用語集/文化と表現

リトグラフ

Lithography

水と油の反発を利用する平版画の技法。石や金属の版に描いた像を紙へ刷り取り、線の勢いや描画材の質感を生かした表現ができる。

水と油が反発する性質を利用して像を刷る、平版画の技法である。石や金属の版に油性の描画材などで描き、処理を施すことで、描いた部分に印刷用のインクが付くようにする。木版画や銅版画のように、版の凹凸を主な仕組みとして使う方法とは異なる。

線を引く、面を塗る、濃淡をつけるといった描画の性質を刷りに生かせるため、人物の表情や手の動き、衣服の質感も重要な表現要素になる。同じ版から複数の刷りを得られることも、作品の流通や受容を考える手がかりになる。

日本語では「石版画」とも呼ばれるが、金属版を用いる場合もある。展覧会で見る際は、描かれた題材だけでなく、線や明暗がどのように紙へ移されているかにも注目すると、油彩や素描との表現の違いを読み取りやすい。

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