資料を撮影・計測したデータなどを用い、以前の状態や失われた配置を画面上で示す方法。現物に直接手を加える保存修復保存修復ほぞんしゅうふくConservation and restoration文化財の素材や歴史的価値を守り、必要な処置を施すこと。傷みを止める保存と、形や機能を回復する修復を含み、全面的な再現とは異なる。用語集で詳しくとは区別される。色の変化を補う処理と、切り離された断片を配置し直す処理でも、目的や必要な根拠は異なる。
今回の報道では、確定した頁の再構成が50件あることと、一部の頁で元の姿を反映したデジタル修復を見られることが、それぞれ記されている。すべての資料が完全に復元されたという意味ではない。
日本語で「復元」「修復」と紹介する際にも、現物に施した処置なのか、研究に基づく画面上の表現なのかを区別すると理解しやすい。見やすさに加えて、何を根拠にどこまで再現したかが、資料としての読み取りを支える。