権利の連鎖とは、作品や録音に関する権利が、誰から誰へ、どのような根拠で移ってきたかという履歴を指す。現在の権利者の名前だけでなく、最初の帰属や、その後の契約による移転を順に確認する考え方である。
本件では、デュオと制作会社の録音契約、制作会社側とレコード会社の契約、デュオが署名した確認書が検討された。同じ日に交わされた書類でも、誰が所有者として記され、誰が移転を実行したかは異なる。署名があることだけでは、その人が権利を所有して移した証明にはならないと判断された。
日本から海外の権利取引を読む際にも、当事者の知名度や現在の企業名だけでは見えない契約構造を理解する助けになる。ただし、この言葉自体が特定の権利を生むわけではない。実際の帰属や移転の効力は、契約と適用される法律によって検討される。