文化遺産保全とは、歴史的な建物や場所などの価値を理解し、損傷や喪失を抑えながら将来へ引き継ぐ取り組みである。傷んだ部分を直す修復だけを指すのではなく、状態の記録、継続的な管理、利用との調整なども含めて考える言葉だ。
建物は、材料や構造だけで成り立つわけではない。手入れの技術や、その場所の意味を伝える知識が失われれば、物が残っても保全を続けることは難しくなる。今回のガーナの事例では、地域の管理者への技術訓練が支援の対象となっている。
日本の読者がこの記事を読む際には、文化遺産一般と、制度上の指定を受けた遺産を同一視しないことも重要である。WMFへの推薦件数や回答割合は、世界のすべての文化遺産を網羅した統計ではない。