特定の作家や時代だけでなく、複数の地域、時代、素材にわたる収蔵品を通じて、美術や文化の広い見取り図を示そうとする美術館を指す。ここでいう「百科全書」は、単に作品数が多いことではなく、世界を総合的に理解できるという構想に関わる。
その構想では、国別、年代別、素材別などの分類が重要な役割を持つ。同時に、どの文化を独立した区分にし、何を中心や周辺に置くかという判断も含まれる。展示の変更は、収蔵品の説明体系の変更でもある。
日本語で読む際は、「総合的」であることと「中立的」であることを区別したい。LACMAの海域による再編も分類の消滅ではなく、新たな分類の導入である。旧来の枠で見えなかった関係と、新しい枠でも説明しきれない差異の両方が論点になる。