メタバースは、利用者がアバターなどを通じて同じデジタル空間に参加し、交流や遊び、催しを体験する仮想世界を広く指す言葉である。厳密に統一された定義があるわけではなく、個々のサービスが備える機能や参加方法には違いがある。
音楽との接点には、催しへの参加やファン同士の交流などがある。一方、仮想世界の土地を売買する仕組みは、その一部の事業設計にすぎない。仮想現実の機器を使うことや、ブロックチェーン上で資産を持つことも、すべてのサービスに共通する条件ではない。
日本から海外事例を比較する際は、この言葉の広さに注意が必要だ。土地の評価額が下がること、参加者が減ること、運営が収益化に苦しむことは関連し得るが、同じ出来事ではない。どの仕組みの、どの指標について述べているかを区別する必要がある。