NOW — 数ヶ月〜1年先 · 兆しの初動ブランド×音楽音楽×ゲーム
聴くことの隣に、探す時間を
キャンディークラッシュ、名曲の再制作を映像の探索へつなぐ
シャナイア・トゥエインとゼッドが、キャンディークラッシュの音楽企画で「You’re Still the One」を再制作した。約30年前の曲を入口に、映像内の手がかり探しと特典応募を接続。2026年9月に見えたのは、ゲームブランドが楽曲の再発見だけでなく、聴いた後の行動まで組み立てる動きである。

名曲を、探して遊ぶ入口に
曲をゲームに流すだけではない。2026年9月、キャンディークラッシュは年次企画「Music Season」で、シャナイア・トゥエインシャナイア・トゥエイン Shania TwainSpotify で探すApple MusicとDJ・プロデューサーのゼッドゼッド ZeddSpotify で探すApple Musicによる「You’re Still the One」の新バージョンを打ち出した。約30年前の楽曲を、ダンスフロア向けの響きへ。さらに、その曲を使う映像の中に、視聴者が探す手がかりを置いた。
ヨナス・オーケルンドが監督した映像の舞台は、菓子を思わせる西部劇風の世界「Candy Country」。ラインストーンが降り、酒場がきらめく。幻想的な風景は背景であると同時に、特典につながる手がかりを隠す場所でもある。映像を見る時間に、何かを見つけるために目を凝らす時間が重なる。
兆しは、ゲームブランドが音楽との接点を、楽曲の採用より手前にまで広げていることだ。今回はアーティスト同士を引き合わせ、既存曲の再制作と映像、その先の応募体験をつないだ。広告枠に曲を置く形とは異なり、ブランドの「遊ぶ」という性格が、曲の届け方にも入り込んでいる。
前年のスワイプから、今年の探索へ
この企画には前段がある。前年、キャンディークラッシュはサンダーキャットサンダーキャット ThundercatSpotify で探すApple Musicと組み、ダイアナ・ロスダイアナ・ロス Diana RossSpotify で探すApple Musicの楽曲を再解釈した。映像はスワイプ操作で遊べる形式だった。今回は、隠されたコードやサプライズ、特典を探す形式へ。参加の仕方を変えながら、音楽企画を継続している。
2026年のMusic Seasonは10月5日までの開催と案内され、ゲーム内の「Music Season Expedition」はレベル11から利用できる。一方、特典探しは「Candy Roadhouse」のウェブサイトが入口となる。ゲーム内イベントと映像、応募用サイトは、同じ企画に属していても別の接点だ。映像の探索を、そのままゲーム内の操作と捉えることはできない。
特典への応募は米国居住者に限られる。6人には、ツアー中のトゥエインまたはゼッドゼッド ZeddSpotify で探すApple Musicに会うVIP旅行が当たる。このほか、サイン入りバンダナや、映像で使われた衣装・小道具も用意された。再生回数や参加者数は記事に示されておらず、施策の規模や成果はまだ判断できない。確認できるのは、映像を見る理由を、曲そのものに加えて設計したことだ。
トゥエインは、ゼッドゼッド ZeddSpotify で探すApple Musicとの再制作と、ファンが遊べる世界づくりを、曲に新たな命を与える方法として語っている。ゼッドゼッド ZeddSpotify で探すApple Musicも、幼い頃から聴いていた歌手との共作だったと説明する。既存曲を別の接点で届け直すカタログ・リマーケティングカタログ・リマーケティングCatalogue remarketing既に発表した作品群を、季節や利用場面に合わせて再び届ける販促。新曲だけでなく、過去の曲にも広告やコンテンツ制作の予算を配分し、新たな聴取との接点をつくる。用語集で詳しくに、世代の異なる作り手の協働が重なった形である。
広がる余地は、曲の外側にある
この先数年の広がりを考えるうえで、注目点はリミックスリミックスRemix既存の録音をもとに、音の構成や響きなどを変えて別の版を作ること。本記事では速度や音程の変更を含む広い意味で使われ、制作や公開に必要な許諾は利用条件によって異なる。用語集で詳しくの数だけではない。楽曲を聴く、映像を探す、特典に応募するという行動を、どこまで一続きにできるかだ。今回のようにゲームの外へ接点を伸ばす方法なら、ゲーム画面だけでは表現しにくい世界観も使える。ただし、同じ形式が別の作品やブランドにも適するかは、まだ分からない。
ファンとの関係づくりファンとの関係づくりふぁんとのかんけいづくりFan Engagementアーティストとファンの間に、継続的な接点や参加の機会をつくる取り組み。販売や公演など複数の活動を含み、単なる認知や一度の購入とは区別される。用語集で詳しくにも、複数の入口が生まれる可能性がある。原曲を知る人には新しい解釈、参加アーティストのファンには共作、ゲームの利用者には慣れた世界の延長。入口が異なっても、同じ映像に集まる設計だ。ただ、特典を目当てにした参加が、その後の楽曲の聴取につながるかを示す数字はない。参加と音楽の再発見は、分けて見ておきたい。
日本から見ると、入口と条件は別にある
日本からこの企画を見る際、まず区別したいのは、世界に向けた作品の発信と、地域を限定した特典である。記事はゲームをiOSとAndroidで無料ダウンロードできると案内する一方、Candy Roadhouseの特典対象を米国居住者に限定している。日本向けの展開や応募枠については記載がない。ゲームブランドの企画であっても、すべての参加体験が同じ地域に開かれているわけではない。
日本の音楽とゲームの組み方について、この事例だけで普及度や違いを断定することはできない。それでも読み取れるのは、海外の音楽施策を「ゲームに曲が入った」という一点では捉えきれないことだ。今回は、曲を作り直す段階から、映像を見終えた後の行動までが企画されている。名曲の新しい居場所は、ゲームの中だけでなく、その周囲にも設けられている。
この記事は、2026年10月に、当時(2026年9月10日(木))の出典をもとに書いた振り返りです。数字や状況はその後変わっている可能性があります。
EVIDENCE出典
- 二次Digital Music News2026-09-11
Shania Twain and Zedd Team Up for Candy Crushdigitalmusicnews.com ↗
“This year evolves that experience even further, turning a music video into an interactive hunt for hidden codes, surprises, and rewards.”
今年はその体験をさらに発展させ、ミュージックビデオを、隠されたコードやサプライズ、特典を探す参加型の探索へと変えている。
確認日 2026-10-18
Artistsこの記事に登場するアーティスト
- シャナイア・トゥエインSpotify で探すApple Music
- ゼッドSpotify で探すApple Music
- サンダーキャットSpotify で探すApple Music
- ダイアナ・ロスSpotify で探すApple Music


