文化的ボイコットは、政治的・倫理的な理由から、展覧会や公演などへの参加、協力、交流を拒む行為を指す。自ら参加を取りやめる場合と、主催者に特定の参加者の排除を求める場合では、行為の主体も対象も異なる。
支持する側は、文化事業への参加が問題のある状況を通常のものとして受け入れさせると考えることがある。一方、反対する側は、文化交流を対話の回路と捉えることがある。今回の記事にも、その隔たりが当事者の発言として現れている。
ストライキとは重なる場合があるものの、同じ概念ではない。ストライキには労働条件をめぐる要求が含まれることもある。日本語で報道を読む際も、不参加、展示の閉鎖、排除要求、労働の停止をすべて一語にまとめず、具体的に誰が何を拒んだのかを確かめる必要がある。