クロスフェーダーは、DJミキサーなどに備わる横方向の操作子である。左右に割り当てた入力音の音量バランスを変え、曲を切り替えたり、二つの音を重ねたりする。音の変化の仕方は機器や設定によって異なるため、常に同じ混ざり方をするわけではない。
DJにとっては、異なる録音の関係をその場で組み立てるための道具の一つだ。滑らかな移行にも、素早い切り替えにも使われる。単に曲を順番に流すのではなく、重ねる時間や切り替える位置も表現になる。
日本でもDJ機材の用語として使われる。本記事ではさらに、片方を消して統一するのではなく、違いを残しながら接点を探る比喩として登場する。ただし、機材上の操作が社会的な対立をそのまま解決するという意味ではない。