GLOSSARY — 148 TERMS
用語集
記事の中の用語に触れると出るバルーン解説の、親玉。上位の概念から枝分かれして辿れる。
01 PLATFORMS配信とプラットフォーム配信サービスと、そこで起きる収益の流れ
- SpliceSplice楽曲制作に使う音声素材を提供するサービス。検索やダウンロードの動向は作り手の関心を映すが、完成曲の再生数や一般の聴取者数を直接示すものではない。
- ThematicThematic音楽と動画制作者をつなぐサービス。紹介記事では、動画制作者が著作権の申し立てを受けずにコタルの曲を使い、視聴者の曲名検索や音楽配信での聴取につながる入口とされる。
- UGCUser-generated content利用者が制作・投稿する動画などのコンテンツ。音楽の利用や発見の場にもなり、権利管理や収入の分配を扱う事業と、楽曲の価値との接点が生まれる。1
- ウォールドガーデンWalled gardenコンテンツの利用や流通を、運営者が管理するサービス内に限定する仕組み。権利や収益を管理しやすい一方、外部への共有や持ち出しには制約が生じることがある。
- エディトリアル・プレイリストEditorial Playlist配信サービスの編集担当者が選曲・編成するプレイリスト。年代、ジャンル、気分などの切り口で作品への入口をつくるが、掲載は聴取そのものとは異なる。
- ストリーミングMusic streamingネットワーク経由で音源を受信しながら再生する提供方式。音楽市場では有料契約や広告などに支えられるが、市場収入と個々のアーティストの受取額は同じ指標ではない。
- プラットフォーム・エコシステムPlatform ecosystem配信基盤を中心に、利用者、制作者、番組や関連サービスが結びつく仕組み。個別コンテンツの人気だけでなく、既存の利用者との接点も競争力に関わるという見方を表す。
- ライブ配信Livestream公演などの映像と音声を、進行に合わせてインターネットで届ける方式。後日の見逃し視聴や映像の保存は別の条件であり、生中継だけでは保証されない。
02 BUSINESSビジネスと契約契約・会社・お金の仕組み
- A&RエーアンドアールArtists and Repertoireアーティストの発掘や育成、楽曲・制作方針の検討などを担うレーベルの機能。広告や宣伝を中心とするマーケティングとは区別されるが、活動を支えるうえで連動する。1
- D2CDirect-to-Consumerアーティストやレーベルがファンへ直接、作品や商品、会員サービスなどを届ける仕組み。販売だけでなく、購入後も連絡できる関係づくりを含む。
- EarthPercentEarthPercent音楽業界に関わる気候変動対策の慈善団体。今回のツアーは同団体への募金を支援するが、記事には寄付額や集め方、資金の具体的な使途までは記されていない。
- M&AエムアンドエーMergers and acquisitions企業の合併や買収を指す言葉。事業規模だけでなく、人材、専門知識、取引関係などを取り込む手段にもなる。今回の記事は買収を伝えるが、金額や取得比率は示していない。
- VATブイエーティーValue Added Tax商品やサービスの取引にかかる付加価値税。Fair Playの記事では、主催者が受け取る売上の50%にVATが含まれるとされており、税抜きの手数料とは区別が必要だ。
- アーティスト開発Artist development才能の発掘から活動の方向づけ、観客との関係づくりまで、アーティストのキャリアを継続して育てる仕事。今回の買収では、地域に蓄積された専門性として重視されている。
- アートフェアArt fair複数の出展者が一定期間、同じ会場で美術作品を展示・販売する催し。展示を見る場であると同時に、作家や販売者とコレクターが出会い、取引を行う場でもある。
- アイドルシステムIdol system出演者の育成、グループの形成、作品制作やファンとの関係づくりを組み合わせる事業の仕組み。この記事では、個別のアーティストへの支持を育てる面が論点となる。
- カタログ・リマーケティングCatalogue remarketing既に発表した作品群を、季節や利用場面に合わせて再び届ける販促。新曲だけでなく、過去の曲にも広告やコンテンツ制作の予算を配分し、新たな聴取との接点をつくる。
- カタログ取得カタログシュトクCatalogue acquisitionすでに発表された楽曲などの作品群について、権利や事業上の持ち分を取得する取引。何を取得するかは契約ごとに異なり、作品に関わるすべての権利を得るとは限らない。
- キャパシティビルディングCapacity building個人や組織が仕事を進めるための知識、技能、関係を育てる取り組み。今回の事例では、音楽とゲームの専門家向けに学習と交流を組み合わせた能力開発を指す。
- ギャラリー・リプレゼンテーションGallery representationギャラリーが作家を継続的に紹介し、展示や作品販売などを担う関係。独占性や対象地域、仕事の範囲は関係ごとに異なり、単発の展示参加とは区別される。
- クリエイターマーケティングCreator marketing動画制作者や配信者などと協働し、その表現や視聴者との関係を通じて作品や商品を届ける活動。音楽では、楽曲使用に限らず企画への出演も接点となる。
- クリエイター中間層クリエイターちゅうかんそうCreator middle classごく少数のスターに限らず、創作を続けながら生活基盤を保てる人々を捉えるための概念。固定の所得階層や、今回の制度における正式な受給資格を指す言葉ではない。
- クリエイティブ・コントロールCreative control作品の内容や表現について、制作者が判断できる権限。制作資金の提供や作品の所有権とは別の論点で、どこまで裁量を持てるかは契約によって異なる。
- サブスクリプションSubscription継続的な支払いと引き換えに、一定期間サービスを利用できる契約方式。音楽配信では、表示料金だけでなく、割引や契約構成も利用者あたりの収益に関わる。2
- ダイレクト・トゥ・ファンDirect-to-fanアーティストがファンに直接、作品や体験を届け、販売や交流を行う仕組み。専用サービスを使う場合もあり、必ずしも仲介が完全になくなることを意味しない。
- ツアー協賛つあーきょうさんTour sponsorship企業がアーティストの巡回公演を支援し、契約に応じて製品の露出や企画への参加機会を得る関係。資金、物品、制作支援など、何を提供するかは案件ごとに異なる。
- ティーザーTeaser発表内容の一部だけを先に見せ、全貌が明らかになるまで関心をつなぐ告知手法。音楽では歌詞や画像、短い音などが、ファンの推測を促す手がかりになる。
- ディストリビューションDistributionレーベルなどの音源や商品を、配信サービスや販売店へ届ける流通業務。契約によっては、宣伝や販売促進、技術面の支援まで含むことがある。
- ディストリビューターMusic distributorアーティストやレーベルから音源と楽曲情報を受け取り、音楽配信サービスへ届ける流通事業者。今回の取り組みでは、不正目的の音源を入口で防ぐ役割が焦点となる。
- ネットワーキングProfessional networking仕事上の情報交換や関係づくりを目的とする交流。業界イベントでは講演やセッションの前後にも設けられ、協業相手を知る機会になるが、商談の成立とは区別される。
- ノマディック・ギャラリーNomadic gallery常設の展示拠点を持たず、一時的な会場やフェア、他組織との協働で活動するギャラリー。単発の催事とは異なり、作家支援や展示企画を継続して担う場合がある。
- バックエンド参加Backend participation契約に基づき、作品が生む売上や利益などに応じた分配を受けること。制作時の報酬とは別の収益機会だが、分配の基準や控除される費用によって実際の受取額は変わる。
- フィジカルPhysical releaseレコードやCDなど、物理的な媒体で発売される音楽商品を指す言葉。音源に加えて装丁や手に取る体験を持ち、店頭販売や収集とも関わる。2
- プライベートエクイティPrivate equity主に未上場企業の株式に投資し、企業価値の向上などを通じて収益を目指す投資分野。音楽では権利管理会社などへの出資や買収に登場し、経営の支配権を得る場合もある。
- ブランド・アクティベーションBrand activation展示やイベント、店頭企画などを通じ、ブランドとの接点を具体的な体験にする施策。認知だけでなく参加や購入につなぐ設計を含むが、実施だけで効果が証明されるわけではない。
- フリーミアムFreemium基本的な利用を無料にし、追加機能や作品、特別な体験などを有料で提供する設計。無料で関わる人を含む広い接点と、購入の機会を組み合わせる考え方である。
- モビリティCultural mobility文化分野で活動する人が、地域や国境を越えて移動し、制作・上演・交流などに参加すること。今回の公募では、アーティストではない専門職の移動と受け入れを指す。
- 屋外広告おくがいこうこくOut-of-home advertising街頭の看板や交通機関など、生活者が自宅の外で接する広告の総称。英語ではOOHと略される。掲載される場所や周囲の風景も、受け取り方に関わる。1
- 価格ミックスPrice Mix異なる価格帯の商品や契約が、全体の中でどのような割合を占めるかという構成。料金自体が変わらなくても、選ばれる契約の割合が変われば平均収益は動き得る。
- 芸術家向けベーシックインカムげいじゅつかむけベーシックインカムBasic Income for the Arts芸術家を対象に定期的な現金給付を行う仕組み。本記事ではアイルランドの制度を指し、全住民への無条件給付を意味するものではない。対象資格と支給期間の確認が重要になる。
- 試行事業しこうじぎょうPilot programme制度を本格的に続ける前に、対象や期間を区切って実施する事業。運用や効果を確かめる機会となるが、実施した事実だけで有効性が証明されたとは言えない。
- 資金調達しきんちょうたつFinancing事業を運営し、発展させるために必要な資金を確保すること。融資、出資、助成などでは返済義務や契約条件が異なるため、方法を区別して読む必要がある。2
- 収支均衡しゅうしきんこうBudget balance収入と支出が釣り合い、赤字にも黒字にも大きく偏らない状態。興行では観客数だけでなく、チケット以外の収入と開催に必要な費用を含めて捉える。
- 信用保証しんようほしょうCredit guarantee企業が借入金を返せなくなった場合に、保証機関が契約に基づき債務の全部または一部を負担する仕組み。融資そのものや、返済が不要な助成とは異なる。
- 損益分岐点そんえきぶんきてんBreak-even point収入と費用が等しくなり、利益も損失も出ない境目。フェスでは入場料や協賛収入と、出演料、会場、設備、人員などの費用との関係を考える際に使う。
- 長期独占契約チョウキドクセンケイヤクExclusive long-term deal一定の対象や期間について、特定の相手が独占的に関与する長期の契約。独占の対象が作品、地域、利用方法のどれに及ぶかは、契約内容を確認しなければ分からない。
- 分野横断連携ぶんやおうだんれんけいCross-sector collaboration異なる産業や専門分野の担い手が、知識や資源を持ち寄って協力すること。本記事では、音楽とゲームの専門家が互いの実務を学び、協業の接点を探る取り組みを指す。1
03 TECH & AIテクノロジーとAI技術と人工知能
- MIDIMusical Instrument Digital Interface音の高さや長さ、演奏の強さなどを機器やソフトウェア間で伝えるための共通規格。録音した音そのものではなく、演奏の情報を扱い、作曲や編曲の共有にも使われる。
- アトリビューションAttributionAIの生成物と、それに影響した学習データを結びつける考え方。音楽では、どの作品の何が出力に寄与したかを調べ、クレジットや報酬分配の根拠にする試みを指す。1
- ステム分離Stem separation複数の音が混ざった録音から、歌声やドラムなどの要素を推定して分ける技術。制作補助に使われ、楽曲全体を新たに生成するAIとは目的や必要な学習データが異なる。
- スマートグラスSmart glasses眼鏡型の端末に、撮影や音声などの機能を組み込んだ機器。機能は製品ごとに異なり、すべてが視界に映像を表示するわけではない。本記事では撮影機能が中心となる。
- ハイレゾ音源High-resolution audio一般にCDの音声仕様を超える情報量を扱う音源の呼び名。再生時の条件は機器や設定にも左右され、この表示だけで聴感上の優劣は決まらない。
- ミキシングMixing録音された声や楽器の音量、定位、音色などを調整し、まとまりのある音に整える工程。ライブ録音では、会場で鳴った音と後から聴く音の関係にも関わる。
- レコメンドRecommendation利用者の関心に合うと判断した投稿や楽曲を、サービス側が選んで提示する仕組み。何を手掛かりに選び、本人がどこまで調整できるかが、体験を左右する。1
- レンチキュラーフィルムLenticular film細かなレンズ構造を使い、見る角度によって異なる画像を見せる光学フィルム。絵柄の切り替わりや奥行き感を作れ、盤の装飾にも用いられる。
- 音楽認識おんがくにんしきMusic recognition流れている音楽を参照用の楽曲データと照らし合わせ、曲を識別する技術。この記事では、クラブの再生実績を自動で報告する仕組みの中核を指す。1
- 空間音響くうかんおんきょうSpatial audio音の方向や距離、広がりを立体的に感じさせる技術や表現の総称。会場の複数スピーカーやヘッドホンなど、再生環境に応じて体験の作り方が異なる。
- 合成データごうせいデータSynthetic data実際に収集した素材の代わりや補助として、人工的に作る学習用データ。音楽AIでも利用が論点となり、既存音源をどれだけ必要とするかという交渉の前提に関わる。
- 自然言語しぜんげんごNatural language日本語や英語など、人が日常の意思疎通に使う言葉。ここでは、決められた項目だけを選ぶ代わりに、自分の表現で見たいものや聴きたいものを伝える手段を指す。
- 生成AIせいせいエーアイGenerative AI学習したデータのパターンをもとに、音声や画像、文章などを生成する技術の総称。音楽では作曲、歌声、演奏など、使われる工程によって役割が異なる。1
- 埋め込みうめこみEmbeddings音声や文章などを、特徴を比較できる数値の並びへ変換した表現。曲同士の近さを調べられる一方、その類似が学習による直接の影響なのかまでは、それだけでは分からない。
04 LIVEライブと興行公演・興行・チケット
- Amsterdam Dance EventAmsterdam Dance Eventアムステルダムで開かれる、電子音楽の公演や業界向けの交流を含む催し。略称はADE。記事では、Rabanneがパーティーを展開する機会として登場する。
- b2bBack-to-back複数のDJが同じセットを共同でつくる出演形式。曲を交互にかけるなどして互いの選曲に応答するため、別々の単独公演とは異なる展開が生まれる。
- アンフィシアターAmphitheater舞台や中央の空間を囲むように客席を配置した劇場。屋外や半屋外にもあり、客席の傾斜や舞台との距離が、音の届き方や演者との近さを左右する。
- インストア・ライブIn-store liveレコード店などの店内で行うライブ。作品を販売する場所に演奏の機会を重ねる形式で、店外の関連公演や、音源を聴く試聴会とは区別される。
- グランピングGlamping寝具や設営済みの宿泊設備などを用意し、快適さを加えたキャンプの形態。設備の内容は施設ごとに異なり、名称だけで悪天候への耐性が保証されるわけではない。
- サイトラインSightline客席などの観覧位置から、舞台や出演者へ通る視線のこと。前の観客や構造物による遮り、座席の配置や高さなどが、実際の見え方に関係する。
- ツアー・ルーティングTour routingツアーで訪れる地域、会場、日程や移動経路を組み立てること。記事では、配信の人気だけでなく、販売実績や価格、演出費用を踏まえた会場選びとして語られる。
- ブルードット・フィーバーBlue dot feverチケット販売画面で購入可能な座席を示す青い点が多く残ることへの不安を表す業界の言葉。この記事では、人気と実際の集客の隔たりを考える入口になっている。
- ライブアーカイブLive archive公演の録音や映像を保存し、後から参照できるようにした集積。公開範囲や料金は企画ごとに異なり、複数の公演を通じて演奏の変化をたどれる点に特徴がある。
- ライブリスニングLive listening観客が同じ会場と時間を共有し、音声作品を聴く催し。出演者の生演技を必ず伴うものではなく、音響や会場で過ごす時間も体験の一部になる。
- レーベル・テイクオーバーLabel takeover音楽レーベルがイベントや会場の一定の枠を担い、関係する出演者や選曲を紹介する企画形式。会場の買収を意味する言葉ではなく、担当範囲は催しごとに異なる。
- ロングセットExtended set一人のDJが比較的長い時間を担当する出演形式。決まった時間の定義はなく、曲同士のつながりや会場の変化を含め、選曲の流れを長く展開できる点に特徴がある。
- 音楽観光おんがくかんこうMusic tourism公演やフェスティバルへの参加、音楽ゆかりの場所の訪問を目的とする旅行。今回の米国法では、歴史的名所だけでなく、現在活動するあらゆる規模の会場も対象に含む。
- 興行ネットワークこうぎょうネットワークLive promotion network公演を企画・実施する企業や現地の協力先などのつながり。複数の地域で活動する足場になり得るが、そこへの参加だけで観客の獲得や公演の成功が保証されるわけではない。
- 巡回公演じゅんかいこうえんTouring同じ作品や公演企画を複数の会場・地域で上演すること。移動だけでなく、各地の受け入れ先との調整や機材輸送なども伴い、作品を継続的に届ける回路となる。1
- 単一ステージたんいつすてーじSingle stage主な出演者が一つの舞台を順に使う構成。複数会場の移動や出演時間の重複を減らせるが、会場や来場者の規模が小さいことを意味するわけではない。
05 FANDOMファンとコミュニティファンとコミュニティ
06 RIGHTS & LAW権利と法律権利と法律
- KYCKnow Your Customer取引相手が誰で、正当な顧客かを確かめる手続き。音楽流通では、配信を依頼する顧客の身元を確認し、不正な楽曲がサービスへ入ることを防ぐための基礎となる。
- カタログMusic catalogアーティストなどが持つ楽曲群や、それに関わる権利のまとまり。投資の文脈では、作品の知名度だけでなく、将来どれだけ収入を生むかという観点から取引される。1
- ストリーミング不正Streaming fraud実際の聴取ではない再生を人為的に生み出すなど、音楽配信サービスを操作して収益を得る行為。正当な再生に基づく収益分配や、サービスへの信頼を損なう。
- デジタルレプリカDigital replica個人の声や姿をデジタル技術で再現したもの。この記事の法案では、本人と混同される明白な可能性のあるリアルな模倣が保護の対象になる。1
- ライセンスLicensing一定の条件のもとで利用を認めること。声や姿の複製では、誰が何に同意したのかが重要で、楽曲や録音を使う許可とは区別して考えられる。1
- 音楽使用料おんがくしようりょうMusic royalties音楽の利用に伴い、権利を持つ側へ支払われる対価。会場が利用許諾のために払うお金と、個々の作り手に分配される金額は、分けて捉える必要がある。
- 権利者収入けんりしゃしゅうにゅうRightsholder revenue音源や楽曲の権利を持つ側に入る収入。利用者が支払う総額とは集計範囲が異なり、そこから個々のアーティストが受け取る金額とも必ずしも一致しない。
07 DATA & METRICSデータと指標データと指標
- ARPUエーアールピーユーAverage Revenue Per User利用者一人あたりの平均売上を表す指標。対象期間の売上を利用者数で割って求めるが、有料利用者だけを数えるかなど、集計の定義を確かめる必要がある。
- オーディオストリームAudio streams音声配信サービスで楽曲が再生された回数を指す。同じ人の繰り返し再生も含むため、聴き手の人数や支持の広がりとは区別して読む必要がある。
- サイコグラフィックPsychographics年齢や居住地といった属性ではなく、関心、価値観、生活様式などの心理的な傾向から人々を捉える見方。音楽では、聴き手の好みや共感のあり方を考える際に使われる。
- サウンドビューSound ViewsTikTokなどで、特定の音源を使った動画が視聴された規模を表す指標。音楽配信サービスでの楽曲再生数や、実際に聴いた人の人数と同じ意味ではない。
- トラックリストTracklistDJセットなどで使われた楽曲の一覧。聴き手が曲を知る手がかりになるほか、使用料の分配に関わる場面では、何が流れたかを報告する材料となる。
- パネル調査ぱねるちょうさPanel survey一定の対象群から回答を集めて実態を把握する調査。今回の資料では年ごとの回答者構成が変わるため、数値の前年差には対象群の違いも影響する。
- メタデータMetadata音源そのものとは別に、その内容や属性を説明する情報。今回の構想では、生成AIの関与を示すアイコンの背後で、表示に必要な情報を納品システムとともに支える。3
- 経済波及効果けいざいはきゅうこうかEconomic impactイベントなどに伴う支出が、地域の経済活動に及ぼす影響を推計したもの。会場の売上や利益、税収とは別の指標で、対象範囲や計算方法によって値が変わる。
- 月間アクティブアカウントMonthly active accounts月単位で利用が確認されたアカウントを数える指標。個人の人数とは異なり、複数サービスの合算では同じ人が重複して含まれ得るため、集計範囲の確認が重要になる。
- 月間リスナーげっかんりすなーMonthly listeners月単位でアーティストを聴いた人の規模を示す指標。Spotifyでは熱心に繰り返し聴く人も、一曲だけ接した人も含まれ、来場や購入の意思を直接示す数字ではない。
- 市場シェアしじょうしぇあMarket shareある市場全体に対し、企業やサービスが占める割合。売上、利用者数、利用時間など何を測るかで意味が変わり、この記事ではポッドキャスト利用者を軸に配信先を比較する。
- 収益倍率しゅうえきばいりつRevenue multiple取得価格が、基準となる収益の何倍に当たるかを示す指標。高い倍率は将来への期待を表し得るが、それだけで割高・割安や投資の安全性を判断することはできない。
- 動員率どういんりつOccupancy rate受け入れ可能な観客数に対し、実際にどの程度の観客が入ったかを示す割合。客席の埋まり方を表すが、チケット単価や開催費用、利益までは示さない。
- 売上金額ベースのチャートうりあげきんがくべーすのちゃーとValue-based charts販売枚数だけでなく、売上金額を順位の算定基準とするチャート。価格の高い仕様も順位に寄与し得るが、具体的な扱いは集計規則によって異なる。
- 有料音楽ストリーミング加入率ゆうりょうおんがくストリーミングかにゅうりつPaid music streaming subscriber penetration有料の音楽配信契約が対象地域にどれほど普及しているかを示す指標。人口など何を分母にし、家族向け契約をどう数えるかによって値の意味が変わるため、集計定義の確認が要る。
- 予測オーディエンス分析よそくオーディエンスぶんせきPredictive audience modeling楽曲の特徴や過去のデータから、関心を持ちそうな聴き手を推定する手法。実際の再生者を集計する分析とは異なり、得られるのは将来の反応についての仮説である。
08 SCENES地域とシーン地域とシーン、ジャンル
- アフロハウスAfro house南アフリカのクラブ文化に根を持つハウスの一分野。一定の拍を刻むビートに、重層的な打楽器や呼応する歌声を組み合わせる。アフロビーツとは別のジャンルである。
- コレクティブCollective共通の関心や活動方針のもとで、DJや制作者、企画者などが協働する集団。法人や固定メンバーの団体とは限らず、選曲や催しの運営を共同で担う場合もある。
- テクノTechnoデトロイトで生まれ、ベルリンなどへ広がった電子ダンス音楽。ドイツのクラブ文化を語る中心的な存在だが、その受容の歴史と発祥地の歴史は区別して捉えられる。
- ハイブリッド・ジャンルHybrid genres異なる音楽的伝統や制作技法の組み合わせから形になるジャンル。元の要素を残しつつ、新たな音のまとまりや聴き手のつながりを生む点に着目する呼び方。2
- 暫定利用ざんていりようTemporary use本来の開発や次の用途が始まるまで、土地や建物を別の目的で使うこと。利用期間の限定を指し、建物が簡素な仮設構造であることを必ずしも意味しない。
- 地域言語セグメントチイキゲンゴセグメントRegional-language segment国全体を一つの市場とせず、使われる言語に着目して捉える市場区分。今回の記事では、タミル語やマラヤーラム語の映画・音楽に関わる事業領域を理解するための枠組みとなる。
- 文化地区ぶんかちくCultural district美術館、展示空間、制作スタジオなどの文化機能が集まる地区。施設の集積だけでなく、作家や運営者が継続して活動できる条件が、その性格を左右する。
09 CULTURE文化と表現文化と表現
- DJミックスDJ mixDJが複数の楽曲を選び、順序やつなぎ方を組み立てて一続きにした音楽。会場で演奏するだけでなく、収録して公開することで、その場にいない聴き手にも届けられる。
- カメオ出演Cameo appearance著名人などが作品の一場面に短く登場すること。出演者を知る観客の認識が場面の意味に重なり、音楽の宣伝では既存の番組と歌手を結ぶ接点にもなる。
- ゲーム内ラジオげーむないらじおIn-game radioゲームの世界に放送局や番組として組み込まれる音楽・音声の仕組み。背景で流れる音楽とは異なり、DJや局の個性を通じて、選曲を作品世界の一部として体験できる。
- サウンドトラックSoundtrack映画やゲームに結びついた音楽や、その収録作品を指す言葉。劇伴だけを収める場合も、歌ものや既存曲を含む場合もあり、具体的な収録範囲は作品ごとに確かめる必要がある。1
- ドレスコードDress code主催者や会場が参加者に示す服装の指定や目安。今回の告知では全身黒とされ、商品名と会場の視覚的な統一を結びつける要素として読むことができる。
- ナラティブオーディオNarrative audio物語の進行を軸に、語りや演技、音楽、効果音などで構成する音声作品。音声ドラマや物語性のあるドキュメンタリーなどを含み、配信形式だけでは区切れない。
- マイクロドラマMicro-dramaスマートフォンなどでの視聴に向けた、ごく短いドラマ形式。縦型動画や連続するエピソードで展開されることがあり、登場人物や脚本が視聴を引きつける。
- リイシューReissue過去に発表された録音作品を再び発売すること。入手しにくい音源への入口をつくり、編集や解説を通して別の時代や地域の聴き手につなぐ役割も持つ。
- 人によるキュレーションひとによるきゅれーしょんHuman curation編集者や選曲者が知識や視点をもとに作品を選び、並べ、紹介すること。選曲だけでなく、解説や作品同士のつながりを示す行為も含む。
- 特殊奏法とくしゅそうほうExtended techniques楽器や声の標準的な使い方を広げ、通常とは異なる音色や響きを生む演奏方法。雑音成分や複数の音なども表現の素材として扱う。
- 美術館収蔵びじゅつかんしゅうぞうMuseum acquisition美術館が購入や寄贈などを通じて作品をコレクションに加えること。作家と制度的な接点が生まれる機会だが、収蔵された作品が常に展示されることを意味するわけではない。
- 文化輸出ぶんかゆしゅつCultural export音楽や映像などを海外へ届けること。作品そのものの流通に加え、関連する食や美容、生活文化への関心が国外へ広がる過程も含めて使われる。