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参加資格と収入継続のあいだ

YouTubeが収益化の入口を引き上げ、新規基準は倍に

YouTubeが、新たに収益分配を受けるための視聴基準を従来の倍に引き上げる。既存の参加者は原則として残れる一方、Shortsには収入の継続を左右する別の基準も設けられる。2026年8月11日時点で見えていたのは、制度への参加と、個々の収入を得る資格が切り分けられていく動きだ。

クリーム色の背景に、高さの異なる青い二つの入口と、その一方へ続く赤い再生ボタンを配置した抽象的なイラスト。

入口の基準と、収入を続ける基準

YouTubeで収益を得るための入口が、遠くなる。Music Allyが2026年8月11日に報じた変更では、YouTube Partner ProgramYouTube Partner ProgramYouTube Partner ProgramYouTubeで収益化機能を利用するための参加制度。制度への参加条件と、個別の収益を受け取る条件は必ずしも同じではなく、区別して読む必要がある。用語集で詳しく(YPPYouTube Partner ProgramYouTube Partner ProgramYouTubeで収益化機能を利用するための参加制度。制度への参加条件と、個別の収益を受け取る条件は必ずしも同じではなく、区別して読む必要がある。用語集で詳しく)への新規申請に必要な視聴実績が、従来の倍に引き上げられる。目を向けたいのは、その倍率だけではない。制度に参加できることと、特定の収入を受け取り続けられることが、別々の条件になっている。

新規申請者に求められるのは、過去365日間の有効な総再生時間8,000時間、または過去90日間の有効なShorts視聴2,000万回だ。一方、新基準に届かない既存の参加者が、それだけでYPPYouTube Partner ProgramYouTube Partner ProgramYouTubeで収益化機能を利用するための参加制度。制度への参加条件と、個別の収益を受け取る条件は必ずしも同じではなく、区別して読む必要がある。用語集で詳しくから除外されるわけではない。新しく入る人と、すでに中にいる人で、扱いが分かれる。

ただし、ショート動画ショート動画Short-form video短い時間で視聴できる動画形式。音源や映像を組み合わせた投稿が楽曲との接点になる一方、動画の再生と楽曲そのものの聴取は異なる行動である。用語集で詳しくのShortsには例外がある。2027年2月1日から、広告とサブスクリプションサブスクリプションSubscription継続的な支払いと引き換えに、一定期間サービスを利用できる契約方式。音楽配信では、表示料金だけでなく、割引や契約構成も利用者あたりの収益に関わる。用語集で詳しくによる収益分配収益分配しゅうえきぶんぱいRevenue sharingサービスなどで発生した収益の一部を、参加する制作者や権利者へ配分する仕組み。参加条件や対象となる収益によって、受け取れる範囲が異なる。用語集で詳しくには、過去90日間で有効な視聴1,000万回が必要になる。この水準を下回ってもYPPYouTube Partner ProgramYouTube Partner ProgramYouTubeで収益化機能を利用するための参加制度。制度への参加条件と、個別の収益を受け取る条件は必ずしも同じではなく、区別して読む必要がある。用語集で詳しくには残れ、長尺動画での収益は継続する。Shortsの収益分配収益分配しゅうえきぶんぱいRevenue sharingサービスなどで発生した収益の一部を、参加する制作者や権利者へ配分する仕組み。参加条件や対象となる収益によって、受け取れる範囲が異なる。用語集で詳しくは、再び基準を超えると自動的に再開するという。

最低条件は、固定された約束ではない

ここには、異なる役割を持つ数字がある。新規申請の入口となるShortsの2,000万回と、既存参加者も対象となる収益継続の1,000万回だ。どちらも過去90日間の実績を測るが、前者は参加の条件、後者はShortsから収入を得る条件になる。単に「収益化の基準が倍になった」と捉えるだけでは、この違いが抜け落ちる。

なぜこの時点で引き上げるのか。出典記事には、YouTubeによる具体的な理由や、対象となるチャンネル数、収入への影響額は示されていない。不正対策や報酬の集中が目的だと決めつけることはできない。確認できるのは、最低条件が変更され、収益の種類ごとにも資格が設けられるという制度の形である。

Music Allyは、この動きをSpotifyの仕組みと重ねる。同記事によれば、Spotifyは2023年に、過去12か月間で1,000回以上再生された楽曲を使用料の支払い対象とする基準を導入した。当時の懸念の一つは、その数字が将来さらに引き上げられる可能性だった。今回のYouTubeの変更は、別のプラットフォームで、その懸念が現実の制度変更として表れた例といえる。

再生数の外側にも、条件付きの収入

YouTubeは、Shortsの視聴が1,000万回に届かないチャンネルに向け、新たな収益手段も近く導入するとしている。挙げられたのは、YouTube Shoppingのボーナス、ブランド案件への報奨、流行を生み出したり広げたりすることに対する収益の上乗せだ。視聴実績だけでなく、販売や企業との取引、流行への関与も報酬につなげようとしている。

ただし、これらが減少した収入を補えるかは分からない。出典記事には、報酬額や詳しい達成条件、利用できる地域が記されていない。広告などの収益分配収益分配しゅうえきぶんぱいRevenue sharingサービスなどで発生した収益の一部を、参加する制作者や権利者へ配分する仕組み。参加条件や対象となる収益によって、受け取れる範囲が異なる。用語集で詳しくと、新たなボーナスを、同じ安定性を持つ収入として扱うこともできない。発表されているのは選択肢の追加であり、生活を支える水準の保証ではない。

この時点から先の数年で注目されるのは、参加資格を維持しながら、収入源ごとの条件を満たす仕組みがどこまで広がるかだ。今回の設計では、Shortsの収入が止まっても長尺動画の収益は残る。音楽家にとっても、短い動画で聴き手に届くことと、そこで直接収入を得ることを、別々に捉える必要が生じる可能性がある。ただし、音楽家への影響を測る数字は示されていない。

日本から見る、資格と暮らしの距離

日本から読む際も、国内のチャンネルにどの程度の影響があるかは、この出典だけでは判断できない。日本独自の適用条件や、視聴規模別の収益データもない。したがって、国内の音楽家の収入が一律に減るとも、別の収益手段へ移れば補えるともいえない。海外の制度変更を、そのまま日本の所得見通しに置き換えることには限界がある。

それでも、スターでなくても活動を続けられる層を考えるうえで、この変更は見過ごせない。今回見えたのは、収益化の入口に到達しても、その先の収入条件まで固定されるわけではないという事実だ。参加者として残ること、作品が見られること、収入が続くこと。そのあいだに設けられる条件が、創作を支える仕組みの輪郭を変えている。

この記事は、2026年10月に、当時(2026年8月11日(火))の出典をもとに書いた振り返りです。数字や状況はその後変わっている可能性があります。

EVIDENCE出典

  1. 二次Music Ally2026-08-11

    YouTube raises thresholds for creators to start earning revenuemusically.com ↗

    “New creators applying for YPP will need 8,000 qualified watch hours in the last 365 days, or 20 million qualified Shorts views in the last 90 days,”

    YPPに新規申請するクリエイターには、過去365日間で有効な総再生時間8,000時間、または過去90日間で有効なShorts視聴2,000万回が必要になる。

    確認日 2026-10-18

PUBLISHED 2026.08.11 · 著者 Andown · 引用元 Music Ally