利用者にインターネットへの接続を提供する事業者を指す。今回の訴訟におけるCoxは、音楽ファイルそのものを提供するのではなく、利用者が通信に使う回線を提供する立場だった。この役割の違いが判決を理解する入口になる。
権利者は、侵害の通知を受けた事業者が対応を強めれば、違法共有を抑えられると考える。一方、接続停止は、同じ回線を使う侵害に関与していない人にも影響する可能性がある。責任の範囲は、権利保護と通信利用の双方に関わる。
接続の提供、著作物の保存、配布、侵害の誘発は同じ行為ではない。日本から海外の判決を読む場合も、「ネット事業者」という一括りではなく、その事業者が実際に何を提供したのかを区別する必要がある。