用語集/文化と表現

サイトスペシフィック

Site-specific

特定の場所の空間、歴史、社会的な関係を制作の条件に組み込む作品の性質。その場所にあることが意味を持ち、移設によって見え方や成立条件が変わり得る。

サイトスペシフィックは、ある特定の場所との関係を前提に構想される作品の性質を表す。部屋の寸法や光、建物の用途だけでなく、その土地の歴史や、そこで暮らす人々との関係が作品の一部になる場合もある。

そのため、別の会場へ移すことは、単に同じ作品を運ぶ作業とは限らない。配置や構成の変更が必要になったり、元の場所で成立していた意味が変わったりする。ただし、移設が不可能かどうかは個々の作品によって異なる。

日本でも、展示室外の場所や地域と関わる作品を理解する際に役立つ概念である。見慣れない場所で展示される作品すべてを指すわけではなく、場所が制作上どのような役割を担うかが要点となる。本記事では、学生が大学の会場のために構想した作品を撤回する判断の重みを示している。

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