1–3 YEARS · シーンと言説の潮流ライブ・ブームローカル・シーン復権
記憶を残し、踊る場所を直す
ロンドンのXOYOが新体制へ、設備刷新と定例夜の継続
ロンドンのクラブXOYOが所有者を替え、音響や照明から床まで改修を進めている。一方、平日の学生向けイベントなどは継続する計画だ。2026年1月下旬の報道に見えるのは、場所の記憶を残しながら、踊る環境を更新するという再出発。新しい会場をつくるのではなく、既存の拠点を立て直す動きである。

新しい名前ではなく、同じ場所の再出発
ロンドン東部ショーディッチのクラブ、XOYOが新たな所有者のもとで改修されている。2026年1月25日付のResident Advisorによると、取得したのは新設会社Propaganda Independent Venues。Camden Assemblyも所有する会社だ。新オーナーのKirk Allenは、翌週の再始動に向けて会場全体を手直しする計画を明らかにした。
対象はサウンドシステムサウンドシステムSound systemクラブなどで音を届けるための機器とその構成。スピーカーだけでなく、増幅や音の調整を担う機器、配置も含み、会場での聴こえ方を左右する。用語集で詳しくと照明だけではない。演出設備、壁、ステージ、床も更新するという。見えているのは、長く使われてきた会場を、名前や記憶ごと捨てずに立て直そうとする動きだ。新規開業とは異なる、既存の場所への投資である。
ただし、これは再建の完了を伝える報道ではない。Allenが語ったのは、XOYOをロンドンのナイトライフの重要拠点として復活させたいという希望だ。「かつての栄光」を取り戻すという言葉も、実績ではなく、新所有者が掲げる目標として読む必要がある。
設備の更新と、週間予定の継続
Allenは、近年のXOYOが十分に手をかけられてこなかったと述べている。これは新所有者による評価であり、記事に第三者の施設調査や来場者調査が示されているわけではない。一方で、すべての部屋を現代のクラブ体験に合うよう改修するという説明は、更新の対象が一部の装飾にとどまらないことを示す。
その背景としてAllenが挙げるのは、クラブに求められる水準の上昇だ。自身は5年前、同様の状態だったリーズのThe Warehouseを引き継ぎ、再生に取り組んだという。今回、その経験をXOYOに持ち込もうとしている。ただし、取得額、改修費、収容人数の変更は記事には記されていない。投資の規模や採算まで判断できる材料はない。
設備を広く変える一方、プログラミングプログラミングProgramming会場でどんな催しを、いつ、どのような組み合わせで開くかを組み立てること。クラブでは出演者の選定に加え、曜日ごとの企画や定例イベントの配置も指す。用語集で詳しくは従来になじみのある形をおおむね保つ。平日には学生向けの夜を続け、Feel Itは金曜日へ移動。土曜日には会場側と外部のプロモータープロモーターPromoter公演やクラブイベントを企画し、開催へつなぐ個人や組織。出演交渉、会場との調整、告知、販売などに関わるが、具体的な担当範囲は契約によって異なる。用語集で詳しくによる企画を組み合わせる予定だ。所有者の交代が、週間予定の全面的な入れ替えを意味してはいない。
再開週にはJodie HarshJodie HarshSpotify で探すApple Music、Joshua JamesJoshua JamesSpotify で探すApple Music、Fleur ShoreFleur ShoreSpotify で探すApple Musicらの出演が予定されている。記事掲載の予定表では、1月31日のFleur ShoreFleur ShoreSpotify で探すApple Music出演回に完売の表示がある。ただし、一公演の販売状況だけで、会場全体の再生や継続的な需要を測ることはできない。
会場を直すことと、夜を育てること
ここにある兆しは、設備刷新と、すでに会場を使っている人々との関係を同時に扱う姿勢だ。音や照明を更新しても、毎週そこへ向かう理由が失われれば、拠点としての連続性は保ちにくい。XOYOの計画では、学生向けの夜や既存の企画を残すことが、改修と並行して示されている。
また、土曜日に外部のプロモータープロモーターPromoter公演やクラブイベントを企画し、開催へつなぐ個人や組織。出演交渉、会場との調整、告知、販売などに関わるが、具体的な担当範囲は契約によって異なる。用語集で詳しくを迎える枠が残る点も重要だ。所有する会社だけで夜の内容を完結させず、会場の外で企画をつくる担い手との接点を維持する構成である。ただし、新たにどの地域やジャンルへ門戸が広がるかまでは、今回の記事からは分からない。
この時点から1〜3年先を見るなら、注目点は改修そのものの広がりより、改修後の場所に異なる夜が共存し続けるかにある。同じ会社が別の会場も所有していることは確認できるが、複数会場での共同企画や追加取得は発表されていない。XOYOの試みが他へ広がる可能性と、すでに決まった計画とは区別される。
日本から見る、建物とシーンの距離
日本から読む際、英国の一会場の事例を、そのまま国内のクラブ事情に重ねることはできない。今回の記事には、日本との賃料、営業条件、客層の比較はない。違いを数値で語る材料がないからこそ、読み取れるのは再生の具体的な組み立てだ。何を直し、どの夜を残し、誰と企画を続けるのか。
XOYOでは、建物の更新と運営の継続が別々にではなく、一つの再出発として提示された。長く存在する会場の価値を、古さだけにも、新しい設備だけにも置かない考え方である。2026年1月下旬に見えていたのは、慣れ親しんだ場所を、再び使い続けられる場所へ近づけようとする計画だった。
この記事は、2026年10月に、当時(2026年1月24日(土))の出典をもとに書いた振り返りです。数字や状況はその後変わっている可能性があります。
EVIDENCE出典
- 二次Resident Advisor2026-01-25
London club XOYO changes hands, undergoes refurb · News ⟋ RAra.co ↗
“Allen added that every room in the venue is being reworked to meet modern clubbing criteria.”
Allenはさらに、現代のクラブに求められる基準を満たすため、会場内のすべての部屋を改修していると述べた。
確認日 2026-10-18
Artistsこの記事に登場するアーティスト
- Jodie HarshSpotify で探すApple Music
- Joshua JamesSpotify で探すApple Music
- Fleur ShoreSpotify で探すApple Music


