観客が見るだけでなく、行動、対話、制作などを通じて作品の成立や展開に関わる美術を指す。参加の方法は作品ごとに異なり、短時間の共同作業から、生活や身体に長く影響するものまで幅がある。単に体験できる展示すべてと同義ではない。
参加者が増えること自体が作品の価値を保証するわけではない。選択の自由、参加しない人の位置づけ、記録の扱い、実施側と参加者の責任なども重要になる。再実施する場合には、当初の場所や時代との違いが経験を変える可能性もある。
日本語で事例を紹介する際も、参加の仕組みと、その後に何が残るのかを分けて読む必要がある。本記事のタトゥー施術では、スタジオに居合わせて見ることと、自分の身体に図柄を刻むことは異なる関わり方であり、すべての来館者が同じ経験をするわけではない。