用語集/文化と表現/保存修復

映画遺産

えいがいさんFilm heritage

過去の映画作品や関連資料を、文化的・歴史的な記録として受け継ぐ考え方。映像の保存だけでなく、修復や上映、公開の方法も関わる。

映画作品と、その制作や上映に関わる資料を、後世に受け継ぐ文化的な蓄積として捉える言葉である。映像や音声の保存に加え、脚本、制作記録、宣伝物なども、作品が生まれた状況を理解する手がかりになる。

保存と公開は同じ行為ではない。資料として保管することと、観客にどの版をどのような説明とともに見せるかは、分けて検討できる。再編集再編集さいへんしゅうRe-editing完成した映像作品の場面を削除したり、順序や長さを変更したりして、別の版を作ること。変更の理由や範囲、権利関係は作品ごとに異なる。用語集で詳しくが行われた場合には、変更の内容と経緯も作品の歴史を知るうえで重要になる。

日本から海外の事例を読む際も、文化的価値があることと、あらゆる公開方法が認められることは区別が必要である。本件の出典は元の版の保存方法を説明しておらず、場面削除を映画遺産そのものの消失と同一視することはできない。

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