ガンビアーハは、手元の物や既存の仕組みを工夫して使う、即席の構造や対処を表すポルトガル語である。完成度の高い製品を新しく導入するのではなく、限られた条件のなかで組み合わせを変える感覚を含む。
美術作品について用いる場合には、むき出しの仕掛け、不揃いな素材、仮設的な構造などに注目する言葉になる。ただし、粗い見た目の作品すべてを指す固定的な様式名ではない。工夫への評価と、不安定さへの批判のどちらを含むかも文脈による。
日本語では「間に合わせの工夫」などと説明できるが、単純に低品質という意味へ置き換えると表現上の含みが抜け落ちる。本記事では、回るゴムベルトや煉瓦と梯子の構造から、批評家が読み取った詩情とユーモアを理解する手がかりになる。