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選曲の先にある、街と人のつながり

『GTA VI』で音楽が担う物語、架空デュオも登場

『Grand Theft Auto VI』の27分間の紹介映像で、音楽が大きな位置を占めた。注目したいのは選曲だけではない。架空のデュオや音楽スタジオを通じ、地域の音楽文化を物語に組み込む設計だ。2026年8月28日時点の報道から、ゲーム内の音楽が背景を超えて担い始めた役割を読む。

クリーム色の背景に、青いレコード盤と街区を組み合わせた平面イラスト。街路の先には、架空のデュオを示す二つの抽象的な形が並ぶ。

曲を流す街から、音楽家が生きる街へ

2026年8月28日付のMusic Allyが取り上げたのは、『Grand Theft Auto VI』(以下『GTA VI』)の27分間の紹介映像だった。前夜にNetflixで公開され、その後は発売元Rockstar GamesのYouTubeチャンネルでも視聴できるようになった。多彩な楽曲のなかで、クリフ・リチャードクリフ・リチャード Cliff RichardSpotify で探すの「Devil Woman」が目立つ形で使われていたという。

ただし、兆しは意外な選曲だけにない。Music Allyは、先行取材したDazedの報道を引きながら、音楽が従来以上に深く物語へ織り込まれると伝えている。フロリダをモデルにした架空の土地レオニダでは、音楽スタジオが重要な舞台になる。音楽を聴く場所だけでなく、音楽が生まれる場所も物語の中心に置かれる構図だ。

さらに登場するのが、売り出し中の架空デュオReal DimezReal DimezSpotify で探すである。ゲーム内で拡散されるソーシャルメディア投稿を通じ、その歩みを追えるという。バーチャル・アーティストバーチャル・アーティストVirtual artist架空の人物像やアバターを通じて活動するアーティスト。見た目が仮想であることと、歌声や楽曲がAIで生成されていることは別であり、制作する人間との関係は企画ごとに異なる。用語集で詳しくを単なる出演者ではなく、街のなかで評判が育つ存在として描く。プレイヤーが出会うのは曲だけでなく、音楽家の経歴や周囲の反応にもなり得る。

巨大な開発規模と、地域を描く細部

Music Allyによると、開発費はそれまでに最大15億ドルに達したと推定され、複数回の延期を経た発売予定日は11月19日だった。これは確定した開発費ではなく推計である。Netflixでの長尺映像公開も含め、ゲーム単体の発売にとどまらない娯楽作品としての規模がうかがえる。

一方、音楽を物語に結びつける説明は具体的だ。Rockstarで物語部門を率いるルパート・ハンフリーズはDazedの取材で、マイアミの音楽への関心に加え、オーバータウンのホームパーティー、クラブ、高級店が並ぶサウスビーチという異なる場を挙げた。高級店ではボトルが数千ドルになることもあり、そうした世界を案内できる登場人物が必要だったという。

ここで音楽は、街に雰囲気を添えるだけのものではない。誰がどこへ出入りし、どのような生活をしているかを描く手がかりでもある。従来のシリーズでもサウンドトラックサウンドトラックSoundtrack映画やゲームに結びついた音楽や、その収録作品を指す言葉。劇伴だけを収める場合も、歌ものや既存曲を含む場合もあり、具体的な収録範囲は作品ごとに確かめる必要がある。用語集で詳しくやゲーム内ラジオゲーム内ラジオげーむないらじおIn-game radioゲームの世界に放送局や番組として組み込まれる音楽・音声の仕組み。背景で流れる音楽とは異なり、DJや局の個性を通じて、選曲を作品世界の一部として体験できる。用語集で詳しくは重要だった。今回はその蓄積に、制作の場と音楽家の歩みを重ねる動きとして読める。ただし、公開された情報だけで完成作全体の描写を評価することはできない。

架空の人気は、ゲームの外へ届くのか

この時点から先の1〜3年で注目されるのは、Real DimezReal DimezSpotify で探すの活動がどこまで作品内で具体化されるかだ。Music Ally自身も、ゲーム内にフル尺の楽曲があるのか、それがゲームの外でもリリースされるのかを問いとして挙げている。いずれも発表済みの計画ではない。

もし作品外でも曲を聴けるようになれば、物語を通じて知った音楽家を、日常のリスニングでも追う接点になり得る。一方、ゲーム内だけで完結する場合でも、投稿をたどって評判や経歴を知る仕組みは、曲との出会いに文脈を与える。配信の有無と、物語上の役割は分けて見る必要がある。

もう一つの未確定領域はオンラインだ。今回の映像は一人用の物語モードに焦点を当て、オンラインの計画についてRockstarは沈黙を保っていた。前年には、外部クリエイターによる独自体験の制作をめぐる協議が報じられたという。音楽との提携が加わる可能性も記事は示すが、実施や内容が決まったわけではない。

日本から見ると、曲名の先に地域がある

日本からこの動きを読む際も、知っている曲が何曲入るかという入口と、その曲が街のどこに置かれるかという視点を分けると輪郭が見える。報道で示された設計は、マイアミの音楽を地域の場所や人間関係と結びつけるものだ。選曲の一覧だけでは捉えにくい、音楽文化の見せ方である。

ただし、この出典には日本のゲーム制作や音楽利用との比較データはない。国内との差を市場規模や進展の速さで断定することはできない。ここから読み取れるのは、ゲーム内ラジオゲーム内ラジオげーむないらじおIn-game radioゲームの世界に放送局や番組として組み込まれる音楽・音声の仕組み。背景で流れる音楽とは異なり、DJや局の個性を通じて、選曲を作品世界の一部として体験できる。用語集で詳しくで曲を届ける方法に加え、音楽家の歩みそのものを遊ぶ世界へ組み込む試みだ。ゲーム経由の音楽との出会いを、再生の瞬間より長い時間で捉える視点が見えている。

この記事は、2026年10月に、当時(2026年8月28日(金))の出典をもとに書いた振り返りです。数字や状況はその後変わっている可能性があります。

EVIDENCE出典

  1. 二次Music Ally2026-08-28

    Music features prominently in Grand Theft Auto VI ‘extended look’musically.com ↗

    “GTA VI will also feature a virtual artist: a duo of “rising stars” called Real Dimez “whose journey can be traced via in-game viral social media posts”.”

    『GTA VI』にはバーチャル・アーティストも登場する。Real Dimezという「売り出し中」のデュオで、「ゲーム内で拡散されるソーシャルメディア投稿を通じて、その歩みをたどれる」という。

    確認日 2026-10-18

Artistsこの記事に登場するアーティスト

PUBLISHED 2026.08.28 · 著者 Andown · 引用元 Music Ally