# ボルボEX60、Apple Musicを車載アプリに直接統合

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/volvo-directly-integrates-apple-music-into-upcoming-ex60-evs/
- 公開日: 2026.01.25 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: 兆しの初動（数ヶ月〜1年）
- テーマ: ストリーミング2.0（https://andown.space/topics/streaming-2/）
- フック: 音楽の入口が車そのものになる

> ボルボの新型電動SUV「EX60」に、Apple Musicがプリインストールされる。スマートフォンとの接続を経ず、車載システムから聴くための入口だ。2026年1月下旬に報じられたこの動きには、音楽配信の競争がアプリの中だけでなく、再生する場所の設計へ広がる兆しがある。

## 接続する音楽から、車にある音楽へ

ボルボの新型電動SUV「EX60」は、同社で初めてApple Musicのアプリをプリインストールする車になる。2026年1月下旬、Digital Music Newsが報じた。車内の情報・娯楽機能を担うシステムに直接組み込まれ、CarPlayを使わずに音楽へアクセスできる。

変わるのは、聴ける楽曲というより、聴き始めるまでの経路だ。スマートフォンの機能を車の画面で使う方法に加え、車自体に備わるアプリから再生する方法が用意される。ただし、Apple Musicのサブスクリプションは必要だ。車両への搭載と、音楽サービスの利用権は別に扱われている。

EX60はCarPlayも標準で備え、iPhoneをワイヤレスで接続できる。直接統合によって従来の接続方法をなくすのではなく、両方を残す設計である。ここにあるのは、スマートフォンからの完全な離脱ではない。ストリーミングの入口を、車の側にも置くという変化だ。

## 同じ直接統合でも、車メーカーの選択は異なる

この発表に先立ち、General MotorsもApple Musicの車載システムへの統合を進めていた。記事によれば、2025年・2026年モデルのCadillac CT5、2026年モデルのChevrolet Corvette、Suburban、Tahoeには、すでに統合されている。2027年モデルのChevy Boltに加え、BuickとGMCの車両への導入も予定されている。

ただし、両社の方針は同じではない。General Motorsは、その数カ月前にCarPlayとAndroid Autoへの対応をやめ、直接統合を選ぶ方針を示していた。一方のボルボはCarPlayを残す。音楽アプリを車に組み込むという共通の動きの中でも、スマートフォンとの関係をどう設計するかは分かれている。

EX60では、Dolby Atmosに対応するApple Musicが統合される。音を立体的に配置する空間音響が、車載での音楽体験にも持ち込まれる形だ。記事は、Apple Musicがこの技術を重視していることと結び付けている。ただし、音質の向上が加入や利用時間をどれだけ増やすかを示す数字は、掲載されていない。

車全体の操作系も背景にある。EX60のHuginCoreにはGoogle、NVIDIA、Qualcommが開発したAI技術が組み込まれ、Google Geminiによって自然言語で車を操作できるという。音楽アプリの統合は、車載システム全体の高度化と並行している。ただし、記事はGeminiによるApple Musicの具体的な操作方法までは説明していない。

## 広がりの焦点は、加入者数より入口の設計

この時点から今後数年を見渡すと、注目点は直接統合が他の車種へどこまで広がるかである。General Motorsでは複数のブランドに導入予定が示されている。単一車種の装備にとどまらず、メーカーを横断して同じ音楽サービスが車載の選択肢になる動きは、すでに見え始めている。

その先で試される可能性があるのは、音源の品ぞろえだけではない。車の画面から利用しやすいか、スマートフォンとの接続を選べるか、空間音響をどう体験できるか。配信サービスの使い勝手が、車メーカーの設計とも結び付く。直接統合は、サービス単体では決められない利用環境を増やす動きとも読める。

もっとも、標準搭載がそのまま利用拡大を意味するわけではない。記事には、対応車の販売台数、アプリの利用率、追加契約の件数はない。Apple Musicの契約を持つ人にとって入口が増えることと、新しい加入者が増えることは、分けて捉える必要がある。現段階で確認できるのは、再生への経路が増えることまでだ。

## 日本から見る、端末とサービスの新しい距離

日本から読む際には、導入地域の違いに留意したい。記事は欧州市場でのEX60の提供と、米国で春に提供を始める予定を伝えているが、日本向けの時期や仕様には触れていない。この車載体験が日本でも同じ条件で使えるとは、この資料だけでは判断できない。

それでも読み取れる変化はある。音楽配信の次の形は、料金や楽曲の追加だけではなく、日常のどこに再生の入口を置くかにも現れる。ボルボは直接統合とCarPlayを併存させ、General Motorsは直接統合を優先する。聴く場所にサービスを組み込む流れの中で、接続方法の選択を誰が担うのかが、具体的な製品の違いとして見え始めている。

## 要するに

- EX60では、Apple Musicがボルボ初のプリインストールアプリになる。
- 車載への直接統合が広がる一方、スマートフォンとの接続を残すかどうかはメーカーで異なる。
- 標準搭載による利用拡大は未確認だが、音楽へアクセスする入口は車の側にも増えている。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Digital Music News「Volvo Directly Integrates Apple Music Into Upcoming EX60 EVs」 (2026-01-26) https://www.digitalmusicnews.com/2026/01/25/volvo-apple-music-evs/
   > "The app will be available through the vehicle’s built-in infotainment system, negating the need for CarPlay, though it will require an Apple Music subscription."
   > 訳: このアプリは車載のインフォテインメントシステムから利用でき、CarPlayは不要になる。ただし、Apple Musicのサブスクリプションは必要だ。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **サブスクリプション** / Subscription: 継続的な支払いと引き換えに、一定期間サービスを利用できる契約方式。音楽配信では、表示料金だけでなく、割引や契約構成も利用者あたりの収益に関わる。 https://andown.space/glossary/subscription/
- **ストリーミング** / Music streaming: ネットワーク経由で音源を受信しながら再生する提供方式。音楽市場では有料契約や広告などに支えられるが、市場収入と個々のアーティストの受取額は同じ指標ではない。 https://andown.space/glossary/music-streaming/
- **空間音響**（くうかんおんきょう） / Spatial audio: 音の方向や距離、広がりを立体的に感じさせる技術や表現の総称。会場の複数スピーカーやヘッドホンなど、再生環境に応じて体験の作り方が異なる。 https://andown.space/glossary/spatial-audio/
- **自然言語**（しぜんげんご） / Natural language: 日本語や英語など、人が日常の意思疎通に使う言葉。ここでは、決められた項目だけを選ぶ代わりに、自分の表現で見たいものや聴きたいものを伝える手段を指す。 https://andown.space/glossary/natural-language/

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