パブリックアートは、街路、広場、建物の外壁など、人々の日常に開かれた場所で展開される美術を指す。恒久設置の彫刻だけでなく、期間限定の展示や、場所を使った参加型の活動なども含む。作品の形より、置かれる環境や人々との関係が重要になる場合がある。
美術館の展示とは異なり、鑑賞を目的に訪れた人だけが見るわけではない。通勤や通学の途中で出会い、近隣の風景の一部として受け取る人もいる。そのため、誰に開かれた場所なのか、誰が設置を決めるのかも、作品を理解する手がかりになる。
日本でも公共空間の美術を指す言葉として使われるが、公共的であることと、公的機関が制作・所有することは同義ではない。私有地に置かれ、通りに向けて公開される作品についても、その公開の仕方や地域との関係を見る必要がある。