レパートリーは、演奏家や上演団体が扱う作品のまとまりを指す。単に作品名を並べた一覧ではなく、どの時代や作風を重視し、どんな表現を継続して届けるかという、活動の輪郭を示す言葉でもある。
オペラでは、よく知られた作品と、上演機会の少ない作品や現代作品をどう組み合わせるかが、制作費や観客との関係に結び付く。作品ごとに必要な出演者や舞台の規模が異なるため、芸術上の選択と運営上の条件は切り離しにくい。
日本語でも広く使われる用語だが、「過去に上演した作品」「今後上演できる作品」「ある期間に組む作品群」のどれを指すかは文脈による。今回の記事では、団体が維持すると表明した、古典から現代作品までの上演方針を表す言葉として用いている。