使途指定寄付は、寄付者が資金の用途を特定の事業や目的に限定する寄付である。美術館では、新館の建設や特定の活動への支援など、寄付の目的があらかじめ定められることがある。ここでは出典が説明する寄付の性質を表す言葉として用いている。
この区別は、美術館の財政と労働条件を読む際に重要になる。大型建設の資金を得ていることと、給与や日常の運営に自由に使える資金が十分にあることは同義ではない。一方、使途指定があるという説明だけで、館全体の財政や支出の優先順位がすべて分かるわけでもない。
日本の施設や寄付制度と比較する場合も、寄付総額だけでなく、個々の条件や使える範囲を確認する必要がある。海外の建設寄付の金額を、そのまま国内施設の運営余力や待遇改善の可能性に置き換えることはできない。