# 英国でCD収入が再増加、若いファンの収集の入口に

- 媒体: Andown（行灯）— そこにある光
- URL: https://andown.space/what-gen-z-s-growing-interest-in-analog-means-for-music/
- 公開日: 2026.03.13 / 更新 2026.10.18
- 著者: Andown
- 時間軸: シーンと言説の潮流（1〜3年）
- テーマ: フィジカル回帰（https://andown.space/topics/physical-comeback/）、ポスト・アルゴリズム（https://andown.space/topics/post-algorithm/）
- フック: 所有と接続が同じ箱に収まる

> 英国では2025年のCD収入が増加に転じた。Music Allyが2026年3月に捉えたのは、若い音楽ファンにとって、レコードより安価なCDが収集の入口になる動きだ。米国では販売が再び減少するなか、手に持てる音楽の価値は、所有だけでなくファン同士のつながりやデジタルとの組み合わせにも表れていた。

## 戻ってきたのは、聴くためだけの円盤ではない

2026年3月13日、Music Allyは若い世代のアナログ志向を、音楽を所有する動きと結びつけて報じた。注目したいのは、レコードの人気そのものではない。その隣で、より安く手に取れるCDが、フィジカルを集め始める入口になっているという指摘だ。

記事が挙げた使い方は幅広い。Nxdiaには低価格で初めてのフィジカル作品を届ける手段。J. Coleには『The Fall-Off』をトラックの脇で販売し、現場から話題をつくる接点。The Last Dinner Partyには「CD-fanzine」という、CDとファン向け冊子を組み合わせた販売の機会である。同じ規格の円盤が、異なる距離感でファンに届いている。

ここで見えるのは、再生媒体の復帰だけではない。手元に残せるものを買い、集め、作品との関係を確かめる行為だ。Music Allyはこれを、ファンダムを育てる入口としても捉えている。ただし、若者全体が配信から離れているという話ではない。記事も、Spotifyの成長と、所有を選ぶ一部の人々の動きを併記している。

## 英国の増収と米国の減少が示す範囲

背景には、常時接続から少し距離を取り、触れられる体験へ向かう関心がある。記事はThe Guardianの報道を引き、Googleでの「analog hobbies」の検索が直近半年で160%増えたと伝える。ただし、これは検索への関心の変化であり、CD購入者の増加率でも、若い世代だけを測った数字でもない。

音楽市場の数字は、もう少し限定的だ。記事が紹介したBPIの英国データでは、CD収入は2024年に0.5%減少した後、2025年には3.1%増の9960万ポンドとなった。一方、米国のCD販売は短い持ち直しの後、再び減少したという。英国の増収を、そのまま世界共通の復活と読むことはできない。収入の伸びだけから、購入枚数や購入者の年齢も判断できない。

そのうえで、記事がCDの強みとして明示するのが、レコードより大幅に安いことだ。所有したいという気持ちと、最初に払える金額。その間を埋める媒体としてのCDである。人気の背景を懐かしさだけに求めるより、収集を始める負担の小ささを見るほうが、紹介された事例をつなげやすい。

## 物を持つことと、デジタルを使うことの間

所有への関心は、デジタルとの切断だけに向かっているわけでもない。記事はKiTbetterとRhino Recordsによる、過去のアルバムのリイシューを紹介する。「KiTalbum」は、CDに似た収集用パッケージと、利用できるようになるデジタルコンテンツを組み合わせた形式だ。対象にはStone Temple PilotsやAlanis Morissetteの作品が挙がる。

通常のCDと同じ再生方法だと受け取るのではなく、手に持つ物とデジタル上の利用を一つにする試みと見るのが適切だ。もう一つ、素材の側にはSonopressの「EcoCD」がある。記事によれば、再生ポリカーボネートを90%使用するディスクだ。ただし、製品の普及規模や、環境負荷を比較する詳しい条件までは示されていない。

この時点から先の数年で広がり得るのは、CDの販売量だけではなく、物に何を組み合わせるかという設計の幅だろう。冊子、販売する場所、デジタルコンテンツ。すでに別々の実例がある。一方、どの形式が継続して買われるのか、収集の入口が次の購入につながるのかは、この記事からはまだ分からない。

## 日本から見ると、復活より入口が見える

日本から読む際には、「海外でCDが戻った」という一文にまとめると違いが消える。出典には日本の販売統計や購入動機の比較がなく、日本でも同じ変化が起きているとは言えない。英国で収入が伸び、米国では販売が減るという差自体が、媒体の動きを地域ごとに見る必要性を示している。

読み取れるのは、所有と配信を二者択一にしない音楽の届け方だ。安価な最初の一枚、冊子と一緒に残る作品、物を介して使うデジタルコンテンツ。2026年3月の段階で、こうした異なる入口が並んでいた。アルゴリズムからの全面的な離脱ではなく、音楽との関係を自分の手元にも置く。その小さな選択に、今回の兆しがある。

## 要するに

- 英国のCD収入は2025年に増加した一方、米国のCD販売は再び減少した。
- CDは、レコードより安価な収集とファンダム形成の入口として紹介されている。
- 冊子やデジタルコンテンツを組み合わせ、手に持つ音楽の価値を広げる試みがある。

## 出典（エビデンス）

1. [二次] Music Ally「What Gen Z's growing interest in analog means for music」 (2026-03-13) https://musically.com/2026/03/13/what-gen-zs-growing-interest-in-analog-means-for-music/
   > "The BPI has released UK data suggesting after a 0.5% decline in 2024, CD revenue increased by 3.1% in 2025 to £99.6 million."
   > 訳: BPIが公表した英国のデータによると、CD収入は2024年に0.5%減少した後、2025年には3.1%増加し、9960万ポンドとなった。
   確認日: 2026-10-18

## 用語

- **ファンダム** / Fandom: 特定のアーティストや作品への関心を共有する人々と、その間に生まれる文化や活動。購入だけでなく、交流、制作、情報交換などの参加も含む。 https://andown.space/glossary/fandom/
- **フィジカル** / Physical release: レコードやCDなど、物理的な媒体で発売される音楽商品を指す言葉。音源に加えて装丁や手に取る体験を持ち、店頭販売や収集とも関わる。 https://andown.space/glossary/physical-release/
- **リイシュー** / Reissue: 過去に発表された録音作品を再び発売すること。入手しにくい音源への入口をつくり、編集や解説を通して別の時代や地域の聴き手につなぐ役割も持つ。 https://andown.space/glossary/reissue/

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