# 東南アジアで130組超、UMGが広げる通年の伴走

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/umg-is-now-managing-130-artists-in-southeast-asia/
- 公開日: 2026.10.05 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: レーベル2.0（https://andown.space/topics/label-2/）、国境なきヒット（https://andown.space/topics/borderless-hits/）
- フック: 発売日の先にあるレーベルの仕事

> UMGは東南アジアで130組を超えるアーティストのマネジメントを担っている。10月5日のシンガポールでの登壇で語られたのは、発売日だけでなく通年で活動を支える役割だった。地域から世界へ楽曲が届く流れとともに、レーベルが提供するサービスの範囲も広がっている。

## 「360」から「365」へ

レーベルが関わる時間を、発売日から一年へ。10月5日、シンガポールの音楽カンファレンスで、ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)のアフリカ・中東・アジア部門を率いるアダム・グラナイトは、東南アジアで130組を超えるアーティストのマネジメントを担っていると明かした。

グラナイトが地域で不足していたと語るのは、録音物の発売や音楽出版に加わるマネジメントのサービスだ。従来の「360」契約を引き合いに出し、これからは「365」と呼ぶほうがふさわしいと述べた。一年を通してアーティストのそばにいる、という意味である。正式な新契約の発表ではなく、支援のあり方を示す比喩だ。

ここに見えるのは、収益に関わる範囲だけでなく、日々の活動を支える範囲によってレーベルの役割を説明する動きである。130組超という数字は契約条件や成果を示すものではない。それでも、通年のアーティスト開発を事業の一部として担う規模は見えてくる。

## 世界への入口に、地域の足場をつくる

その背景には、東南アジアを海外作品の販売先としてだけ扱わない姿勢がある。グラナイトは2019年の同カンファレンスで、Def Jam South East AsiaとAstralwerks Asiaの設立を発表していた。その後は、自社での拡充、買収、戦略的提携を組み合わせ、地域に根を張る体制を整えてきたという。

タイでは2024年にRS Groupの録音物カタログを取得。2026年3月には独立系レーベルWhat the Duckへ、6月には流通・音楽出版会社Solution Oneへ少数持分出資を行った。作品の権利、流通、地域の作り手との接点を重ねる展開だ。マネジメントの拡大も、こうした足場づくりの中に位置づけられる。

聴き手の側にも理由がある。グラナイトによれば、東南アジアの5市場だけでプラットフォームの月間アクティブユーザー数を示すMAUは計12億に達する。ただし、対象サービスや集計方法は記事に示されていない。複数サービスを使う人の重複も確認できず、12億人の聴き手と読み替えることはできない。

彼が強調したのは、若く、携帯端末を起点に交流する利用者の厚みである。東南アジアを世界的な拡散の起点と捉えるなら、現地に継続して関わる意味も変わる。ヒットが出てから届けるだけでなく、その前から地域の動きを知る体制が重要になる、という事業上の見立てだ。

## 一方向の輸出ではない越境

グラナイトは、ベトナムの楽曲にとって世界で2番目の市場が米国だと説明した。指標や対象期間の詳細は示されていないが、ストリーミングによって言語圏の外へ作品が届く例として挙げている。言語の壁がなくなったとまでは言えない。それでも、国内での受容と海外での受容を切り離せない状況がうかがえる。

交流は逆向きにも進む。欧米のアーティストは東南アジアの拡散力に接近し、現地のアーティストもその関係を海外の聴き手との接点にできる。登壇に先立って演奏した、Universal Music Malaysia所属のガールズグループDOLLAも、地域の作り手を紹介する場に立っていた。

今後1〜3年を見るうえで焦点になるのは、この双方向の接点を、単発の話題から継続的な活動へつなげられるかだろう。通年のマネジメントがあれば海外進出が成功する、と記事は示していない。むしろ、地域の動きを捉える体制と、アーティストを支えるサービスが、同じ事業の中で組み合わされ始めている点に兆しがある。

## 日本から見る、役割の境界

日本から読む際には、レーベルという呼び名だけで事業範囲を重ねないことが大切になる。この記事は日本国内の契約慣行を比較していない。示しているのは、東南アジアで不足していたとUMGが捉える機能を、レーベル側が取り込んでいるという地域固有の動きだ。

グラナイトはアジアの成長を支える音楽として、K Popや中国発のC Popと並べてJ Popにも言及した。ただし、その先に描くのは日本から海外への一方通行ではない。東南アジア自身が発見と拡散の起点になる構図である。作品をどこへ売るかに加え、誰の活動に、どの時間まで関わるか。レーベルの役割を測る別の軸が、そこに現れている。

## 要するに

- UMGは東南アジアで130組超のアーティストのマネジメントを担っている。
- 通年の支援は、地域で不足していたサービスへの対応として説明された。
- 東南アジアを拡散の起点と捉える視点と、レーベルの役割拡張が結びついている。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Music Business Worldwide「UMG is now managing 130+ artists in Southeast Asia」 (2026-10-06) https://www.musicbusinessworldwide.com/umg-is-now-managing-130-artists-in-southeast-asia-says-adam-granite-who-wants-a-future-that-isnt-filled-with-slop/
   > "Across South-East Asia we’re now managers to over 130 artists – that’s us providing a service artists have been asking for."
   > 訳: 東南アジア全域で、私たちはいま130組を超えるアーティストのマネジメントを担っています。アーティストが求めてきたサービスを提供しているのです。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **MAU**（エムエーユー） / Monthly active users: 月間にサービスを利用したユーザーの規模を示す指標。利用の定義や数え方はサービスごとに異なり、複数サービスの合計は重複のない実人数とは限らない。 https://andown.space/glossary/monthly-active-users/
- **アーティスト開発** / Artist development: 才能の発掘から活動の方向づけ、観客との関係づくりまで、アーティストのキャリアを継続して育てる仕事。今回の買収では、地域に蓄積された専門性として重視されている。 https://andown.space/glossary/artist-development/
- **カタログ** / Music catalog: アーティストなどが持つ楽曲群や、それに関わる権利のまとまり。投資の文脈では、作品の知名度だけでなく、将来どれだけ収入を生むかという観点から取引される。 https://andown.space/glossary/music-catalog/
- **ストリーミング** / Music streaming: ネットワーク経由で音源を受信しながら再生する提供方式。音楽市場では有料契約や広告などに支えられるが、市場収入と個々のアーティストの受取額は同じ指標ではない。 https://andown.space/glossary/music-streaming/
- **音楽出版**（おんがくしゅっぱん） / Music publishing: 歌詞やメロディーなど楽曲の著作権を管理し、利用の許諾や収益につなげる事業。特定の録音物を扱う権利とは区別され、契約によって管理や保有の範囲が異なる。 https://andown.space/glossary/music-publishing/

---
この記事の写真は出典記事の空気感をもとに AI で生成したイメージです。引用の際は上記の出典を一次資料として参照してください。
