メディアにおける所有集中は、複数の媒体や報道事業が、少数の企業や所有者の下に集まる状態や過程を指す。同じ分野の媒体同士だけでなく、美術、食、スポーツなど異なる専門領域の媒体が一つの企業に集まる場合にも用いられる。
読者に見えるブランドが多くても、その背後の経営主体は少ないことがある。そのため、媒体数だけでは所有構造の多様性を判断できない。一方、所有者が共通でも、編集部や専門性、記事の評価が同じになるとは限らず、所有と編集の両面を分けた確認が必要になる。
日本と海外の状況を比較する場合も、対象とする市場や媒体の範囲をそろえる必要がある。一件の買収だけで市場全体の集中度は測れないが、どの分野の媒体が同じ傘下に入るかを追うことで、文化を伝える基盤の変化を捉えられる。