用語集/文化と表現

作家性

さっかせいAuthorship

作品を誰の表現として捉えるか、作者の意図や選択がどこに現れるかを考える概念。個性的な画風だけでなく、制作の方法や主体の位置にも関わる。

作家性は、作品をある作者の表現として捉えるとき、その意図、選択、方法などがどこに現れるかを考えるための言葉である。特徴的な画風だけを意味するとは限らず、素材の選び方や、制作の仕組みを設ける行為にも関わる。

作者がすべてを直接制御しない制作でも、直ちに作家性がなくなるわけではない。他者や道具、偶然にどの範囲を委ねるかという判断も、作品を成り立たせる要素となる。AIをめぐる議論でも、生成の実行と、構想や選択を分けて見る必要がある。

日本語では著作権上の著作者という意味と混同混同こんどうConsumer Confusion商品や表示を見た人が、提供元や他者との関係を取り違えること。商標の争いでは、実際に起きた取り違えと、起こるおそれがあるという主張を区別して読む必要がある。用語集で詳しくしない注意が要る。本記事での作家性は法的な帰属の判定ではなく、人間である作者が制作の中心を退いたと感じるとき、表現をどう捉えるかという問題を指している。

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