている。

Spotifyはこれを、世界への流通が例外ではなく標準になった結果と説明する。ただし、今回の記事は同社のデータと説明を中心に構成され、末尾にはSpotify for Artistsとの協業表記もある。国別の収益分布や契約条件を検証した調査ではない。なぜ伸びたのかを一つの原因に結びつけず、企業が示した変化の輪郭として扱いたい。

## 問われるのは、到達後に続けられるか

今後数年の広がりを考えるうえで、到達者数と同じくらい重要なのが継続性だ。同社によれば、2022年に年間10万ドルを超えたアーティストの8割は、その後も毎年この水準を維持した。一時的なヒットだけではない収益の持続を示す数字である。一方、その間に活動費がどう変化したか、使用料が何人に分配されたかまでは示していない。

2025年に年間100万ドル超を生んだアーティストは1500組以上だった。こうした層が米国外や多様な言語へさらに広がる可能性はある。ただし、今回の集計だけで、特定の国やジャンルの成長が続くとは言えない。次に見えてくるとすれば、世界的な知名度の獲得とは別に、一定の聴き手との関係が収益を支える経路の厚みだ。

作品を作る側への支払いにも動きがある。Spotifyは、直近2年間に作詞・作曲者を代表する音楽出版社や団体へ約50億ドルを支払ったとする。音楽出版への使用料は過去5年で2.5倍になったという。録音された音源だけでなく、楽曲の権利を通じて収益がどう届くかも、この広がりを読むためのもう一つの軸になる。

## 日本から見ると、海外の捉え方が変わる

日本からこの数字を読む際、「米国外」を日本の成功と読み替えることはできない。記事には日本を拠点とするアーティストの人数や、日本語楽曲の使用料は示されていない。ブラジルや韓国に関連するジャンルの伸びが、日本でも同じように起きるとする根拠もない。世界全体の拡大と、日本の状況の間には、まだ確かめるべき距離がある。

それでも、海外での成果を米国での知名度だけで測らない視点は残る。異なる言語の音楽が、それぞれの聴き手を通じて使用料を生む。その経路が、同じストリーミングの集計に現れている。2026年4月時点で見えた兆しは、単一の世界市場への到達というより、複数の市場にまたがる収益基盤の存在である。その規模と、作り手に残る金額の両方が問われている。

## 要するに

- Spotifyで年間10万ドル以上の使用料を生んだアーティストは、2025年に1万3800組を超えた。
- 同年に10万ドルを超えた層の85%は米国外を拠点とし、多言語の音楽にも収益の伸びが報告された。
- 開示された使用料だけでは、アーティスト本人の手取りや活動の採算までは分からない。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Music Ally「The 2025 Royalty Numbers are in: Loud & Clear Updated with new Data & Takeaways」 (2026-04-02) https://musically.com/2026/04/02/the-2025-royalty-numbers-are-in-loud-clear-updated-with-new-data-takeaways/
   > "In 2025, there were more than 13,800 artists who generated at least $100,000* a year from Spotify alone — nearly 1,400 more than last year."
   > 訳: 2025年には、Spotifyだけで年間少なくとも10万ドルの使用料を生んだアーティストが1万3800組を超え、前年より約1400組増えた。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **Spotify for Artists** / Spotify for Artists: Spotify上でアーティスト側がプロフィールを取得し、チームやページを管理するための仕組み。分析やプロフィール編集などの機能も利用できる。 https://andown.space/glossary/spotify-for-artists/
- **ストリーミング** / Music streaming: ネットワーク経由で音源を受信しながら再生する提供方式。音楽市場では有料契約や広告などに支えられるが、市場収入と個々のアーティストの受取額は同じ指標ではない。 https://andown.space/glossary/music-streaming/
- **音楽使用料**（おんがくしようりょう） / Music royalties: 音楽の利用に伴い、権利を持つ側へ支払われる対価。会場が利用許諾のために払うお金と、個々の作り手に分配される金額は、分けて捉える必要がある。 https://andown.space/glossary/music-royalties/
- **音楽出版**（おんがくしゅっぱん） / Music publishing: 歌詞やメロディーなど楽曲の著作権を管理し、利用の許諾や収益につなげる事業。特定の録音物を扱う権利とは区別され、契約によって管理や保有の範囲が異なる。 https://andown.space/glossary/music-publishing/

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