批評家ニコラ・ブリオーが論じた美術の考え方。完成した物体を鑑賞するだけでなく、作品を介して生まれる人々の交流や、その場での共同の行為に目を向ける。人間関係そのものが、作品を考えるための重要な要素になる。
出典は、エール・ド・パリの初回展がこの議論で大きな位置を占めたと説明する。作家たちがギャラリーで暮らし、専門家の支援を受けながら日々の行為を展開したことが、展示と生活、人と場所の関係を考える接点になった。
日本で参加型の展示を読む際にも参考になる概念だが、来場者が参加する作品すべてを同じ枠組みで説明できるわけではない。誰が参加し、どのような関係が生まれ、それを何が支えているのかを、個々の作品に即して見るための言葉である。