金属版の表面に細かな粒状の防食材などを置き、その隙間を腐食させることで、インクを保持する微細な凹部をつくる版画技法である。線を中心とするエッチングと組み合わせて使われることもあり、面としての明暗や階調を表現できる。
腐食させる程度や、部分ごとに腐食を止める工程によって、刷り上がりの濃さを変えられる。水彩を思わせる濃淡を得ることも可能だが、実際の表情は版のつくり方や刷り方によって異なる。単に柔らかな画面をつくる技法と限定することはできない。
日本語の展覧会解説でも技法名として用いられる。文学に基づく連作の場合、物語の何を描いたかに加え、暗い面や白く残された部分が人物の感情や場面の緊張をどう支えるかを見る手がかりになる。技法名そのものが、作品の意味を決めるわけではない。