アートセンターという名称が指す施設は、国や地域によって異なる。本記事のフランスの事例では、作品を収蔵せず、展覧会や公共プログラムを通じて現代美術を紹介する施設を意味する。収蔵品を持たないことは、資料や活動記録を残さないという意味ではない。
Artforumの訪問記によれば、多くは1980〜90年代に、小都市や学校、遠郊へ美術を届ける目的で設立された。市場で扱われにくい映像やパフォーマンス、美術館では実験的すぎる企画にも発表の場を提供する。
日本にも同名の施設はあるが、名称だけで運営主体や機能が同じとは判断できない。比較する際には、収蔵の有無、制作支援、教育活動、地域との関係を分けて見ると、この制度の特徴を捉えやすい。